農作物病害虫データベース

立枯病(花/カーネーション)

立枯病

病徴と診断

発生は茎、分枝茎で、さし芽や仮植時に感染したものが定植後発病する場合が多い。地際の茎が侵されると立枯れになる。発病部分は褐変してへこみ、病気が進むとそこにオレンジ~ピンク色の粉状のかびが認められるようになる。

発病条件

病原菌はフザリウム属菌であるが、 3種類報告されている。病斑部分に観察される粉状のかびは病原菌の分生胞子の塊である。病原菌は導管に入ることはなく、茎の外側から徐々に侵してついには心部まで腐敗させる。
空気伝染するので、芽かきや収穫後の傷口から侵入する場合も多く、この場合は立茎の中段から発病する。このため、ほ場内の被害残渣は重要な2次伝染源となっている。

防除方法

1.さし芽床等の消毒を徹底して、汚染苗を本ぽに持ち込まないようにする。
2.発病茎や発病株は、ほ場内に残さないよう持ち出し、乾燥後焼却するか土中に深く埋める。

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