斑点病(花/トルコギキョウ)

病徴と診断
苗床で発生しやすい。初め、褐色の小斑点が葉の表面に生じる。この小斑点はやがて融合して大型病斑となり、発生の激しいものは葉枯れ症状となる。一カ所に発生すると回りの株にも次々と伝染し、斑点症状は拡大していく。斑点にはやがて病原菌の菌糸と胞子であるすす状のものが観察される。
発病条件
発生原因として、育苗中の多湿が考えられる。また、種子はばらまき栽培であり、苗が込み入った場所で多発している傾向があった。しかし、定植期になり気温が上昇し、苗が大きくなると病勢も収まる。また、自家採種した系統で発生が多く、市販品種では発生が少ないようである。
病原菌はアルタナリア属菌の一種であるが、種名まで検討されていない。
防除方法
1.普段から発生に注意し、発生を認めた育苗箱は別に管理する。
2.日中十分換気して、ハウス内の湿度を下げる。
3.多発する場合は品種を変える。