農作物病害虫データベース

桃色かび立枯病(きのこ/エノキタケ)

桃色かび立枯病

病徴と診断

通称「ピンク」と呼ばれ、子実体が病原菌の白い菌糸に覆われて軟化し、枯死する病害である。細菌による腐敗病を併発する場合が多い。病原菌は不完全菌類に所属する菌の一種であるが種名は判っていない。菌叢は初め自色であるが、しだいに淡桃色となり、粉状を呈する。分生胞子は栄養菌糸から直接分岐した短い枝から生じ、無色ないし淡桃色、単細胞、長円球である。菌糸培養中に本菌が培地内でエノキタケ菌糸と共存する場合エノキタケの菌糸と区別し難く汚染を見落としやすい。

発病条件

エノキタケ立枯病と同様に、培地条件、培養条件及び生育条件等が不適正でエノキタケが生育不良となった場合に発生しやすい。本菌は自家培養種菌などで他所より伝搬されるとみられ、胞子により空中伝染するとともに、菌かき機や巻紙により接触伝染する。

防除方法

エノキタケの生育を不良にする要因を取り除く。また、前述の感染経路を絶つ工夫をするとともに、環境を浄化する。

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