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平成30年度北陸作物・育種学会賞功労賞を受賞しました

 野菜花き試験場の矢ケ崎和弘場長が、平成成30年度北陸作物・育種学会賞功労賞を受賞しました。受賞功績名は「北信越地域における大豆新品種育成に関する研究」です。矢ケ崎場長による機械収穫適性が高い高品質安定生産が可能な大豆新品種の育成、また、色大豆など特色のある大豆品種による地域振興への貢献が評価されました。

 これまで開発に携わった、大豆品種の「タチナガハ」、「オオツル」、「あやこがね」は長野県や関東甲信越、北陸東北で広く普及しました。高蛋白質で豆腐加工適性と機械収穫適性が高い「シュウレイ」と「すずほまれ」は、それぞれ富山県と長野県で現在も普及が進んでいます。また、納豆用小粒の「すずこまち」、「すずろまん」、青大豆の「あやみどり」、黒大豆の「玉大黒」、「華大黒」は、いずれも機械収穫適性とモザイク病抵抗性が優れる特産大豆として長野県内で定着しています。なお、これら品種の多くが県外の育種機関で耐倒伏性やモザイク病抵抗性などの育種母本として用いられています。

 さらに、大豆の成分育種にも取り組み、大豆蛋白質の主要成分の改変により、血液中の中性脂肪低減効果が明らかにされているβ-コングリシニンを高含有する国内初の品種「ななほまれ」を育成しました。本品種は、β-コングリシニンを精製する際に抽出の妨げとなる蛋白質グリシニンを欠失しているため、機能性蛋白質生産の低コスト化、効率化に貢献できると考えられます。現在、本品種を利用した商品開発が進められ、大豆の新たな需要創出による消費拡大が期待されているところです。

リンク: 北陸作物・育種学会ホームページ

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