オリジナル開発品種
長野県農業関係試験場にて開発した新品種/オリジナル品種をご紹介します。
長果G11(クイーンルージュ®)(ぶどう)
無核栽培ができ、糖度が高く、皮ごと食べられる良食味の赤色品種である。
開花前のストレプトマイシン処理と2回のジベレリン処理により、無核果房として生産する。
成熟期は育成地(長野県須坂市)では9月下旬頃で「ナガノパープル」よりやや遅く、「シャインマスカット」、「クイーンニーナ」とほぼ同時期である。
果房は400~450g、果粒は楕円形で12~13gである。果皮は赤色で着色が良く、糖度は22~23%、酸含量は0.3~0.4g/100mlで、ほのかなマスカット香がある。皮ごと食べることができ、食味は優れる。
露地栽培では収穫前の降雨により裂果が発生することがあるため、雨よけ施設での栽培を推奨する。
短梢剪定平行整枝による栽培が可能である。
栽培適地・普及状況
平成31年(2019年)4月品種登録。
既存のぶどう栽培地域ならどこでも栽培できますが、雨除け施設での栽培を推奨します。
令和3年3月現在、長野県内に住所を有する者が誓約・契約書の締結により長野県内においてのみ栽培可能です。
令和元年の長野県における栽培面積は76haです(県園芸畜産課調査)。