研究情報

平成27年度の主な研究成果


新技術


研究中課題

  • 信州農業を革新する技術開発研究に着手
  • 水稲の長野県オリジナル品種「風さやか」の品質向上を図る栽培技術の開発
  • 長野県オリジナルの酒米品種開発に向けた研究コンソーシアム
  • 国内で新たに発生したクルミ黒斑細菌病防除技術の緊急開発
  • 地球温暖化に対応したレタス栽培技術の研究
  • 牛肉のオレイン酸割合を高める飼料給与の開発

儲かる農業へ 革新的技術・品種の開発

長野県は、中山間地が多く気候的にも厳しいなど、けっして恵まれているとは言えない立地条件の下で、先人たちの知恵と工夫を活かした高い技術力により、野菜、果樹、花きなどの園芸作物を中心に国内でも有数の農業県として発展してきました。

しかしながら「2015年農林業センサス」等によると、農家戸数、販売農家戸数、基幹的農業従事者数ともに減少しており、しかも基幹的農業従事者の70%以上が65才以上と年々高齢化が進んでいます。また、農業は「3K職場」として若い人には敬遠されがちであるとともに、国内外の経済状況悪化による農産物価格の低迷、農業用生産資材の高騰、ITの高度化と広がりによる物流と消費者指向の多様化などにより「苦労する割には儲からない」と言われています。

機能性成分を多く含むケールの新品種「ハイパール」

「農」を「業」として成り立たせるためには、農業所得で生活ができるようにならなければなりませんし、そのためには、先人の高い技術力を単に引き継ぐのではなく、さらに磨きをかけ、新たな発想で未来の扉を拓く技術の開発を進めなければなりません。

県では10年後の技術開発を見据えた5ヵ年計画の「農業関係試験研究推進計画(ステップアッププログラム)」を策定し、長野県農業の持続的な発展と競争力の強化のための研究開発を進めています。

その1つ目に「オリジナル品種の育成」が挙げられます。本県の気候・風土に合致し、消費者のニーズに応えられる品種、具体的には、作りやすく病気や生理障害が出にくい、新規性があり、彩りが良く食べて美味しい品種が望まれます。最近は、農家からは異常気象や地球温暖化に対応できる品種、消費者からは健康志向を反映した体に良い機能性成分を多く含んだ品種の要望が大きく、これらも念頭に置いて品種育成を進めています。

大規模経営の省力化に貢献できる開発中のレタス収穫機

2つ目は「低コスト・省力化・高位安定生産技術の開発」です。機械の利用や栽培法改善による労働時間の短縮と作業の軽労化、施設栽培における省エネルギー対策技術等の開発を進めるとともに、ICTを活用し「ムリ、ムダ、ムラ」をなくした効率的な生産体系の構築とマニュアル化を目指しています。さらに、昨年度から「信州農業を革新する技術開発推進事業」として大学や民間企業とコンソーシアムを形成し、レタス収穫機、バイオマスボイラーや水田畦畔除草機の開発、農業生産と両立できる太陽光発電装置の開発などを進めています。

これからも儲かる農業を実践するため、現場が必要とする品種や技術の開発に積極的に取り組んでまいります。

野菜花き試験場長 上杉 壽和

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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