研究成果『作物』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「作物」の研究内容とその成果をご紹介します。
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試行技術 令和5年(2023年度)農業試験場環境部・作物部
水田から発生する温室効果ガス(メタン)の削減には中干し期間の延長が有効である中干しを通常の期間より延長して土壌を乾燥させることにより、水田から発生する温室効果ガス(メタン)を3割以上減少させることができる。 |
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普及技術 令和5年(2023年度)農業試験場作物部、野菜花き試験場畑作部、松本農業農村支援センター
帰化アサガオ類が発生した大豆ほ場における雑草防除にトレファノサイド乳剤の播種前土壌混和処理を加えた防除体系が有効である大豆ほ場で発生する帰化アサガオ類及びその他の一年生雑草に対して、トレファノサイド乳剤の播種前土壌混和処理を加えた除草剤の体系処理は防除効果が高い。また、大豆播種前後の作業集中の緩和を目的として、トレファノサイド乳剤を事前に土壌混和処理する体系や、播種後の土壌処理型除草剤を省略した生育期茎葉処理型除草剤との2回体系でも高い防除効果が得られる。 |
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普及技術 令和5年(2023年度)農業試験場作物部・環境部、上伊那農業農村支援センター
小麦「東山53号(ハナチカラ)」の肥培管理技術「東山53号(ハナチカラ)」は、基肥窒素量を8㎏/10a、開花期に追肥窒素量で8kg/10aの追肥をすることで、安定した収量とタンパク質含有率の確保が可能である。また、上伊那地域の黒ボク土では、開花期の追肥窒素量の減肥が可能である。 |
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普及技術 令和5年(2023年度)農業試験場作物部、諏訪・北アルプス農業農村支援センター
長野県における水稲「つきあかり」の栽培体系水稲「つきあかり」は、地域における「コシヒカリ」の標準施肥量で収量660㎏/10a程度の確保が可能である。増肥による収量の増収幅は小さい。栽植密度は18~22株/㎡程度が適する。また、成熟期の登熟積算気温の目安は1,000℃程度である。 |
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農薬情報 令和5年(2023年度)農業試験場作物部
雑草イネ防除に水稲用除草剤アカツキ1キロ粒剤、サラブレッドGOジャンボ、サラブレッドGO400FGが有効である移植水稲用除草剤アカツキ1キロ粒剤、サラブレッドGOジャンボ、サラブレッドGO400FGは、雑草イネ発生前~発生始(鞘葉抽出期)に処理することで効果的な雑草イネ防除が可能である。 |
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農薬情報 令和5年(2023年度)農業試験場作物部、佐久・南信州農業農村支援センター
水稲用中期除草剤ツイゲキ豆つぶ250は水田雑草防除に有効である水稲用中期除草剤ツイゲキ豆つぶ250は、ノビエなどの一年生雑草に幅広く有効であり、効果的な水田雑草防除が可能である。 |
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農薬情報 令和5年(2023年度)農業試験場作物部、木曽農業農村支援センター
水田雑草防除に移植直後から散布可能な水稲用初中期除草剤ジャイロフロアブル、イネリーグフロアブルは有効である水稲用初中期除草剤、ジャイロフロアブル、イネリーグフロアブルは、ノビエなどの一年生雑草に対して有効であり、効果的な水田雑草防除が可能である。 |
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農薬情報 令和5年(2023年度)農業試験場作物部、上田・南信州・木曽・松本農業農村支援センター
水田雑草防除に移植初期から散布可能な水稲用初中期除草剤クサウエポン1キロ粒剤、クサウエポンジャンボ、サキガケ楽粒は有効である水稲用初中期除草剤、クサウエポン1キロ粒剤、クサウエポンジャンボ、サキガケ楽粒は、ノビエなどの一年生雑草及びオモダカに対し有効であり、効果的な水田雑草防除が可能である。 |
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技術情報 令和5年(2023年度)農業試験場作物部
小麦作の強害雑草ナヨクサフジ(ヘアリーベッチ)の特徴と効果的防除法ナヨクサフジ(ヘアリーベッチ)は2017年以降に県内各地の小麦ほ場で強害雑草として確認されており、カラスノエンドウより生育が旺盛で、コムギを被覆する場合がある。キックボクサー細粒剤F4kg/10aを小麦播種後雑草出芽前に散布することで効果的な防除が可能である。 |
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試行技術 令和5年(2023年度)農業試験場作物部、長野農業農村支援センター
小麦ほ場で発生するカラスムギは、粒状石灰窒素55による休眠打破の活用及び有効な除草剤体系処理により発生を低減することができる小麦ほ場で発生するカラスムギは、前作収穫後、小麦播種1ヶ月前頃までに粒状石灰窒素55(以下、石灰窒素)50kg/10aを散布し、小麦播種後はトレファノサイド乳剤300ml/10a、及び小麦4葉期までにサターンバアロ粒剤5kg/10aを散布することで発生を低減できる。また、播種時期が遅いほど、発生の低減に有効である。 |
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試行技術 令和4年(2022年度)農業試験場作物部、野菜花き試験場畑作部、松本農業農村支援センター
大豆播種前にトレファノサイド乳剤の土壌混和処理を加えた防除体系は、帰化アサガオ類に対して効果が高く、播種後の土壌処理型除草剤の省略も可能であるトレファノサイド乳剤の土壌混和を加えた除草剤の体系処理は、大豆の播種10日前に処理してもマルバルコウ、マメアサガオに対する防除効果が高い。また、大豆播種当日の土壌混和処理体系の場合は、その後の土壌処理型除草剤を省略しても防除効果は高い。 |
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技術情報 令和4年(2022年度)農業試験場環境部
産業用マルチローター(ドローン)による農薬(液剤)の散布特性ドローン(MG-1、T-20)による薬剤散布は一定の防除効果が得られるが、薬剤の飛散は有効散布幅内の外側で少なく中央付近でも少ない場合があり、風によってドリフトする。 |
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技術情報 令和4年(2022年度)農業試験場環境部
穂ばらみ期における「コシヒカリ」の葉色(SPAD値)は空撮画像によって得られる植生指標NDREで推定できる穂ばらみ期における「コシヒカリ」のSPAD値は空撮画像によって得られる植生指標NDRE値からSPAD値が推定でき、葉いもちの発生予察に利用できる。 |
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技術情報 令和4年(2022年度)農業試験場環境部
水稲の全量基肥施肥における施肥時期が肥料効果に及ぼす影響「コシヒカリ」の全量基肥施肥において施肥時期を早めすぎると、速効性窒素肥料の流亡等によるとみられるロスと肥効調節型肥料の早期の窒素溶出により、期待する肥料効果が得られないほか、環境への悪影響も懸念される。 |
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技術情報 令和4年(2022年度)農業試験場作物部
リモコン式水田畦畔草刈機「カルクロウ」の特徴と作業性能リモコン式水田畦畔草刈機「カルクロウ」は、小型で、草刈性能及び作業時間は自走式斜面草刈機と同等であり、畦畔斜度45°まで実用性がある。 |










