研究情報

研究成果『作物』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「作物」の研究内容とその成果をご紹介します。

技術情報 令和5年(2023年度)農業試験場環境部

水稲品種の割れ籾率の品種間差とカスミカメムシ類による斑点米発生リスク評価

水稲品種のカスミカメムシ類による斑点米発生リスクを割れ籾の発生程度に基づいて評価し、「天竜乙女」をやや高い、「つきあかり」、「ひとめぼれ」、「金紋錦」及び「山恵錦」を中、「ひとごこち」をやや低いとした。

技術情報 令和5年(2023年度)農業試験場環境部

水稲種子温湯処理が割れ籾の発芽に及ぼす影響

60℃15分の温湯処理では割れ籾の発芽率が低下し、割れ籾率が高い種子では発芽率が90%を下回る場合がある。

技術情報 令和5年(2023年度)農業試験場環境部

コムギ赤かび病に対する県内主要品種の発病程度差

県内の小麦の主要品種はコムギ赤かび病に対する発病程度に品種間差が認められ、接種試験による相対的な比較において、外部病徴による発病程度は「東山53号(ハナチカラ)」が高い。

技術情報 令和5年(2023年度)農業試験場環境部

有機物の連用処理が土壌理化学性及び水稲の収量・品質に及ぼす影響

稲わら800㎏/10a(全量鋤き込み相当)の長期連用は土壌中の交換性カリウム、可給態窒素濃度を増加させる。豚糞堆肥や発酵鶏糞の長期連用は土壌中の可給態リン酸濃度を顕著に増加させる。

技術情報 令和5年(2023年度)農業試験場企画経営部・作物部

スマートフォンのカメラで撮影した穂の画像による水稲の帯緑色籾歩合の推定

成熟期の穂を撮影し色ごとの籾数を数えるアプリは、帯緑色籾歩合を推定できる。

試行技術 令和5年(2023年度)農業試験場環境部

イネ稲こうじ病に対する土壌改良資材とモンガリット粒剤による被害軽減技術

転炉スラグの300㎏/10aまたは生石灰の100㎏/10aを春耕起~代かき前に土壌混和する処理と、モンガリット粒剤の3㎏/10aを出穂期2~3週間前に湛水散布する処理を組み合わせることで、イネ稲こうじ病の発病が減少する。

試行技術 令和5年(2023年度)農業試験場環境部・作物部

水田から発生する温室効果ガス(メタン)の削減には中干し期間の延長が有効である

中干しを通常の期間より延長して土壌を乾燥させることにより、水田から発生する温室効果ガス(メタン)を3割以上減少させることができる。

普及技術 令和5年(2023年度)農業試験場作物部、野菜花き試験場畑作部、松本農業農村支援センター

帰化アサガオ類が発生した大豆ほ場における雑草防除にトレファノサイド乳剤の播種前土壌混和処理を加えた防除体系が有効である

大豆ほ場で発生する帰化アサガオ類及びその他の一年生雑草に対して、トレファノサイド乳剤の播種前土壌混和処理を加えた除草剤の体系処理は防除効果が高い。また、大豆播種前後の作業集中の緩和を目的として、トレファノサイド乳剤を事前に土壌混和処理する体系や、播種後の土壌処理型除草剤を省略した生育期茎葉処理型除草剤との2回体系でも高い防除効果が得られる。

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普及技術 令和5年(2023年度)農業試験場作物部・環境部、上伊那農業農村支援センター

小麦「東山53号(ハナチカラ)」の肥培管理技術

「東山53号(ハナチカラ)」は、基肥窒素量を8㎏/10a、開花期に追肥窒素量で8kg/10aの追肥をすることで、安定した収量とタンパク質含有率の確保が可能である。また、上伊那地域の黒ボク土では、開花期の追肥窒素量の減肥が可能である。

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普及技術 令和5年(2023年度)農業試験場作物部、諏訪・北アルプス農業農村支援センター

長野県における水稲「つきあかり」の栽培体系

水稲「つきあかり」は、地域における「コシヒカリ」の標準施肥量で収量660㎏/10a程度の確保が可能である。増肥による収量の増収幅は小さい。栽植密度は18~22株/㎡程度が適する。また、成熟期の登熟積算気温の目安は1,000℃程度である。

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農薬情報 令和5年(2023年度)農業試験場作物部

雑草イネ防除に水稲用除草剤アカツキ1キロ粒剤、サラブレッドGOジャンボ、サラブレッドGO400FGが有効である

移植水稲用除草剤アカツキ1キロ粒剤、サラブレッドGOジャンボ、サラブレッドGO400FGは、雑草イネ発生前~発生始(鞘葉抽出期)に処理することで効果的な雑草イネ防除が可能である。

農薬情報 令和5年(2023年度)農業試験場作物部、佐久・南信州農業農村支援センター

水稲用中期除草剤ツイゲキ豆つぶ250は水田雑草防除に有効である

水稲用中期除草剤ツイゲキ豆つぶ250は、ノビエなどの一年生雑草に幅広く有効であり、効果的な水田雑草防除が可能である。

農薬情報 令和5年(2023年度)農業試験場作物部、木曽農業農村支援センター

水田雑草防除に移植直後から散布可能な水稲用初中期除草剤ジャイロフロアブル、イネリーグフロアブルは有効である

水稲用初中期除草剤、ジャイロフロアブル、イネリーグフロアブルは、ノビエなどの一年生雑草に対して有効であり、効果的な水田雑草防除が可能である。

農薬情報 令和5年(2023年度)農業試験場作物部、上田・南信州・木曽・松本農業農村支援センター

水田雑草防除に移植初期から散布可能な水稲用初中期除草剤クサウエポン1キロ粒剤、クサウエポンジャンボ、サキガケ楽粒は有効である

水稲用初中期除草剤、クサウエポン1キロ粒剤、クサウエポンジャンボ、サキガケ楽粒は、ノビエなどの一年生雑草及びオモダカに対し有効であり、効果的な水田雑草防除が可能である。

技術情報 令和5年(2023年度)農業試験場作物部

小麦作の強害雑草ナヨクサフジ(ヘアリーベッチ)の特徴と効果的防除法

ナヨクサフジ(ヘアリーベッチ)は2017年以降に県内各地の小麦ほ場で強害雑草として確認されており、カラスノエンドウより生育が旺盛で、コムギを被覆する場合がある。キックボクサー細粒剤F4kg/10aを小麦播種後雑草出芽前に散布することで効果的な防除が可能である。

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農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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