研究情報

研究成果『普及技術』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「普及技術」の研究内容とその成果をご紹介します。

畜産 令和5年(2023年度)畜産試験場(生産振興領域)酪農肉用牛部

温暖期におけるOPUの実施48時間前のFSH製剤投与による効率的な体外受精卵の生産技術

温暖期のOPU実施48時間前にFSH製剤を投与すると、発生胚盤胞胚数の割合が高くなる。また、寒冷期は温暖期と比較して胚盤胞胚の発生数は少ない。

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野菜・花き・きのこ 令和5年(2023年度)野菜花き試験場野菜部

簡易なパイプハウスによるピーマン夏秋どり栽培は収量及び品質向上に有効である

ピーマン夏秋どり栽培で間口2.7m及び1.8mの簡易なパイプハウスを用いると、気温及び地温が確保できることから生育が促進し、収量及び品質が向上する。このため施設に投資しても所得が増加する。

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野菜・花き・きのこ 令和5年(2023年度)野菜花き試験場野菜部

きゅうりハウス雨よけ(夏秋どり)養液栽培における省力仕立て法と経済性評価

きゅうり夏秋どり養液栽培のつる下ろし労力軽減には、摘芯を取り入れた側枝4本更新型つる下ろし仕立てが有効である。養液栽培システムの導入により経営費が増加しても安定して高い収量が得られることから、農業所得は露地栽培をやや上回る。

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野菜・花き・きのこ 令和5年(2023年度)野菜花き試験場野菜部

10㎝ピッチのロングピッチチェーンポット®を用いた白ネギ栽培技術

白ネギ栽培において、10㎝ピッチのロングピッチチェーンポット®への1穴4粒は種栽培は、5㎝ピッチのチェーンポット1穴2粒は種栽培と比較して、育苗コスト低減や育苗面積当たりの育苗数の増加が可能である。

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野菜・花き・きのこ 令和5年(2023年度)野菜花き試験場育種部・野菜部・環境部、野菜花き試験場佐久支場

サニーレタス「長・野60号」はレタス根腐病レース1、レース2、レース3に耐病性を有した夏秋どり作型のリーフレタスとして有望である

「長・野60号」はレタス根腐病レース1、レース2、レース3に耐病性を有した、サニーレタスで国内初の根腐病レース3耐病性品種である。チップバーンの発生が少なく、晩抽性であるため、根腐病発生ほ場以外の夏秋どり作型にも適している。

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作物 令和5年(2023年度)農業試験場作物部、野菜花き試験場畑作部、松本農業農村支援センター

帰化アサガオ類が発生した大豆ほ場における雑草防除にトレファノサイド乳剤の播種前土壌混和処理を加えた防除体系が有効である

大豆ほ場で発生する帰化アサガオ類及びその他の一年生雑草に対して、トレファノサイド乳剤の播種前土壌混和処理を加えた除草剤の体系処理は防除効果が高い。また、大豆播種前後の作業集中の緩和を目的として、トレファノサイド乳剤を事前に土壌混和処理する体系や、播種後の土壌処理型除草剤を省略した生育期茎葉処理型除草剤との2回体系でも高い防除効果が得られる。

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作物・土壌肥料 令和5年(2023年度)農業試験場作物部・環境部、上伊那農業農村支援センター

小麦「東山53号(ハナチカラ)」の肥培管理技術

「東山53号(ハナチカラ)」は、基肥窒素量を8㎏/10a、開花期に追肥窒素量で8kg/10aの追肥をすることで、安定した収量とタンパク質含有率の確保が可能である。また、上伊那地域の黒ボク土では、開花期の追肥窒素量の減肥が可能である。

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作物・土壌肥料 令和5年(2023年度)農業試験場作物部、諏訪・北アルプス農業農村支援センター

長野県における水稲「つきあかり」の栽培体系

水稲「つきあかり」は、地域における「コシヒカリ」の標準施肥量で収量660㎏/10a程度の確保が可能である。増肥による収量の増収幅は小さい。栽植密度は18~22株/㎡程度が適する。また、成熟期の登熟積算気温の目安は1,000℃程度である。

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畜産 令和5年(2023年度)畜産試験場(温暖化対策領域)飼料環境部

乳牛ふん尿の温度が堆積開始後1~2週間で70℃以上になるようにもみ殻を添加すると、温室効果ガスの発生量をCO2換算で3割程度減少できる

乳牛ふん尿を堆肥化する場合、堆積開始後1~2週間ほどで堆積物温度が70℃以上になるように乳牛ふん尿にもみ殻を添加すると、もみ殻の添加量が少なく55℃程度までしか上がらない場合に比べ、温室効果ガスの発生量をCO2換算で3割程度減少できる。

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畜産 令和5年(2023年度)畜産試験場(飼料対策領域)飼料環境部

飼料用とうもろこし中生品種「KD731」は多収で有望である

飼料用とうもろこし「KD731」は相対熟度(RM)123の中生品種で、「タカネフドウ」より多収である。

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病害虫 令和4年(2022年度)農業試験場環境部

イネ縞葉枯病の防除要否判定と苗箱施薬剤による防除技術

イネ縞葉枯病の防除要否判定は、前年の水稲登熟中期頃のイネ縞葉枯病発病株率30%または前年同時期の媒介虫ヒメトビウンカのイネ縞葉枯病ウイルス保毒率10%を目安とする。ヒメトビウンカに高い防除効果を示す苗箱施薬剤はイネ縞葉枯病の発生を抑制する。

野菜・花き・きのこ・土壌肥料 令和4年(2022年度)野菜花き試験場環境部、佐久農業農村支援センター、上伊那農業農村支援センター

水田転換畑で発生するブロッコリーの湿害軽減に平高うねマルチ栽培は有効である

ブロッコリーの平高うねマルチ栽培(25㎝高)は、作土層が大きく拡大するため、水田転換畑で生じやすい湿害が軽減される。

野菜・花き・きのこ・土壌肥料 令和4年(2022年度)野菜花き試験場環境部、上伊那農業農村支援センター、松本農業農村支援センター

土壌の可給態窒素及び茎葉すき込み残渣を考慮した寒冷地ブロッコリーの窒素適正施肥技術

寒冷地ブロッコリーにおいて、可給態窒素量に基づく診断施肥は慣行施肥と同等の収量が得られるとともに、夏どりブロッコリー茎葉残渣すき込み後の秋どりブロッコリーにおいて標準的な窒素施肥量(20kg/10a)では窒素を2割減肥できる

畜産 令和4年(2022年度)畜産試験場(飼料対策領域)飼料環境部・酪農肉用牛部

スーダングラス立毛中における硝酸態窒素濃度の簡易推定法

スーダングラス立毛中に、地際から1/4位置の茎搾汁液を硝酸イオンメーターで測定することによって、乾物中の硝酸態窒素濃度を推定できる。

畜産 令和4年(2022年度)畜産試験場(生産振興領域)酪農肉用牛部

交雑種レシピエントに自然哺乳をさせることで高増体の黒毛和種子牛を育成できる

交雑種(ホルスタイン×黒毛和種)の雌牛をレシピエント(受卵牛)として黒毛和種子牛(和子牛)を分娩させた後、自然哺乳をさせた場合、高増体の和子牛を育成できる。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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