研究成果『病害虫』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「病害虫」の研究内容とその成果をご紹介します。
試行技術 平成24年(2012年)野花試・環境部・野菜部、農業技術課
温湯種子消毒はセルリー萎縮炭疽病および斑点病防除に有効である種子伝染するセルリー萎縮炭疽病およびセルリー斑点病の防除対策として、50℃の温湯に30分間浸漬処理する温湯種子消毒が有効である。本法は温湯を利用するため、環境に負荷なく種子を消毒することができる。 |
普及技術 平成24年(2012年)農試・企画経営部
ハウス栽培における電気柵設置によるハクビシン侵入防止技術すそ張りのあるハウスに通電線1段の電気柵を設置することでハクビシンの侵入を防ぐことができる。 |
普及技術 平成24年(2012年)野花試・佐久支場・環境部
ナモグリバエの土着天敵寄生蜂を温存したレタス害虫の体系防除法レタスの定植時にジュリボフロアブルをセルトレイに灌注処理し、さらに結球初期~中期にBT剤および結球後期にウララDFを散布することで、ナモグリバエ、アブラムシ類、チョウ目害虫を総合的に防除できる。この体系により防除を行うとナモグリバエの土着天敵寄生蜂をほ場で温存でき、慣行防除と比較して化学合成殺虫剤の使用回数を削減できる。 |
普及技術 平成24年(2012年)野花試・野菜部
アスパラガスの実態調査から明らかになった減収要因とその対応策アスパラガスの減収要因として茎枯病等による株の衰弱、土壌の乾燥、夏秋期の立茎過多がある。茎枯病の発生抑制には雨よけの効果が高く、乾燥防止のためpF2.3以下になるようにかん水する。また、茎径10~14mmの養成茎が1m当たり20本以上にならないように維持する。 |
技術情報 平成24年(2012年)農試・企画経営部
金網柵と電線型電気柵併用柵の扉部分の通電現象の解消技術ニホンザルの被害を受ける地域において、集落ぐるみで金網柵と電線型電気柵の併用柵が導入され、本来電気が流れない扉部分に電気が流れ、感電する事例がみられるが、扉の両側の金網をリードアウトケーブルで繋ぐことにより感電は解消される。 |
技術情報 平成24年(2012年)農試・企画経営部
食塩と土の混合物でニホンジカを誘引しくくりわなで捕獲ができるニホンジカの採食が確認される農地周辺、公共牧場において、見回りや捕獲個体の搬出しやすい場所の土の上に置いた食塩と土の混合物でシカを誘引し、くくりわなで捕獲することができる。 |
技術情報 平成24年(2012年)農試・企画経営部
ニホンザルの被害を受けにくい農作物パプリカ、セルリー、つるむらさき、エンサイ、ルバーブはニホンザルの被害を受けにくい農作物である。 |
技術情報 平成24年(2012年)農試・企画経営部
ポリエチレン製ネットの外側に電気柵を設置することでハクビシンの侵入を防止できるポリエチレン製ネットの外側10㎝、高さ10㎝の位置に電気柵を1段設置することでハクビシンの侵入を防ぐことができる。 |
技術情報 平成24年(2012年)南信試・栽培部
ナシマダラメイガの発生消長ナシマダラメイガの発生時期は、越冬世代成虫が6月下旬、第1世代が8月中旬である。発生のピーク直後にはなし樹上に産卵が認められる。発生時期の年次間差は小さい。 |
技術情報 平成24年(2012年)南信試・栽培部
フジコナカイガラムシの発生予察にフェロモントラップが利用できるかきにおけるフジコナカイガラムシ発生消長はフェロモントラップで雄成虫捕獲消長を調査することにより、把握することができる。 |
技術情報 平成24年(2012年)野花試・環境部、農業技術課
レタスを加害するアザミウマ類とその発生時期レタスを加害するアザミウマ類はミカンキイロアザミウマが主体であり、8~9月頃に被害が顕著になる。 |
技術情報 平成24年(2012年)野花試・佐久支場
レタスのナモグリバエに対するジノテフラン顆粒水溶剤の効果期間レタスのナモグリバエ防除に、ジノテフラン顆粒水溶剤(スタークル、アルバリン)の定植時セル苗かん注処理が利用されているが、同剤に対するナモグリバエの感受性が低下している可能性があり、効果の持続期間が短くなっている。 |
技術情報 平成24年(2012年)野花試・佐久支場
ナモグリバエの食害はレタス腐敗病の発病を助長するレタス腐敗病菌は、レタス葉の気孔、水孔などの自然開孔部のほか、ナモグリバエの食害痕などの傷口を侵入門戸として感染する。腐敗病の発病には、必ずしもナモグリバエの食害を必要としないが、ナモグリバエによる食害が多いほどレタス腐敗病の発病度が高まる。 |
技術情報 平成24年(2012年)野花試・環境部
オオタバコガのフェロモントラップへの誘殺消長とレタスへの産卵消長の関係粘着式フェロモントラップのオオタバコガ誘殺消長とレタスでの発生消長は関連があり、フェロモントラップへの第1世代成虫の誘殺増加期にレタスへの産卵が開始される。 |
技術情報 平成24年(2012年)野花試・環境部
スイカ果実軟腐病菌の感染経路の解明スイカ果実軟腐病菌は、主に果皮に生じた傷口から果実に感染し、内部を腐敗させる。 |