研究情報

研究成果『試行技術』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「試行技術」の研究内容とその成果をご紹介します。

作物・病害虫 平成21年(2009年)農試・環境部

水稲のカメムシ類に対する粒剤の防除効果と散布時の灌水深

水稲のカメムシ類に対してジノテフラン(アルバリン、スタークル)粒剤およびキラップ粒剤は散布時の湛水深を1~3cm程度にした場合の効果が高い。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成21年(2009年)農試・環境部

フタオビコヤガの発生予察にフェロモントラップ利用ができる

フタオビコヤガの発生予察にフェロモントラップが利用できる。市販の粘着トラップ(SEトラップ)またはファネルトラップを水田畦際の稲草冠部の高さに設置し、5~7日間隔で誘殺数を調査する。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成21年(2009年)野花試・環境部

スイカ育苗期における果実汚斑細菌病の防除対策

育苗期の果実汚斑細菌病防除には、カスガマイシン・銅水和剤(カスミンボルドー、カッパーシン)1,000 倍液の散布が防除効果および病原菌伝搬阻止効果が高い。さらに接木用ナイフを 80%エタノールまたはケミクロン G の 1,000 倍液に浸漬することで病原菌の伝搬が阻止される。

果樹・病害虫・土壌肥料 平成21年(2009年)果樹試・環境部・栽培部

りんごせん定枝はチップ化して圃場内で循環利用できる

りんごせん定枝は、チップ化して全面に均一散布すれば、圃場内で循環利用できる。

畜産・病害虫・その他 平成21年(2009年)農試・企画経営部、農業技術課

簡易型電気柵(改良型FPPF)による公共牧場へのニホンジカの進入防止効果

公共牧場において、電気柵のフード・プロット・プロテクター・フェンス(FPPF)を改良し、既存柵の外側に電気柵を1本設置することにより、ニホンジカの侵入防止効果を向上させることができる。

畜産・病害虫 平成21年(2009年)農試・企画経営部、農業技術課

飼料作物生産圃場におけるニホンジカ食害に対するソルガムの有効性

ソルガムは飼料用とうもろこしに比べ、生育初期のニホンジカ食害による減収被害を受けにくく、食害多発圃場における食害対策作物として有望である。

畜産 平成21年(2009年)畜試・飼料環境部

ソルガム「SGー1A」は糖生産力が高い

ソルガム「SG-1A」はソルゴー型の既存品種で、広域(標高 600~1,000m 地帯)で糖生産力が安定して高く、シロップあるいはエタノール生産の原料として有望である。

畜産 平成21年(2009年)畜試・飼料環境部

飼料用ソルガム「東山交34号」は高品質で紫斑点病抵抗性の兼用型品種である

飼料用ソルガム「東山交34号」は高消化性遺伝子を持ち、飼料品質ならびに嗜好性に優れ、紫斑点病抵抗性を有する兼用型品種である。

畜産 平成21年(2009年)畜試・酪農肉用牛部

黒毛和種子牛育成マニュアルで育成すると、正常発育曲線平均値以上の発育が期待できる

黒毛和種子牛育成マニュアル(初版平成 21 年1月)に基づき黒毛和種子牛を育成したところ、8ヵ月齢時点において雌雄ともに黒毛和種正常発育曲線平均値を上回る発育であった。

畜産 平成21年(2009年)野花試・畑作育種部

飼料用とうもろこし「長交C980号」は中生系統として有望である

飼料用とうもろこし「長交C980号」は相対熟度(RM)125の中生系統で、耐倒伏性が強く、ごま葉枯病およびすす紋病に抵抗性で、茎葉消化性が高く、多収な系統である。

畜産・その他 平成21年(2009年)農業技術課

乳用牛の飼料給与診断ソフトウエア「DAIRYver4.0」は、乳牛の飼料給与診断、設計ができる

乳牛用の飼料給与診断ソフトウエア「DAIRY ver4.0」は、表計算ソフト Excel を用いて、日本飼養標準・乳牛(2006年版)に基づいた乳牛の飼料給与診断、設計ができる。

野菜・花き・きのこ 平成21年(2009年)野花試・菌茸部

ハタケシメジはオガコ主体培地で栽培が可能であり、pH調製剤を加えることで増収する

ハタケシメジは、培地基材にバーク堆肥を用いないオガコ主体培地(スギオガコ、コーンコブミール、特フスマ、ネオビタスN)で栽培が可能であり、培地pH調整材「きのこライム」を加えることにより収量が増収する。

野菜・花き・きのこ 平成21年(2009年)南信試・栽培部

シンフォリカルポスの鉢物化技術

シンフォリカルポスは2月上旬に挿し木を行い、5月中旬に5号鉢へ定植することで鉢物化が可能である。わい化剤を 20 日間隔で3回茎葉散布すると節間伸長が抑制され、5号鉢に適した草姿となる。

野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成21年(2009年)南信試・栽培部

きゅうり露地普通栽培の被覆肥料による育苗ポット全量施肥技術

きゅうり露地普通栽培の育苗ポット全量施肥栽培は、慣行栽培に比べ窒素を3割減肥しても同等の上物収量が得られる。肥料は、初期溶出抑制型の被覆燐硝安2401と被覆塩化加里、ようりんを育苗土へ混合し、本圃への基肥・追肥は行う必要がない。

野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成21年(2009年)南信試・栽培部

トマトハウス抑制栽培の被覆技術による育苗ポット全量施肥技術

トマトハウス抑制栽培において、苗の鉢上げ時に被覆肥料を育苗ポットへ全量施肥する方法は、慣行施肥に比べ3割減肥しても同等以上の上物収量が得られる。肥料は、初期溶出抑制型の被覆燐硝安 2401 と被覆塩化加里、砂状ようりんを育苗土へ混合し、本圃へ基肥・追肥を施用する必要はない。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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