研究情報

研究成果『作物』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「作物」の研究内容とその成果をご紹介します。

普及技術 平成28年度(2016年度)農業試験場環境部

未成熟とうもろこしのアブラムシ類防除にコルト顆粒水和剤が有効である

未成熟とうもろこしのアブラムシ類防除に、コルト顆粒水和剤の 4,000 倍液を散布する。

普及技術 平成28年度(2016年度)農業試験場作物部、農業技術課

リベレーターGはネズミムギに対する密度抑制効果があり、リベレーターGおよびリベレーターフロアブルは麦類栽培での一年生雑草防除に有効である

リベレーターGは、ネズミムギの発生密度を低下させる防除効果がある。一般的な一年生雑草に対して、リベレーターGを10a当たり4~5kg、リベレーターフロアブルを80mL/10a処理することにより高い雑草防除効果が得られる。

普及技術 平成28年度(2016年度)農業試験場作物部、農業技術課

移植水稲用中期除草剤レブラス1キロ粒剤、ワイドショット1キロ粒剤は水田雑草防除に有効である

移植水稲に初期剤との体系で、レブラス1キロ粒剤を移植後14日~ノビエ4葉期に1kg/10a、ワイドショット1キロ粒剤を移植後15日~ノビエ4葉期に1kg/10a処理することで、ノビエ等の一年生雑草、ホタルイ等多年生雑草、オモダカ、クログワイ等難防除雑草に効果的な水田雑草防除が可能である。

普及技術 平成28年度(2016年度)農業試験場作物部、農業技術課

移植水稲用初中期除草剤ガンガン豆つぶ250、ヨシキタフロアブル、ゼータタイガー1キロ粒剤、アッパレZジャンボ、バッチリLX1キロ粒剤、アピログロウMXジャンボ、アールタイプ1キロ粒剤は水田雑草防除に有効である

移植水稲用初中期除草剤7剤は、ノビエなどの一年生雑草及び多年生雑草に幅広く有効な成分を含み、効果的に水田雑草防除が可能である。

技術情報 平成28年(2016年)農試・環境部

水稲「風さやか」のいもち病(葉いもち)に対する感受性の高まる葉色の目安

水稲「風さやか」のいもち病(葉いもち)に対する感受性はカラースケール値で3.5前後、葉緑素計SPAD値では35前後を境に高まる傾向が見られる。「風さやか」は「コシヒカリ」より、いもち病(葉いもち)の感受性が高まる葉色が淡いため、適切な栽培管理に努める必要がある。

技術情報 平成28年(2016年)農試・作物部

雑草イネに対する防除効果の変動要因

雑草イネに対する防除効果の変動要因は入水後からの温度条件による生育進度の差、代かきによる既発生個体の埋没不足、除草剤3剤体系における2回目までの防除効果の差異であった。

技術情報 平成28年(2016年)農試・・育種部、作物部、農業技術課

長野県で同定された雑草イネバイオタイプの識別指標

1990年代から2015年までに長野県内各地で発見同定された雑草イネには、9種類のバイオタイプがあり、それぞれ特徴的な形態を有する。これまでに得られた特性情報をまとめたチャート型の指標を参照することにより、簡易的にバイオタイプを判別できる。

技術情報 平成28年(2016年)農試・作物部、農業技術課

水稲の高密度播種育苗の特徴

1箱当たり播種量250g(乾籾)の高密度播種苗は、播種量160g(乾籾)の稚苗に比べ、苗1本当り乾物重はやや少いが、単位面積当たりの根重は重く、苗質に問題はない。高密度播種育苗の10a当たり使用苗箱数は稚苗育苗に比べ約6割削減できる。

技術情報 平成28年(2016年)農試・作物部

「コシヒカリ」の乳白粒を低減するための水管理

半日単位のかけ流し処理による水管理は、昼間潅漑でも夜間潅漑でも乳白粒低減に効果がある。

試行技術 平成28年(2016年)農試・作物部・企画経営部、農業技術課

水田畦畔からの漏水実態の解明及び有効な漏水軽減対策

田面水の縦浸透は次第に減少するが、畦畔からの漏水は縦浸透の3倍程度に及ぶ。漏水軽減技術として、畦塗り、畦畔周縁の踏圧および代かき作業行程の追加が有効である。

試行技術 平成28年(2016年)農試・作物部、農業技術課

水稲栽培における雑草イネ防除に乗用水田除草機を利用することで、手取り除草の労力を軽減できる

水稲栽培における雑草イネ防除に乗用水田除草機の除草作業を組み込む体系は、雑草イネの防除効果が高まり、手取り除草に比べ作業時間が軽減される。

普及技術 平成28年(2016年)農試・作物部

雑草イネ動態モデルは、水稲移植栽培における雑草イネに対する個別防除技術の効果が可視化できる

雑草イネ動態モデルは、表計算ソフトウェアのシート上で個別防除技術の防除効果にかかわるパラメータ値を入力することにより、雑草イネの埋土種子数および残存個体数の経年推移を試算し、図表により可視化できる。

普及技術 平成28年(2016年)農試・作物部、農業技術課

大麦「東山皮糯109号(ホワイトファイバー)」は精麦品質に優れる糯性六条大麦である

大麦「東山皮糯109号(ホワイトファイバー)」は、「シュンライ」に比べ収量および外観品質は同程度である。止葉展開期追肥を「シュンライ」と同程度に施用することにより優れた精麦品質が得られる。

技術情報 平成27年度(2015年度)農業試験場環境部

イネもみ枯細菌病の体系防除による苗腐敗症および穂枯症に対する効果

育苗期から本田期にわたる体系防除により、穂枯症の発生は軽減し、採種した種子の保菌量も低下する。

普及技術 平成27年(2015年)農業試験場環境部

採種栽培のためのもみ枯細菌病防除の指針

採種栽培のためのイネもみ枯細菌病防除指針の主な内容は、伝染環、診断、苗腐敗症・穂枯症の防除手段等を体系的にわかりやすく解説したものである。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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