研究情報

研究成果『果樹』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「果樹」の研究内容とその成果をご紹介します。

技術情報 平成29年(2017年)南信試・栽培部

日本なし「南水」樹体ジョイント仕立て樹の局所施肥による30%減肥栽培

日本なし「南水」樹体ジョイント仕立て樹において、3月下旬に各樹の主幹から50cm程度離れた位置へ、リニア型40日タイプの被覆尿素を局所施肥すると、生育初期から7月上旬にかけての窒素肥効が得られ、全面施肥の地域慣行より30%減肥しても同等の収量、品質が得られる。なお、本施肥法を継続すると、施肥部の作土のpH(H2O)が低下し、交換性塩基類が減少する。

技術情報 平成29年(2017年)果樹試・環境部、南信試・栽培部

りんご園土壌からの温暖化に伴う窒素無機化量の推定増加量

気温が2℃上昇した場合、県内りんご園土壌の地温の上昇は2℃以内に収まると考えられる。反応速度論的手法により県下りんご園16ヶ所の土壌の窒素無機化特性値を求め、無機化量を推定したところ、地温が2℃上昇した場合、土壌からの窒素無機化量は、概ね8~26%の増加が見込まれる。

技術情報 平成29年(2017年)果樹試・環境部

ふじ/M.9ナガノ10年生樹の施肥由来及び土壌由来の窒素吸収量

枠内に栽植したふじ/M.9ナガノ10年生樹において、礫質褐色森林土と多腐植質黒ボク土の年間窒素吸収量に占める肥料由来の割合は8~10%であった。残りを土壌由来とすれば、土壌由来は90~92%と推測され、りんご樹が吸収する窒素の大部分は土壌由来である。

技術情報 平成29年(2017年)南信試・栽培部

平成元年~29年における、かき「市田柿」の生態と収穫期の推移

平成元年~29年の生態調査より、近年かき「市田柿」の発芽期は1週間~10日程度、開花期は5日~1週間程度の前進傾向が認められた。今後さらに生育が前進すると、発芽期の凍霜害の危険性、かび発生、落果の増加など加工への影響拡大が懸念される。

技術情報 平成29年(2017年)南信試・栽培部、農業試験場・企画経営部

日本なし「サザンスイート」、「南水」及び「幸水」の自発休眠覚醒に必要な低温要求量

自発休眠覚醒に必要な低温要求量は、7.2℃以下の低温遭遇時間で「サザンスイート」800~900時間、「南水」900~1000時間、「幸水」1100~1200時間と推測される。

技術情報 平成29年(2017年)果樹試・育種部

ネクタリン品種「ネクタリン長果2」の育成

7月下旬に収穫できるスイートタイプのネクタリン早生種「ネクタリン長果2」を育成した。

技術情報 平成29年(2017年)果樹試・育種部

ぶどう品種「ブドウ長果11」の育成

無核栽培ができ、皮ごと食べられる食味が良い赤色品種「ブドウ長果11」を育成した。

技術情報 平成29年(2017年)果樹試・育種部

りんごの果肉褐変程度の品種間差と「シナノプッチ」の褐変特性

長野県のりんご主要品種の果肉の褐変程度には品種間差が認められ、「シナノプッチ」は県オリジナル品種の中で最も褐変しにくい特性をもつ。また、「シナノプッチ」の総ポリフェノール含量とポリフェノール酸化酵素の活性は、いずれも褐変しやすい「ふじ」に比べて低い。

技術情報 平成29年(2017年)果樹試・栽培部、農業技術課

もも「なつっこ」の払子台木樹及び、ひだ国府紅しだれ台木樹の若木期における樹体生育及び果実品質

もも「なつっこ」において、ひだ国府紅しだれ台木及び払子台木を利用すると、おはつもも台木を利用した場合と比べて若木期の樹体凍害が軽減される。樹体生育は、払子台木樹がおはつもも台木樹と比較して同等かやや旺盛で、ひだ国府紅しだれ台木樹は最も樹体が小さかった。初期収量は払子台木樹が多く、果実品質は台木間で大きな差は認められなかった。

技術情報 平成29年(2017年)果樹試・栽培部、育種部

満開後50日間の日平均気温を用いた、もも「白鳳」、「あかつき」、「なつっこ」及び「川中島白桃」の収穫期(収穫始め)予測

もも「白鳳」、「あかつき」、「なつっこ」及び「川中島白桃」の満開から収穫始めまでの日数(成熟日数)は、満開日翌日から50日後の平均気温を用いて収穫始めが予測出来る。また、いずれの品種においても、6月下旬から収穫日までの日平均気温が高いと収穫始めが遅れる傾向である。

技術情報 平成29年(2017年)果樹試・栽培部

長野県須坂市における白ワイン用ブドウ14品種、赤ワイン用ブドウ13品種の特性

白ワイン用ブドウ14品種の収穫期は9月3日~10月17日、糖度は14.9%~22.0%、酸度は0.41~0.86 g/100mLの範囲であった。赤ワイン用ブドウ13品種の収穫期は9月6日~10月28日、糖度は14.8~22.3%、酸度は0.41~0.98 g/100mLの範囲であった。

技術情報 平成29年(2017年)果樹試・栽培部

適期に収穫したぶどう「ナガノパープル」の普通冷蔵貯蔵期間

適期に収穫したぶどう「ナガノパープル」は温度2~3℃、湿度85~95%の条件で貯蔵すると30日間は品質が保持できた。また、出庫後は15℃で7日間品質保持できた。満開後日数と果皮色から未熟と判定された果房を2~3℃で貯蔵すると、適熟な果房と比べて果房重の減少が大きく、食味が劣る。

技術情報 平成29年(2017年)果樹試・栽培部

長野県における今世紀中盤の温暖化を想定した気温条件で栽培したりんご「ふじ」の定植4年目の樹体生育及び果実品質

長野県における今世紀中頃(2046~2065年)の温暖化を想定した気温条件で栽培した定植4年目のりんご「ふじ」は、現在(平成29年)の気温条件で栽培された「ふじ」と比較して、発芽期や開花期が前進し、樹体生育が旺盛となった。11月下旬の果実品質は、果実横径が大きくなる傾向がみられ、果実重が重くなり、果皮色、糖度、酸含量、硬度及びみつ入りが低下し、青実果の発生が増加した。

技術情報 平成29年(2017年)果樹試・栽培部

りんごの高密植栽培(トールスピンドル)における「シナノリップ」M.9台木樹の樹間距離と定植後5年目までの収量、果実品質及び樹体生育

りんご「シナノリップ」の2年生フェザー苗木を列間4m、樹間0.9mで定植すると、定植後5年目の10a当たり換算収量は2.9トンとなる。樹間0.6mでは、樹冠内部の果実は着色が劣り、収穫が遅れる。また、樹幅と幹断面積は樹間が狭くなるほど小さい。

技術情報 平成29年(2017年)農試・企画経営部、果樹試・栽培部

りんご「ふじ」M.9台木樹の栽培様式が収量性と主要作業時間に及ぼす影響

定植7年目における樹間1.0mのトールスピンドルの10a当たりの収量は5.0tで、樹間2.0mの新わい化栽培の1.7倍、主要作業時間は181.3時間で、1.5倍であった。また、定植5~7年目における収量1t当たりの主要作業時間は、栽培様式による大きな差はみられなかった。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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