研究情報

研究成果『普及技術』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「普及技術」の研究内容とその成果をご紹介します。

作物・土壌肥料 平成30年(2018年)農業試験場作物部・環境部、農業技術課

雑草イネに対して石灰窒素を組み合わせた防除体系が有効である

雑草イネ発生圃場において、稲わらを除去し、冬期間は不耕起とし、水稲刈り取り後から春期耕起3週間以上前の間に50kg/10aの石灰窒素処理と従来の防除法を組み合わせた防除体系が有効である。

作物 平成30年(2018年)農業試験場作物部・企画経営部、農業技術課

省力低コスト化が可能な水稲「コシヒカリ」の高密度播種育苗栽培法

水稲「コシヒカリ」の高密度播種育苗は、1箱当たり250g(乾籾)播種し、育苗日数18~23日で葉数2.0~2.3を目標に育苗し、欠株に注意して、1株当たり4~5本を移植する。栽植密度50株/坪は60株/坪と生育、収量、品質が同等であり、稚苗に比べ使用苗箱数が削減でき、省力低コスト栽培が可能である。

作物・土壌肥料 平成30年(2018年)農業試験場環境部・企画経営部、農業技術課

水稲の流し込み施肥による穂肥施用方法

水田の水口に設置したメッシュコンテナ内に、肥料を入れたコンバイン籾用PP袋を置き、潅漑水で肥料を徐々に溶かして流し込むと、潅漑水量が少ない水系でも施肥むらが少ない穂肥施用ができ、また、大幅な省力、低コスト化が図られる。

野菜・花き・きのこ 平成30年(2018年)野菜花き試験場花き部

ストックアイアン系品種の秋切り作型の品質向上には定植後の高温処理が有効である

ストックアイアン系品種の秋切り作型において、定植後4週間のハウス全体高温処理または有孔農POフィルムのトンネル被覆による高温処理は、花芽分化を抑制し節数の増加により切り花長が長くなり、品質が向上する。

果樹 平成30年(2018年)果樹試験場育種部・栽培部

りんご「シナノリップ」は早生品種として有望である

「シナノリップ」は8月上中旬に収穫できる早生品種で、着色良好で外観が優れ、多汁で甘酸適和な良食味品種である。着果量を4~5頂芽に1果とし、専用カラーチャートの地色指数4~5を基準に収穫する。

病害虫 平成30年(2018年)野花試・環境部、農業技術課

畑わさびのナトビハムシ防除に、トレボン粒剤とジノテフラン(アルバリン、スタークル)顆粒水溶剤の体系防除が有効である

畑わさびのナトビハムシ防除に、4月上中旬(花わさびの収穫14日前まで)にトレボン粒剤を10a当たり3kg、5月上中旬にジノテフラン(アルバリン、スタークル)顆粒水溶剤の2,000倍液を散布する。

病害虫 平成30年(2018年)果樹試・環境部

コナケシ顆粒水和剤を併用したリンゴうどんこ病の防除

リンゴうどんこ病防除にうどんこ病専用剤であるコナケシ顆粒水和剤の4,000倍液を散布する。リンゴうどんこ病の発生が多い園地で、リンゴうどんこ病に効力が低下したDMI剤を落花直後に散布する場合に、本剤も散布する。

病害虫 平成30年(2018年)果樹試・環境部

Podosphaera leucotrichaによるモモうどんこ病(毛じ障害)の防除体系とりんご園からの伝染

Podosphaera leucotrichaによるモモうどんこ病防除に、コロナフロアブルの500倍液を散布する。多発生園では、落花10日後頃のQoI剤の散布と併せて、本剤をその前後の防除(落花後及び5月中・下旬)に散布すると防除効果が向上する。また、うどんこ病発生りんご園に近いほど本病が多発する。

病害虫 平成30年(2018年)果樹試・環境部

ブドウ黒とう病の発芽前防除

ブドウ黒とう病の休眠期防除にデランフロアブルの200倍液又は石灰硫黄合剤の10倍液を発芽前に散布する。これら薬剤は、他の薬剤と比較してブドウ黒とう病の発生抑制期間が長く、安定した防除効果が期待できる。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成30年(2018年)野花試・野菜部、農業技術課

アスパラガスの茎枯病発病軽減及び収量向上に週1回程度の夏芽収穫が有効である

夏秋期に萌芽する若茎(夏芽)の収穫による立茎数制限は茎枯病の発病軽減に有効であり、夏芽収穫により夏秋期の増収だけでなく、茎枯病多発に起因する春どりの減収が抑えられる。週1回程度夏芽を全て収穫する省力的な方法でも茎枯病の発病が軽減され、増収に有効である。

病害虫 平成29年(2017年)野花試・環境部

キャベツ、はくさいの黒斑細菌病に対する無機銅剤と微生物農薬マスタピース水和剤による効果的な体系防除

生育初期から結球始期までは無機銅剤を、結球始期以降はマスタピース水和剤を散布することで、キャベツ黒斑細菌病及びハクサイ黒斑細菌病を効果的に防除できる。

畜産 平成29年(2017年)畜試・養豚養鶏部

精液の配布を開始したランドレース(L)および大ヨークシャー(W)種は繁殖成績良好で、デュロック(D)種は筋肉内脂肪割合が高い

新たに精液の配布を開始したL及びW種は繁殖成績良好で、D種は筋肉内脂肪割合が高い。これらの精液を用いて交雑(LW)雌豚及び3元交雑肥育豚を生産することで、筋肉内脂肪割合の高い豚肉が効率よく生産できる。

畜産 平成29年(2017年)畜試・飼料環境部

飼料用とうもろこし「P1690」、「P2088」は多収で病害発生が少なく有望である

飼料用とうもろこし「P1690」は早生種、「P2088」は早生~中生種で、多収な系統である。「P1690」、「P2088」ともに主な病害の発生は奨励品種「タカネスター」と同程度に少ない。

野菜・花き・きのこ 平成29年(2017年)野花試・野菜部

トマト養液栽培における草勢の強い台木と無底ポットを活用した増収と省力化技術

養液栽培方式(ハンモックベンチ吸い戻し式)におけるトマト栽培で、草勢の強い台木を用いた接ぎ木苗と無底ポットを組み合わせることにより、慣行(自根苗の通常定植)以上の収量が得られ、定植及び株除去の作業時間が短縮され省力化となる。

野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成29年(2017年)野花試・野菜部、環境部

廃液を出さない養液栽培方式「ハンモックシステム吸い戻し式」はトマト及びカラーピーマンの栽培に適する

ハンモックベンチ吸い戻し式は、自力施工が可能な簡易な構造の養液栽培方式であり、トマト及びカラーピーマン栽培で適用性が認められる。慣行のかけ流し栽培より収量が向上し、肥料や水の利用効率が高く、廃液を出さない環境にやさしい栽培方式である。

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