研究情報

研究成果『普及技術』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「普及技術」の研究内容とその成果をご紹介します。

作物 平成28年(2016年)農試・作物部

雑草イネ動態モデルは、水稲移植栽培における雑草イネに対する個別防除技術の効果が可視化できる

雑草イネ動態モデルは、表計算ソフトウェアのシート上で個別防除技術の防除効果にかかわるパラメータ値を入力することにより、雑草イネの埋土種子数および残存個体数の経年推移を試算し、図表により可視化できる。

作物 平成28年(2016年)農試・作物部、農業技術課

大麦「東山皮糯109号(ホワイトファイバー)」は精麦品質に優れる糯性六条大麦である

大麦「東山皮糯109号(ホワイトファイバー)」は、「シュンライ」に比べ収量および外観品質は同程度である。止葉展開期追肥を「シュンライ」と同程度に施用することにより優れた精麦品質が得られる。

畜産 平成28年(2016年)畜試・養豚養鶏部

エストロジェン製剤とPGF2α製剤の利用により未経産豚の発情時期が調整できる

未経産豚の発情開始10または11日目にエストロジェン製剤を投与することで21日後の次回発情を抑制し、PGF2α製剤の2日連続投与によりほぼ希望日に発情が誘起できる。

病害虫 平成28年(2016年)農業技術課

耐雪性能を高めたニホンジカ対策の物理柵は130cmの積雪に対し耐雪性が認められる

長野県北部の果樹地帯において、積雪期のニホンジカによる剥皮被害を防止するためには、耐雪性能のある物理柵で侵入を防ぐ必要がある。そこで耐雪性能を高めた4種類の物理柵の耐雪性試験を行い130cmの積雪に対し耐雪性が認められた。

病害虫 平成27年(2015年)農業技術課

耐雪性能を高めたニホンジカ対策物理柵の耐雪性は125㎝の積雪時でも認められる

長野県北部の果樹地帯において、積雪期のニホンジカによる剥皮被害は、耐雪性能のある物理柵で侵入を防ぐ必要があるが、耐雪性能を高めた物理柵耐雪性は、125cmの積雪時でも認められる。

病害虫 平成27年(2015年)農業技術課

ポリエチレン製ネットと通電線を組み合わせた電気柵はニホンザルの侵入防止に有効である

高さ1.5mのポリエチレン製ネットと通電線6段を立体的に組み合わせた電気柵を設置することで、ニホンザルの農地への侵入を防止できる。

病害虫 平成27年(2015年)野菜花き試験場環境部・野菜部・佐久支場

アブラナ科野菜の黒斑細菌病の発生生態に基づいた体系的な防除法

県内で発生した新タイプのアブラナ科野菜の黒斑細菌病は、その伝染環に基づいた複数の防除技術を組み合わせることで効果的に防除できる

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成27年(2015年)野菜花き試験場環境部・野菜部、農業技術課

トマト青枯病防除に高接ぎ木苗が有効である

トマト台木の本葉第2葉以上の節位に接木した高接ぎ木苗は、慣行接ぎ木苗と比較してトマト青枯病に対する防除効果が高い。高接ぎ木苗の収量および品質は、慣行接ぎ木苗と同程度である。

果樹・病害虫 平成27年(2015年)果樹試験場環境部・栽培部

冷蔵貯蔵中のぶどう「シャインマスカット」に発生する灰色かび病防除に、オンリーワンフロアブルの7月中~下旬散布が有効である

冷蔵貯蔵中のぶどう「シャインマスカット」に発生する果粒腐敗の原因は、主に灰色かび病菌によるものである。生育期間中の7月中~下旬にオンリーワンフロアブル2,000倍液を被袋前に散布することで、本被害を軽減することができる。

病害虫 平成27年(2015年)農業試験場環境部

コムギ赤かび病の感染予察に「コムギ赤かび病感染予測システムver.1.0」が有効である

「コムギ赤かび病感染予測システムver.1.0」は、降雨と植物体の濡れ時間および濡れ時間中の温度との組み合わせからコムギ赤かび病の感染リスクを予測し、通信機能付きのクロップナビを用いることで、その結果をWebで閲覧できるシステムである。

作物・病害虫 平成27年(2015年)農業試験場環境部

採種栽培のためのもみ枯細菌病防除の指針

採種栽培のためのイネもみ枯細菌病防除指針の主な内容は、伝染環、診断、苗腐敗症・穂枯症の防除手段等を体系的にわかりやすく解説したものである。

畜産 平成27年(2015年)畜産試験場飼料環境部・酪農肉用牛部

スーダン型ソルガム「涼風」とイタリアンライグラス「優春」の二毛作体系による高品質粗飼料生産マニュアル

スーダン型ソルガム「涼風」とイタリアンライグラス「優春」の二毛作体系はTDN60%DM以上の高品質粗飼料を年3回収穫でき、年間のTDN収量、作業能率、収益性も高い。既知の研究成果を加えて、この二毛作体系による高品質粗飼料生産マニュアルを作成した。

畜産 平成27年(2015年)畜産試験場飼料環境部・酪農肉用牛部

イタリアンライグラスの省力的な栽培法と高品質ロールベールサイレージ調製法

イタリアンライグラスの準高冷地における播種晩限は10月上旬であり、ディスクハローによる簡易耕起により栽培の省力化が図れる。ロールベーラ収穫体系の目標水分は50%、フォーレージハーベスタ・細断型ロールベーラ収穫体系の目標水分は60~65%である。

畜産 平成27年(2015年)畜産試験場飼料環境部

スーダン型ソルガムの散播密植栽培における出芽安定法

スーダン型ソルガムの散播密植栽培で出芽を安定させるためには、過度の耕起を避け、播種直後に薄い覆土を行い、土壌表面が乾いたら、すみやかに鎮圧することが重要である。

畜産 平成27年(2015年)畜産試験場酪農肉用牛部

細霧送風システムはトンネル換気下のタイストール乳牛舎の暑熱対策に有効である

細霧送風システムはトンネル換気下のタイストール乳牛舎において、牛床を濡らさずに暑熱時の搾乳牛の体温および呼吸数の増加と乾物摂取量および乳量の低下を抑制できる。また、細霧送風システムに冷風機を組み込み、細霧に加えて冷気を送風すると体温と呼吸数の増加をさらに抑制できる。

研究成果の検索

農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

  • 農業試験場
  • 果樹試験場
  • 野菜花き試験場
  • 畜産試験場
  • 南信農業試験場
  • 水産試験場
  • 研究課題の募集
  • 視察研修の受け入れについて
  • 研究成果
  • スマート農業
Copyright © Nagano Prefecture. All rights reserved.