研究成果『作物』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「作物」の研究内容とその成果をご紹介します。
試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)農総試
中山間牧草地におけるRCヘリを利用した施肥管理技術RCヘリによる中山間牧草地への肥料散布作業は、人力による作業に比べ効率的な作業が可能である。 |
試験して得られた技術事項 平成15年(2003年)農事試
斑点米カメムシ類に対する本田散布粒剤の防除効果ジノテフラン粒剤(スタークル粒剤、アルバリン粒剤)およびダントツ粒剤は斑点米カメムシ類に対し、防除効果が認められるものの、やや不安定である。 |
普及技術 平成15年(2003年)中信試
「だいず東山172号」は加工適性に優れた極大粒品種であるだいず認定品種「東山172号」は極大粒で加工適性が高く、豆腐の食味に優れ、煮豆、味噌の原料にも適する晩生種である。ダイズモザイク病抵抗性で褐斑粒の発生がほとんど無く、外観品質が良い。倒伏が少なく着莢位置が高いので、機械収穫にも適している。 |
普及技術 平成15年(2003年)農事試
大豆の狭畦無培土栽培法転換畑での麦後大豆栽培において、ドリルシーダーによる狭畦無培土栽培は、耐倒伏性の強い品種を用いることにより、倒伏の発生が少なく雑草の発生も抑制され、慣行の培土栽培と同等の収量が得られる。 |
普及技術 平成15年(2003年)農事試
雑草イネ・トウコン(脱粒性の赤米)の防除法雑草イネ・トウコン(脱粒性の赤米)は直播栽培では防除が困難なので、移植栽培に転換し、トウコンに有効な初期剤+中期剤の体系処理を行うこと及び晩植が有効で、初期剤または初中期剤のみでは防除は困難である。 |
試験して得られた技術事項 平成14年(2002年)農総試
中山間地域対応自脱型コンバインは小区画圃場の水稲収穫作業に実用性が高い中山間地域対応型自脱式コンバインは機体が小さいため、小区画水田における水稲収穫に適する。また、機体後方で歩行して操作できるため、圃場への出入り・畔越し・運搬車への積み込み等が容易に行える。 |
試験して得られた技術事項 平成14年(2002年)農総試
ロングマット水耕育苗・移植・栽培管理技術水稲のロングマット水耕育苗は、育苗箱相当200g播きで2~3葉苗とする。田植作業は1人で可能、苗補給が省力化されるため従来方法に比べ4割程度の省力化が図れる。なお、田植機は、植付本数7~8本株、植付深さ3㎝程度に調整する。なお、箱施薬剤については登録外使用の恐れがあるため注意する。 |
試験して得られた技術事項 平成14年(2002年)農総試
麦類の水稲立毛間散播法における産業用無人ヘリコプター利用技術水稲後作麦播種時期が晩限以降と見込まれる場合、産業用無人ヘリコプターを利用して、水稲立毛中に麦を省力的に散播し、水稲をコンバイン(排ワラはカッタ処理)で収穫することで適期播種が確保され、麦の生育・収量も安定する。 |
普及技術 平成14年(2002年)農事試験場
苗箱用けい酸質肥料イネルギーは水稲の健苗育成のために有効であるシリカゲルを主成分とするイネルギーを水稲の育苗培土に箱当たり100~250g程度を混和すると、けい酸成分を効率的に吸収させて健苗育成が可能である。 |
普及技術 平成14年(2002年)中信農業試験場
そば認定品種「開田早生」は、奨励品種(信濃1号等)の栽培が不適な高冷地での秋そば栽培に適した品種である?1?2そば認定品種「開田早生」は、奨励品種(信濃1号等)の栽培が不適な高冷地での秋そば栽培に適した品種である。生態型は中間型で、開花・成熟期は「しなの夏そば」と「信濃1号」の中間に位置する。 |
普及技術 平成14年(2002年)農事試験場
小麦認定品種「東山31号」は耐寒・耐雪性が強く、高冷地・多積雪地で栽培できる小麦認定品種「東山31号」は、中生で、耐寒・耐雪性が優れ、多収で、高冷地・多積雪地で栽培ができ、色相が明るい黄色で、外観品質及びゆでうどんの食味官能評価が高い品種である。 |
試験して得られた技術事項 平成13年(2001年)農総試 野菜試
歩行型枝豆収穫機(ミツワGH)は実用性がある従来、手作業でしかできなかった枝豆収穫を機械化することにより、枝豆栽培の省力化を図り産地形成を支援する。 |
試験して得られた技術事項 平成13年(2001年)農総試
水稲用播種機に苗箱施薬剤施薬機(スズテックSDP)を設置することにより長期残効型箱施薬剤が播種と同時に施用できる播種機設置型苗箱施薬剤施薬機の利用により、水稲育苗箱処理専用長期残効型薬剤(土入れから田植直前までいつでも使うことが可能な薬剤、平成12年度普及技術)を播種時に処理することで、田植直前での育苗箱への薬剤散布作業を省略する。 |
試験して得られた技術事項 平成13年(2001年)南信試
酒米の良質安定生産のための適正栽植密度と追肥時期酒米は大粒で心白発現のよい良質米が要求されているが、県下の酒米産地は多収地帯が多く、品質の低下が指摘されており、酒造好適米「美山錦」及び新品種「ひとごこち」の酒造用高品質米生産のための良質安定栽培法を検討する。 |
試験して得られた技術事項 平成13年(2001年)農事試
大型収穫機を利用するための飼料イネの水管理法飼料イネの収穫には、現状では畜産農家が所有しているトラクター牽引の大型収穫機が用いられる場面が多く、軟弱な水田では作業機が沈み、効率的な収穫作業ができない。このため、早期落水により収穫時の水田の地耐力(土壌硬度)を高める必要がある。しかし早期落水は、イネの生育を阻害し、生産量の低下が懸念される。このため、飼料イネの生産量を落とさず、効率的な収穫作業を可能とする土壌硬度を得るための、水管理方法について検討した。 |