研究情報

研究成果『畜産』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「畜産」の研究内容とその成果をご紹介します。

試験して得られた技術事項 平成17年(2005年)畜試

ニホンジカの食害が混播永年草地の乾物収量に及ぼす影響

混播永年草地におけるニホンジカの食害は1番草が主体であり、マメ科牧草(シロクローバー、アルファルファ)の被害が大きかった。放任区の1番草マメ科牧草の乾物収量は、対照区(防護区)対比で49%(平成16年)と31%(平成17年)に低下した。一方、1番草イネ科牧草の乾物収量は、同じく95%(平成16年)と68%(平成17年)に低下する傾向にあったが、マメ科牧草に比べて調査地点のバラツキが大きかった。

試験して得られた技術事項 平成17年(2005年)畜試

デュロック種肥育豚は通常の三元交雑種肥育豚に比べ肉の旨み及び甘みが良好である

デュロック種肥育豚は通常の三元交雑肥育豚に比べ発育は劣るが、肉からのドリップが少なく、官能評価では旨み及び甘みが良好であった。

試験して得られた技術事項 平成17年(2005年)畜試

ストール肥育におけるLW種雌豚の初産妊娠期飼料給与量は、「1998年度版日本飼養標準:豚」において、運動エネルギーとしてDE15.5%を追加した量が最適である

ストール飼育の初産妊娠豚に安静時維持エネルギーに加えて、運動エネルギーとして10%刻み-10~30%の5水準の飼料給与を行い、産子成績の飼料給与量に対する2次回帰分析を行ったところ、運動エネルギーとして15.5%追加給与が最適であった。

試験して得られた技術事項 平成17年(2005年)畜試

肥育豚への低タンパク飼料給与は、通常飼料と比較し肥育成績に差はなく、廃ふん量が低減できる

肥育豚(LWD)に市販の肥育用低タンパク飼料と通常の肥育飼料で飼養試験を実施した結果、肥育成績に差はなく、さらに消化試験結果から低タンパク飼料給与区の排ふん量が有意に少なかった。

試験して得られた技術事項 平成17年(2005年)畜試

交雑種育成牛に対する稲発酵粗飼料の利用

稲発酵粗飼料の採食性は良好で、試験期間の5ヵ月間で約410kgの採食が認められた。また、発育成績も良好で、血漿成分値に異常は認められなかったことから、交雑種雌牛の育成期用粗飼料として利用可能であると考えられた。

試験して得られた技術事項 平成17年(2005年)畜試

タイストール乳牛舎においてトンネル換気と牛体への散水を行うと暑熱時の乳量の低下を防止できる

タイストール乳牛舎においてトンネル換気と牛体(肩~腰部)への散水を行うと扇風機による送風と自然換気のみの環境に比較して暑熱時の乳量の低下を防止できる。

試験して得られた技術事項 平成17年(2005年)畜試

フレキシブルコンテナバックに保管して乾燥させたエノキタケ廃培地に牛ふん尿を混合し、フレキシブルコンテナバックに再保管すると切り返しをせずに堆肥化できる

フレキシブルコンテナバッグ(容積約 1㎥)に保管して乾燥させたエノキタケ廃培地に乳牛ふん尿を混合し、初期水分を 70~75%に調整してフレキシブルコンテナバッグに再保管すると切り返しをせずに堆肥化できる。

普及技術 平成17年(2005年)畜試

フレキシブルコンテナバッグを利用して乾燥させたエノキタケ廃培地は家畜ふん尿処理の水分調整材として有望である

エノキタケ廃培地をフレキシブルコンテナバッグ(容積約 1㎥)に約 2 ヵ月間保管すると乾燥でき、家畜ふん尿処理の水分調整材として有望である。また、発生臭気強度は堆積切り返し処理に比較して弱い。

普及技術 平成17年(2005年)農総試

産業用無人ヘリコプター(RCヘリコプター)による中山間牧草地の施肥作業は省力的である

産業用無人ヘリコプター(RCヘリコプター)による中山間牧草地への肥料散布は、地上作業機では作業困難な急傾斜地(平均斜度24°)でも均一な散布が可能である。作業能率は3人組作業で1ヘクタールあたり約40分で、人力作業よりも省力的である。

普及技術 平成17年(2005年)畜試

飼料用ソルガムとしてスダックス306(ST6)は有望である

「スダックス306」は早晩性が“早生”のスーダン型ソルガムである。同熟期のスーダン型ソルガムと比較して、初期生育に優れ、多収である。

普及技術 平成17年(2005年)畜試

エンバク極早生品種「スーパーハヤテ「隼」」とエンバク早生品種「サビツヨシ」は、夏播年内収穫用飼料作物として有望である

8月下旬に播種して年内に収穫する夏播用栽培(以下:年内作型)におけるエンバクの乾物収量と乾物率は、イタリアンライグラスより優れる。エンバク極早生品種「スーパーハヤテ「隼」」とエンバク早生品種「サビツヨシ」は、県普及品種の「エンダックス」「極早生スプリンター」より乾物収量が高い傾向にある。「スーパーハヤテ「隼」」の出穂始期は、「エンダックス」より4~8日早く、乾物率が高い傾向にある。

普及技術 平成17年(2005年)畜試

イタリアンライグラス早生品種「はたあおば」は.耐倒伏性が優れ.収量性も良好で有望である

イタリアンライグラス早生品種「はたあおば」は、「ワセアオバ」と比較して耐倒伏性が優れ、乾物収量は同程度と良好、出芽および初期生育も優れている。

普及技術 平成17年(2005年)中信試

飼料用とうもろこし「長交C949号」は有望である

飼料用とうもろこしとして、「長交C949号」は早生に属し、茎葉高消化性で、ごま葉枯病およびすす紋病に強く、耐倒伏性で多収であり、有望である。

普及技術 平成17年(2005年)農事試

水稲「信交507」は中生の早の熟期で.TDN収量が比較的高く.いもち病に強い稲発酵粗飼料用(飼料イネ)として有望である

水稲「信交507号」は中生の早の系統であり、ホールクロップサイレージとしてのTDNも比較的高い。湛水直播栽培でも倒伏しにくく、いもち病にも強い。飼料イネの早生化を望む現場に導入することができる。

普及技術 平成17年(2005年)畜試

「シャモ×名古屋種」は腹腔内脂肪量が少なく.外貎の斉一性に優れる

在来種由来血液100%の「シャモ×名古屋種」の交配様式は、中型で腹腔内脂肪量が少なく、外貌の斉一性に優れており、「しなの鶏」とタイプの違う地鶏として利用できる。

研究成果の検索

農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

  • 農業試験場
  • 果樹試験場
  • 野菜花き試験場
  • 畜産試験場
  • 南信農業試験場
  • 水産試験場
  • 研究課題の募集
  • 視察研修の受け入れについて
  • 研究成果
  • スマート農業
Copyright © Nagano Prefecture. All rights reserved.