研究情報

研究成果『畜産』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「畜産」の研究内容とその成果をご紹介します。

普及技術 平成17年(2005年)畜試

D種系統豚「サクラ203」と静岡系統造成豚「フジロック」の系統間交雑種豚は「シンシュウナガラクロス」の止め雄として推奨できる

D種系統豚「サクラ203」と静岡県系統造成豚「フジロック」の系統間交雑D種雄豚は発育良好で「シンシュウナガラクロス」と交配した3元交雑肉豚の発育及び枝肉成績も「サクラ203」を交配した場合と同様に良好であり止め雄として推奨できる。

普及技術 平成17年(2005年)畜試

深部膣内電気抵抗値による豚の早期妊娠診断

授精後18~20日に膣内深部の電気抵抗値を計測し、判定基準により、妊娠診断を行うと、高い妊娠的中率が得られ、早期妊娠診断技術として有効である。

試験して得られた技術事項 平成16年(2004年)畜試

エンバク早生種「サビツヨシ」は、冠サビ病に強く、8月上旬播種もできる

エンバク早生品種「サビツヨシ」は、飼料用エンバクの播種適期である8月下旬に播種し、年内に収穫する夏播用栽培(以下:年内作型)より早播きした場合、冠さび病による枯れ上がりが少なく、糊熟期まで登熟するため乾物率が高く乾物収量も高い。

試験して得られた技術事項 平成16年(2004年)畜試

フレール型飼料イネ収穫機で収穫・調整した発酵品質良好なソルガム類のロールベールサイレージ

ソルガムおよびスーダングラスをフレール型飼料イネ収穫機で収穫・調製するとダイレクトカット体系、予乾体系ともに慣行のモア・カッティングロールベール方式と比較して、乳酸発酵が促進されて良質なロールベールサイレージ調製できる。

試験して得られた技術事項 平成16年(2004年)畜試

ソルガム収穫後のライムギ作付けによる土壌中の硝酸態窒素低減効果

ソルガム収穫後にライムギを作付ける1年2作は、ソルガム単作と比較して年間の窒素吸収量が多く、未回収窒素量(施肥窒素量-作物体窒素吸収量)が少ない。家畜ふん堆肥を多量に施用した場合を除き、冬期間に採水した土壌溶液に含まれる硝酸態窒素の濃度が低下し、土壌下層へ移行する硝酸態窒素を減少させる効果が期待できる。

試験して得られた技術事項 平成16年(2004年)畜試

ソルガムとライムギの散播栽培における不耕起播種・ロータリ表層攪拌技術

ソルガムとライムギの散播栽培において、前作収穫後の不耕起跡地で、化学肥料と種子を散布した後、ロータリで表層攪拌する方法は、前作収穫後に耕起作業を行う慣行法に比較して、作物の生育や収量に影響することもなく省力的である。

試験して得られた技術事項 平成16年(2004年)畜試

高消化性ソルガム「葉月」の密条播栽培技術

高消化性ソルガム「葉月」の密条播栽培(条間23cm)における播種量は5kg/10a程度が適当である。また、本栽培法は散播栽培に比較して密植による雑草抑制効果が低いため、播種直後、除草剤(土壌処理剤)の散布が必要である。

試験して得られた技術事項 平成16年(2004年)畜試

食品加工副産物を原料とした豚肥育用発酵飼料は、市販配合飼料と同様に肥育豚の良好な発育が得られる

食品加工副産物を原料とした豚肥育用発酵飼料は、市販配合飼料を給与した場合と同様に良好な発育が得られ、飼料摂取量を乾物換算して算出した飼料要求率も差は認められなかった。

試験して得られた技術事項 平成16年(2004年)畜試

乳牛の排卵同期化・定時人工授精と通常人工授精との妊娠率には差はない

試験して得られた技術事項 平成16年(2004年)畜試

フレキシブルコンテナバッグを利用してエノキタケ廃培地を乾燥できる

エノキタケ廃培地をフレキシブルコンテナバッグ(大きさ約 1?)に約 2 ヵ月間保管すると乾燥できる。また、発生臭気強度は堆積切り返し処理に比較して弱い。

試験して得られた技術事項 平成16年(2004年)畜試

フレキシブルコンテナバッグを利用して乳牛ふん尿を堆肥化できる

オガクズを用いて初期水分を約 75%に調整した乳牛ふん尿をフレキシブルコンテナバック(大きさ約 1?)に4 ヵ月間(春~秋)保管すると十分な腐熟の進行がみられる。また、バーンクリーナーを利用してふん尿とオガクズの混合およびフレキシブルコンテナバッグへの投入が可能である。

試験して得られた技術事項 平成16年(2004年)畜試

ルーメン内の炭水化物と蛋白質の分解性を合わせることにより、高泌乳牛の尿中窒素排泄量を低減できる

ルーメン内の炭水化物と蛋白質の分解性を合わせることにより、TMRの乾物中粗蛋白質含量が14%程度の低レベルであっても、摂取した粗蛋白質が効率よく利用され、高泌乳と窒素排泄量の低減を両立させることができる。

試験して得られた技術事項 平成16年(2004年)畜試

牛群検定の実施と飼養技術の改善により、乳量において過去5年間で268Kg/年の改良効果を認めた

牛群検定成績の活用と研究成果等の実証により、過去 5 年間で年当り 268 ㎏の乳量改良ほか乳成分、分娩間隔などの改善が図られた。

普及技術 平成16年(2004年)畜産試験場

イタリアンライグラス「ドライアン」は.稈が細くて.予乾時の乾燥速度が速いため.サイレージの調製作業が容易である

イタリアンライグラスの中生品種「ドライアン」は、県奨励品種「ナガハヒカリ」より、刈り取り時の乾物率が高い。草型は、草丈が低く、茎数が多く、稈は細い。予乾時の乾燥速度が速いため、サイレージ調製に適する。

普及技術 平成16年(2004年)畜産試験場

飼料イネロールベールサイレージの収穫適期は.予乾を行う場合は出穂20日目(糊熟期)以降.ダイレクトカット収穫では出穂30日目(黄熟期)以降がよい。

飼料イネロールベールサイレージの収穫適期は、予乾を行う牧草収穫機では出穂20日目(糊熟期)以降、フレール型専用収穫機およびコンバイン型専用収穫機によるダイレクトカット収穫では出穂30日目(黄熟期)以降がよい。

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農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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