研究情報

研究成果『土壌肥料』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「土壌肥料」の研究内容とその成果をご紹介します。

技術情報 平成30年(2018年)野菜花き試験場環境部・野菜部

アスパラガスほ場の排水性を評価するための簡易な下層透水性診断

ラセン状穴掘り器を用いてアスパラガスほ場のうね肩部に直径約7cm、深さ40㎝の注水孔を掘り、注水後10分と30分の水位を測定し、その差が40mm以下の場合を排水不良と診断する。従来法と比べ簡易で効率的に診断が可能なため、生産者が利用しやすい。

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技術情報 平成30年(2018年)野菜花き試験場環境部

温暖化による気温上昇に伴うレタス栽培土壌の窒素無機化量の推定

温暖化により年平均気温が2℃上昇する場合、畝上面のマルチ下10cmにおける地温は約2℃上昇し、土壌窒素無機化量はレタス1作当たり、14~27%増加すると推定される。

試行技術 平成30年(2018年)野菜花き試験場環境部・野菜部、農業技術課

穿孔暗渠機「カットドレーン」によるほ場排水性改善効果とアスパラガスの生育向上

カットドレーン施工によりほ場排水性が改善する。アスパラガスほ場においてその効果は施工後2年以上持続し、排水性改善に伴いアスパラガスの生育が向上するとともに欠株率が低下する。

普及技術 平成30年(2018年)農業試験場作物部・環境部、農業技術課

雑草イネに対して石灰窒素を組み合わせた防除体系が有効である

雑草イネ発生圃場において、稲わらを除去し、冬期間は不耕起とし、水稲刈り取り後から春期耕起3週間以上前の間に50kg/10aの石灰窒素処理と従来の防除法を組み合わせた防除体系が有効である。

普及技術 平成30年(2018年)農業試験場環境部・企画経営部、農業技術課

水稲の流し込み施肥による穂肥施用方法

水田の水口に設置したメッシュコンテナ内に、肥料を入れたコンバイン籾用PP袋を置き、潅漑水で肥料を徐々に溶かして流し込むと、潅漑水量が少ない水系でも施肥むらが少ない穂肥施用ができ、また、大幅な省力、低コスト化が図られる。

技術情報 平成30年(2018年)農試・作物部、育種部

大麦「東山皮糯109号(ホワイトファイバー)」の止葉展開期追肥は、窒素施肥量4kg/10aが多収となり、品質低下はみられない

大麦「東山皮糯109号(ホワイトファイバー)」の止葉展開期追肥で、窒素施肥量4kg/10aは標準施肥量2kg/10aより多収となり、品質低下はみられなかった。

技術情報 平成29年(2017年)野花試・環境部

土壌蓄積養分を考慮したダイコンの可給態リン酸基準値

夏まきダイコンの栽培圃場において、可給態リン酸量が50mg/100g乾土以上であれば、リン酸肥料を全く施用しなくても、基準量を施用した場合と同等の収量が得られる。

技術情報 平成29年(2017年)野花試・環境部

0.5M塩酸抽出法による家畜ふん等を含む有機質資材の肥効評価とレタス減肥栽培

レタス栽培において0.5M塩酸抽出法で評価した家畜ふん等を含む有機質資材中の窒素、リン酸、カリ養分相当量は化学肥料代替できる。

技術情報 平成29年(2017年)野花試・環境部、農業技術課

レタス湿害対策を目的とした作溝処理による排水性の改善効果

レタス畑の湿害対策を目的として、全面マルチ栽培用の作業機に爪状のアタッチメントを取り付けて、作溝しながら畝立てを行うことにより排水性が改善される。

技術情報 平成29年(2017年)南信試・栽培部

日本なし「南水」樹体ジョイント仕立て樹の局所施肥による30%減肥栽培

日本なし「南水」樹体ジョイント仕立て樹において、3月下旬に各樹の主幹から50cm程度離れた位置へ、リニア型40日タイプの被覆尿素を局所施肥すると、生育初期から7月上旬にかけての窒素肥効が得られ、全面施肥の地域慣行より30%減肥しても同等の収量、品質が得られる。なお、本施肥法を継続すると、施肥部の作土のpH(H2O)が低下し、交換性塩基類が減少する。

技術情報 平成29年(2017年)果樹試・環境部、南信試・栽培部

りんご園土壌からの温暖化に伴う窒素無機化量の推定増加量

気温が2℃上昇した場合、県内りんご園土壌の地温の上昇は2℃以内に収まると考えられる。反応速度論的手法により県下りんご園16ヶ所の土壌の窒素無機化特性値を求め、無機化量を推定したところ、地温が2℃上昇した場合、土壌からの窒素無機化量は、概ね8~26%の増加が見込まれる。

技術情報 平成29年(2017年)果樹試・環境部

ふじ/M.9ナガノ10年生樹の施肥由来及び土壌由来の窒素吸収量

枠内に栽植したふじ/M.9ナガノ10年生樹において、礫質褐色森林土と多腐植質黒ボク土の年間窒素吸収量に占める肥料由来の割合は8~10%であった。残りを土壌由来とすれば、土壌由来は90~92%と推測され、りんご樹が吸収する窒素の大部分は土壌由来である。

技術情報 平成29年(2017年)農試・環境部

温暖化が水稲の養分吸収に及ぼす影響

水稲の主要養分三要素の吸収量は温暖化を想定した高温処理条件で増加した。将来の温暖化条件において安定栽培を行うには、基肥量の削減が必要であるが、養分吸収量に比較して収量性は高くなく、肥料の効率は低下した。

技術情報 平成29年(2017年)農試・環境部

土壌の理化学性からみた大豆高収圃場と低収圃場の違い

大豆高収圃場と低収圃場の土壌の理化学性の違いは、土壌水分、物理性及び化学性の諸要因が挙げられ、圃場によって異なる。物理性では作土深、作土の仮比重、化学性では交換性石灰、全炭素、全窒素が収量に及ぼす影響が比較的に大きい。

技術情報 平成29年(2017年)野花試・花き部、環境部

シクラメン葉の褐変及び白化症状の発生原因

シクラメンの新葉の黄化、成葉の褐変及び奇形花は苦土が不足すると発生する。これらは苦土肥料の基肥施用又は8月の追肥により軽減できる。出荷期に見られる成葉周縁の白化症状は、夏期の窒素施用量が少ない場合に発生が多くなる。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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