研究情報

研究成果『普及技術』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「普及技術」の研究内容とその成果をご紹介します。

野菜・花き・きのこ 平成11年(1999年)中信農業試験場

えんどう「桔梗4号」は根腐れ病抵抗性を有する絹莢品種として有望である

えんどう「桔梗4号」は根腐病抵抗性を有し、植物体特性、さや特性、収量性が優れる春まき、初夏まき栽培に適した絹莢品種として有望である。

野菜・花き・きのこ 平成11年(1999年)野菜花き試験場

リーフレタス「長・野22号」は.春・秋どり品種として有望である

リーフレタス「長・22野号」は、葉色が美しく草姿が立性で株張りの優れた春・秋どり品種として有望である。

果樹 平成11年(1999年)南信農業試験場

日本なし「幸水」「豊水」「南水」の収穫始期は満開日から30日間の平均気温により予測できる

日本なし「幸水」、「豊水」、「南水」の成熟日数は、満開日から30日間の平均気温と高い相関があり回帰式から求めることができる。これにより5月末頃に収穫始期を予測することができる。

果樹 平成11年(1999年)中信農業試験場 果樹試験場

「ピオーネ」「巨峰」の無核栽培において無核果の着粒安定にフルメット液剤が有効である

ジベレリン第1回目処理時にフルメット液剤を2~5ppm加用することにより、「ピオーネ」「巨峰」の無核果の着粒が安定し品質向上が期待できる。

果樹 平成11年(1999年)果樹試験場

樹勢の強いおうとう樹の新梢伸長抑制に収穫後のバウンティフロアブル散布が有効である

樹勢の強いおうとう樹に、バウンティフロアブルの1,000倍液(200~300リットル/10a)を収穫後8月下旬までに茎葉散布することにより、翌年の新梢伸長を抑制できる。

果樹 平成11年(1999年)果樹試験場

りんごのビターピット軽減に7月以降のスイカル散布は有効である

スイカル(蟻酸カルシウム剤)の200~300倍液を7月中旬~8月下旬より散布し始め、およそ10日おきに3回程度散布することでリンゴのビターピットを軽減できる。

果樹 平成11年(1999年)果樹試験場 

新梢の遮光処理によりリンゴわい性台木M-9ナガノの取り木繁殖効率が向上できる

りんごわい性台木M.9ナガノの取り木繁殖において、展葉頃新梢を遮光処理することにより、台木の発根が促進され、繁殖効率が向上する。

果樹 平成11年(1999年)果樹試験場 中信試 南信試

りんご「シナノレッド」は早生品種として有望である

「シナノレッド」は「つがる」より早く収穫できる早生品種で、甘酸適和で果汁が多い良食味品種である。新鮮なりんごの出回り期間の拡大による、新たな需要喚起が期待できる。

作物 平成11年(1999年)農事試験場 南信農業試験場

小麦奨励品種「東山30号」は播性Ⅳで越冬性に優れる早生種で.強稈・多収・穂発芽難で粉色白く.製麺性に優れる

小麦「東山30号」は半数体育種法(bulbosum法)により育成した世界最初の小麦品種である。播性Ⅳで越冬性に優れ、穂発芽性難の早生種である。強稈・多収で、粉色は白く、製麺適性は「シラネコムギ」並みに良好である。

作物 平成11年(1999年)農事試験場 南信農業試験場

大麦奨励品種「東山川93号」は早生・強稈で.精麦白度高く,食味の良い糯品種である

「東山皮93号」は糯性の6条皮麦で、精麦白度が高く、食感がまろやかで、食味の良い、早生・強稈で栽培特性の優れた品種である。

作物 平成11年(1999年)農事試験場 農業総合試験場

水稲の代かき同時土中点播栽培技術

代かき同時土中点播機を用いた湛水土壌中直播栽培は、散播栽培より耐倒伏性が向上するため、コシヒカリ等耐倒伏性の劣る品種が栽培でき、収量は移植栽培に近い。

作物 平成11年(1999年)農事試験場

水稲奨励品種「信交488号」の栽培法

「信交488号」の高冷地での良質良食味・安定多収栽培のためには、基肥重点施肥が良く、作期は5月下旬の普通期植が良い。また穂数が多いので、密植による増収効果はない。

作物 平成11年(1999年)農事試験場 南信農業試験場

水稲奨励品種「信交488号」は極早生で耐冷性強く.良食味の良質安定品種である

水稲奨励品種「信交488号」は「ユメコガネ」よりやや早い極早生で、耐冷性はやや強~強、「ユメコガネ」並の多収で、食味は「ユメコガネ」より明らかに優れ、「コシヒカリ」に近い良食味で、栽培しやすい良質安定品種である。

その他 平成10年(1998年)水産試験場 水産試験場佐久支場

新しい農薬の魚類に対する急性毒性(H.10)

魚類に対してアミスター10フロアブル、ストロビードライフロアブル、セイビアーフロアブル、フェスティバルM水和剤、アファーム乳剤の5剤は急性毒性があり、基準散布濃度で使用した場合でも魚類に被害を及ぼすおそれがあるので、使用に当たっては注意を要する。ウィン箱粒剤、Dr.オリゼ箱粒剤、バロックフロアブル3剤の魚類に対する毒性は低い。

その他 平成10年(1998年)南信農業試験場

新しい農薬の蚕に対して薬害のなくなる安全基準日数(H.10)

新しい農薬の蚕に対して薬害のなくなる安全基準日数は、バロックフロアブルが稚蚕壮蚕ともに60日以上、ゼンターリ顆粒水和剤が稚蚕壮蚕ともに60日以上、アファーム乳剤が稚蚕壮蚕ともに60日以上、ミクロデナポン水和剤が稚蚕30日及び壮蚕25日、クリーンヒッターが稚蚕壮蚕ともに10日、ストロビードライフロアブルが稚蚕壮蚕ともに0日、アミスター10フロアブルが稚蚕壮蚕ともに25日である。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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