研究成果『技術情報』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。
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果樹 平成27年(2015年)果樹試・栽培部
アルミ蒸着気泡緩衝材の利用によるもも、ネクタリンに対する樹体凍害回避の効果アルミ蒸着気泡緩衝材は、もも、ネクタリンの樹体凍害回避のための主幹部の稲わら被覆とほぼ同様の樹皮の昇温防止効果と防寒効果を持ち、稲わらに替わる資材として利用できるとともに、低コストで簡便である。 |
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果樹 平成27年(2015年)果樹試・栽培部
プルーン「オータムキュート」の定植時の主幹の切り返し程度の違いによる樹体生育と収量の差異プルーン「オータムキュート」の苗木では、定植時の主幹の切り返し程度を1/3とした樹は、切り返し程度1/6とした樹及び切り返しを行わなかった樹に比べ、1樹当たり新梢本数が多く、収量が多かった。 |
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果樹 平成27年(2015年)果樹試・栽培部
りんごの平棚栽培における樹体ジョイント仕立ての収量推移と果実品質りんご「秋映」、「ふじ」および「シナノゴールド」において、樹体ジョイント仕立てを行うと、定植6年目に10a当たりの換算収量が2.2~2.9トンとなったが、整枝せん定に多くの時間を要するとともに、「ふじ」および「シナノゴールド」では強樹勢の影響とみられる障害が発生し、果実品質は劣った。 |
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果樹 平成27年(2015年)果樹試・栽培部
りんごのトールスピンドルシステムにおける「ふじ」M.9台木樹の定植後8年目までの生育と収量りんご「ふじ」M.9台木樹を用いた高密植栽培のトールスピンドルシステムの園では、新わい化栽培に比べて幹断面積がやや小さくなるが、定植後5年目に 10a当たり 5トン程度の収量が得られる。 |
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果樹 平成27年(2015年)農試・知財部
SSRマーカーを用いた県職務育成ぶどう品種「ナガノパープル」の識別技術の改良DNAを用いて県職務育成ぶどう品種「ナガノパープル」の識別を行う際は、10種類のSSRマーカーを5種類ずつ同時に解析することで、識別に必要なデータを従来より速やかに得ることができる。 |
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果樹 平成27年(2015年)農試・企画経営、果樹試・栽培部
醸造用ぶどうの仕立て法による作業時間及び経営費の実態改良スマート仕立ては、新梢・房管理作業で省力効果があった。垣根仕立ては、剪定及び新梢・房管理、病害虫防除作業で省力効果が認められ、特に剪定及び新梢・房管理作業は省力効果が高い。経営費では、垣根仕立で農薬費の削減が認められた。 |
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作物・土壌肥料 平成27年(2015年)農試・作物部、環境部、農業技術課
水稲「風さやか」の生育特性及び、高品質生産のための収穫時期と施肥平坦地の平年並みの条件では「風さやか」は「コシヒカリ」などの従来品種と同様な収穫適期の基準が適用できるが、限界標高(600m、ただし北信地域は400m)を越 えた場合や、晩植地帯などで登熟期が低温に経過する場合は、成熟が遅延することがある。また、高品質と良食味を保つため、多肥栽培を避けることと、全籾数は㎡あたり37,000粒を越えないことを目標とする。 |
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作物 平成27年(2015年)農試・企画経営部
普及技術データベースの作成普及技術データベースを利用することで、過去に開発された約 7,500 件の技術から目的の技術を簡便に検索、閲覧することができる。 |
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作物・果樹 平成27年(2015年)農試・企画経営部
メッシュ農業気象データ(日最低気温)の長野県の春先における精度国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター開発の「メッシュ農業気象データ」の日最低気温の予報値と、実測値の差が±2℃以内となる日の割合(精度)は、長野県の春先の AMeDAS 地点においては 67.0%であった。 |
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作物 平成27年(2015年)農試・企画経営部
大規模な水田作経営体におけるほ場の連担状況とトラクターのほ場間移動の実態大規模な水田作経営体においては、代かき作業及び麦類及び大豆、そばの播種作業時間に占めるほ場間移動時間の割合が全作業時間の 3.7~48.1%に達している。これは、非連担ほ場枚数割合が 46.3~90.9%と多いことが要因である。 |
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野菜・花き・きのこ・病害虫 平成27年(2015年)野菜花き試験場環境部、野菜部、佐久支場
ブロッコリー花蕾腐敗病はアブラナ科野菜黒斑細菌病菌(Pseudomonassyringaepv.alisalensis)によっても引き起こされるアブラナ科野菜黒斑細菌病菌(Pseudomonas syringae pv. alisalensis)はブロッコリーの葉のみならず、花芽や花梗部などの花蕾に腐敗症状を引き起こす場合がある。外葉の黒斑細菌病の発病度が高いほど、花蕾腐敗病の発病株率が高まる傾向がある。 |
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果樹・病害虫 平成27年(2015年)南信農業試験場栽培部
ナシ黒星病菌に対するEBI(DMI)剤の効力低下下伊那郡4園地から集めたナシ黒星病菌に対するEBI(DMI)剤の効果を検討したところ、効力低下が進行していることが確認された。 |
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果樹・土壌肥料 平成27年(2015年)果樹試験場環境部
りんごわい性台木樹における台木別の窒素吸収特性りんご「シナノゴールド」を穂品種として用いたJM7、JM1、JM2およびM.9ナガノの各台木樹で、7年間の1樹当たり累積窒素吸収量が最も多いのはJM2台木樹(M.9ナガノ台木樹を100とした指数で258)であり、以下、M.9ナガノ台木樹262g/樹(同100)、JM7台木樹(同77)、JM1台木樹(同40)の順である。一方、樹体内の窒素濃度はJM1台木樹が最も高く、以下、M.9ナガノ台木樹、JM7台木樹、JM2台木樹の順に低い。 |
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土壌肥料 平成27年(2015年)農業試験場環境部
長野県における農耕地土壌の理化学性の変化土壌保全対策調査事業(昭和54年度~平成25年度)の結果についてデータを取りまとめ、35年間にわたる農耕地土壌の理化学性の変化を明らかにした。 |
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畜産 平成27年(2015年)畜産試験場飼料環境部
飼料用トウモロコシ奨励品種、普及品種の根腐病発病程度および赤かび病によるかび毒蓄積程度飼料用トウモロコシ奨励品種、普及品種の中で「タカネフドウ」、「クミアイデント123」、「31P41」および「32F27」は根腐病の発生が少ない。また、「タカネフドウ」は赤かび病による雌穂へのデオキシニバレノール蓄積が少ない。 |










