研究情報

研究成果『技術情報』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。

畜産 平成27年(2015年)畜試・養豚養鶏部

「信州黄金シャモ」雄の飼育期間による食味評価

「信州黄金シャモ」雄の 126 日齢と 112 日齢の味覚推定値と官能評価にほぼ差はないが、飼育期間を 105 日齢まで短縮すると官能評価が劣る。

畜産 平成27年(2015年)畜試・養豚養鶏部

乾燥酒粕の肥育豚飼料としての利用性

乾燥酒粕は豚肥育用飼料の原料として利用可能で、肥育後期に配合給与すると筋肉内脂肪割合が増加し、肉の締まり及び滑らかさの指標となる脂肪融点は上昇する。また、飼料費が低減する。

畜産 平成27年(2015年)畜試・酪農肉用牛部

肉用牛の生体超音波画像解析による、ロース芯およびモモ脂肪交雑の客観的推定法

出荷前の肥育牛に対し超音波画像解析により、推定したロースの牛脂肪交雑基準(BMS No.) の実測値に対する誤差は、68.9%が±1、93.4%が±2の範囲にあった。また、本手法はモモ についても応用可能である。

野菜・花き・きのこ 平成27年(2015年)野花試・菌茸部

ブナシメジ培地のマメカワ代替資材にフスマ類が利用できる

ブナシメジ培地のマメカワ代替資材にフスマ類を 50%用いることで、培地コストを1ビン当 たり 0.3~0.4 円削減することができ、きのこの収量及び品質は同等である。

野菜・花き・きのこ 平成27年(2015年)野花試・菌茸部

エノキタケ「シナノアーリー(長菌17号)」の培養期ビン間ピーク温度と子実体特性

エノキタケ「シナノアーリー(長菌 17 号)」の培養期ビン間ピーク温度の適温域は 21~25℃ であり、下回ると菌回り遅れや子実体の傘奇形が発生し、超えると生育遅延や減収が生じる。

野菜・花き・きのこ 平成27年(2015年)野花試・花き部

シャクヤクの品種別適正切り前

シャクヤクの適正切り前は花弁が開かない段階から数枚の花弁が開き始めた段階まで品種により異なる。不開花の発生や日持ち性を考慮し、品種ごとに適正な切り前を決めたうえで収穫を行う。

野菜・花き・きのこ 平成27年(2015年)野花試・花き部

白系スタンダードカーネーションの夏秋切り作型における品種特性

白系スタンダードカーネーションの寒冷地での1月下旬定植夏秋切り作型における数品種の収量性、日持ち性などの特性が明らかとなった。

野菜・花き・きのこ 平成27年(2015年)野花試・育種部

寒冷地露地抑制作型におけるスイートコーンの適品種

県内の寒冷地露地抑制作型(標高 500~900m)に適するスイートコーン品種として、 バイカラー系では「グラビス」および「スターダスト」が、イエロー系では「サニーショコラ 88」、「アメリカン・ドリーム」および「わくわくコーン 82」が有望である。

野菜・花き・きのこ 平成27年(2015年)野花試・野菜部

一年養成株を利用したアスパラガス伏せ込み促成栽培の収量性と株養成のポイント

一年養成株を利用した伏せ込み促成栽培において 300kg/10a 以上の収量を得るためには、茎枯病の発病を抑え、根株重は 1.2kg 以上、貯蔵根 Brix は 20%以上を確保する。

野菜・花き・きのこ 平成27年(2015年)野花試・野菜部

盛夏期栽培の異常気象に対応したブロッコリーの適品種とその特性

盛夏期栽培(8月どり)におけるブロッコリーの適品種とその特性を明らかにした。 供試した 13 品種の中では、「SK9-099」が一般特性に優れ、異常花らい・病害の発生が少ない。

果樹 平成27年(2015年)南信試・栽培部

果皮色判定装置による「市田柿」原料かきの収穫適期の判断

果皮色判定装置はカキ果実用カラーチャートに対応し、測定値が4以上の果実を「市田柿」原料かきの収穫適期の果実と判断できる。

果樹 平成27年(2015年)南信試・栽培部

日本なしジョイント栽培におけるバッテリ-式せん定ハサミと誘引機による作業省力効果

日本なしジョイント栽培において、せん定作業にバッテリ-式せん定ハサミを、棚付け作 業にバッテリ-式誘引機を用いることで各作業時間が短縮される。

果樹 平成27年(2015年)果樹試・育種部

ネクタリン「スイートトップ」の品種特性

ネクタリン「スイートトップ」は果実重 170~220g 程度、糖度 13~15%程度で酸味の少ないスイートタイプネクタリンである。成熟期は8月上中旬(須坂市)で「水野ネクタリ ン」と同時期の中生品種である。

果樹 平成27年(2015年)果樹試・育種部

りんご晩生種「シナノホッペ」の収穫適期の把握方法

りんご「シナノホッペ」は、満開後日数が 180 日以降で、且つヨード・デンプン反応の 指数が2程度の場合が収穫適期である。

果樹 平成27年(2015年)果樹試・栽培部

りんご主要品種の低温要求量

りんご「つがる」、「秋映」、「シナノゴールド」、「シナノスイート」、「ふじ」の自発休眠覚醒に必要とされる 7.2℃以下の低温遭遇時間は、1000 から 1600 時間程度と推測され、気候モデル MIROC5.0、RCP4.5 シナリオによる 2031~2050 年代の気象条件においては、2月中旬までに低温要求量は満たされると推定される。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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