研究情報

研究成果『技術情報』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。

野菜・花き・きのこ 平成27年(2015年)野菜花き試験場 野菜部

長野県の促成栽培における一季成り性いちご品種「もういっこ」の収量・果実品質特性

いちご一季成り性品種「もういっこ」は、良食味で、冬期の草勢が強く、「章姫」、「紅ほっぺ」と同程度の収量性で、「章姫」より収穫個数は少ないが1果重の大きい大果・果重型品種で、4月以降も「章姫」、「紅ほっぺ」より果実が硬い。また、「章姫」、「紅ほっぺ」より晩生で早期収量は少ないが、うどんこ病に対して抵抗性を有する品種である。

野菜・花き・きのこ 平成27年(2015年)野菜花き試験場野菜部

アスパラガス簡易雨よけ栽培における被覆高さと収量の関係

簡易雨よけの被覆高さが170cmの場合は、茎葉頂部が被覆資材に密着した際に葉焼けが発生し、夏秋どり収量が低下するが、被覆高さが200cmの場合は茎葉頂部と被覆資材の間に空間が確保されることで、夏秋どり収量の低下が軽減でき、春どり収量も高まる。

果樹 平成27年(2015年)果樹試験場・育種部

りんご受粉専用品種「センチネル」、「レッドバッド」の開花期

りんご受粉専用品種「センチネル」は、果樹試験場において「ふじ」の頂芽花より2日程度早く開花し、1日程度遅く落花する。また、「レッドバッド」は、「ふじ」の頂芽花と同日頃に開花し、1日程度遅く落花する。

果樹 平成27年(2015年)果樹試験場栽培部、環境部

ワイン用ぶどう「モンドブリエ」の特性

ワイン用ぶどう「モンドブリエ」は4月末に発芽期、6月中旬に開花期及び満開期、10月中旬に収穫期となる晩生の白ワイン用ぶどう品種である。

病害虫 平成26年度(2014年度)農業試験場企画経営部

ポリエチレン製ネットと通電線を組み合わせた電気柵はニホンザルの侵入を防止できる

高さ 1.5mのポリエチレン製ネットと通電線6段を組み合わせた電気柵を設置することで、ニホンザルの農地への侵入を防ぐことができる。

果樹 平成26年度(2014年度)果樹試験場育種部、栽培部

プルーン「オータムキュート」の裂果特性

プルーン「オータムキュート」は、収穫1ヶ月前の8月下旬から裂果発生がみられる。果実を水浸漬することで、収穫期の3週間前頃(満開後 130 日頃)の9月初めの果実から裂果が始まり、成熟とともにより裂果発生が増加する。

果樹 平成26年度(2014年度)果樹試験場育種部

すもも品種「スモモ長果1」の育成

9月下旬に収穫できる大玉で高糖度の晩生種「スモモ長果1」を育成した。

果樹 平成26年度(2014年度)果樹試験場育種部

りんご早生品種「リンゴ長果25」の育成

8月中下旬に収穫できる着色良好で食味の良い早生品種「リンゴ長果 25」を育成した。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成26年(2014年)野菜花き試験場佐久支場

レタスべと病に対する品種間差

レタスべと病に対する感受性には品種間差が認められる。感受性が低い品種の中では、「バレイ(UC-022)」、「ランディ(UC-023)」、「スイッチ(KAY-004)」および「ルシナ66」がある。

野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成26年(2014年)野花試・環境部、農試・環境部、農業技術課

ヒシ堆肥の窒素肥効率は20%としてレタス、はくさいの栽培に利用できる

レタス、はくさいの栽培において、化学肥料の一部をヒシ堆肥で代替できる。その場合、ヒシ堆肥の窒素肥効率は20%とする。

野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成26年(2014年)野花試・環境部・野菜部・育種部

カリの過剰施用はレタスチップバーンの発生を助長する

カリの過剰施用はレタス中のカリ含有率を高めるとともに石灰含有率を低下させ、レタスチップバーンの発生を助長するため、カリの適正施肥に努める。

野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成26年(2014年)野花試・環境部

越冬ライムギのすき込みによる初夏どりレタスの窒素減肥栽培

越冬ライムギを草丈30cm位ですき込むことにより、5月定植レタスの窒素を30~50%程度削減することが可能である。

果樹・土壌肥料 平成26年(2014年)果樹試・環境部

豚ぷんオガ屑堆肥および化学窒素肥料の連用がりんご「ふじ」M.9ナガノ台木樹の窒素収支に与える影響

豚ぷんオガ屑堆肥2~5t/10aおよび約10kg-N/10aの化学窒素肥料を連用したりんご「ふじ」M.9ナガノ台木樹の年間窒素持ち出し量は、果実で1.2~1.8kg/10a、せん定枝で0.9~1.3kg/10a、土壌への年間窒素蓄積量は1.0~34.6kg/10aだった。

果樹・土壌肥料 平成26年(2014年)果樹試・環境部

豚ぷんオガ屑堆肥の14年間の連用がりんごわい化栽培園地土壌の理化学性に与える影響

堆肥の連年施用により、土壌表層(0~10cm)が膨軟になり物理性は大きく改善されるが、その範囲は表層に限定される。しかし過剰に施用すると窒素、リン酸およびカリ等の養分富化や、養分バランスの悪化を招くとともに、土壌からの窒素発現量が増加する。

果樹・土壌肥料 平成26年(2014年)果樹試・環境部

豚ぷんオガ屑堆肥および化学窒素肥料の連用がりんご「ふじ」M.9ナガノ台木樹の生育、収量および果実品質に与える影響

りんご「ふじ」M.9ナガノ台木樹に対し、豚ぷんオガ屑堆肥2および5t/10aを14年間連用すると、窒素として10kg/10aの化学肥料を14年間連用した場合に比べ、収量増はわずかで、着色良果率は大きく低下する。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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