研究情報

研究成果『技術情報』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。

畜産 平成26年(2014年)畜産試験場酪農肉用牛部

きのこ収穫後ソルガム培地を混合した発酵粗飼料の交雑肥育牛への給与

ソルガムを原料としたきのこ収穫後培地を乾物で20%用いた発酵粗飼料の品質は良好であり、チモシー乾草の代替飼料として、交雑種の肥育前期に給与できる。

畜産 平成26年(2014年)畜産試験場酪農肉用牛部

「栄寿」娘牛の繁殖特性と産肉能力

「栄寿」娘牛を繁殖仕向けとした場合、平均分娩間隔は386日と短く、ロース芯面積および脂肪交雑の遺伝能力に優れた子牛を生産することができる。産子の枝肉格付けはA4以上が期待できる。

野菜・花き・きのこ 平成26年(2014年)野花試野菜部

秋冬季トマト低段栽培における二酸化炭素施用効果

秋冬季トマト低段栽培において、ヒートポンプによる昼間冷房を併用しながら二酸化炭素施用を実施したところ増収効果が認められた。二酸化炭素施用は果実1果重の増加や障害果の発生軽減に有効であり、葉面積や養分吸収量の増加も認められた。

果樹 平成26年(2014年)果樹試栽培部・育種部

りんご「シナノゴールド」、「秋映」、ぶどう「ナガノパープル」、「シャインマスカット」、「ピオーネ」、もも「あかつき」、「なつっこ」の生態

果樹試験場における生態調査樹の調査結果をもとに、りんご「シナノゴールド」、「秋映」、ぶどう「ナガノパープル」、「シャインマスカット」、「ピオーネ」、もも「あかつき」、「なつっこ」の発芽期、展葉期、開花始期、満開期、落花期の平均値を示した。

果樹 平成26年(2014年)果樹試栽培部

りんご「シナノゴールド」の果実の成熟と貯蔵性に及ぼすストッポール液剤散布の影響

収穫前落果防止を目的として、ストッポール液剤1,000~1,500倍をりんご「シナノゴールド」に散布すると果面ワックスの発生は早まるが、他の成熟進度へ影響はない。しかし、冷蔵で長期貯蔵を行うとストッポール液剤を散布した果実は果肉硬度の低下が早い。

作物 平成26年(2014年)農試作物部

麦作におけるノハラジャクの発生生態

難防除雑草であるノハラジャクの出芽は年内にほぼ完了し、生存個体は越冬中から減少するが、越冬後に4割以下が残存する。土壌処理型除草剤では高い防除効果は得られない。

作物・病害虫 平成25年(2013年)農試企画経営部・作物部

キヒゲンR2フロアブルの水稲催芽籾への塗沫処理が発芽に及ぼす影響

カラス等の忌避剤としてキヒゲンR2フロアブルを催芽籾に塗沫処理をすると発芽率の低下や発芽遅延が生ずる。

作物・果樹・病害虫 平成25年(2013年)農試企画経営部、農業技術課

防護柵の外側へ電気柵を追加することでツキノワグマの侵入を防止できる

物理柵の外側20cmの位置に、地際から20cmと40cmの高さで電気柵を2本設置することで、ツキノワグマの侵入を防止できる。

作物・果樹・野菜・花き・きのこ・病害虫 平成25年(2013年)農試企画経営部、農業技術課

広域防護柵の未舗装路に設置されたゲート下部からの野性動物侵入対策にシスイエースが利用できる

広域防護柵の未舗装路に設置されたゲート下部にシスイエースを設置することで、ニホンザルや中型獣の侵入を防ぐことができる。

作物・果樹・野菜・花き・きのこ・病害虫 平成25年(2013年)農試企画経営部、農業技術課

広域防護柵の河川開口部からのニホンジカ侵入防止対策として、防草シートをのれん状に垂らした「防草シートのれん」が利用できる

広域防護柵の河川開口部に防草シートをのれん状に垂らして目隠しすることでニホンジカの侵入を防止できる。

果樹・病害虫 平成25年(2013年)南信試栽培部

南信地域のなし園におけるナシヒメシンクイの発生状況と性フェロモン剤の効果

近年、なし中晩生種の「豊水」や「南水」においてナシヒメシンクイによる被害が認められる。この一因として、従来と比較して8月下旬以降の発生量の増加が影響している。殺虫剤による防除が8月中に打ち切りとなるほ場では、被害を生じるおそれがある。

作物・病害虫 平成25年(2013年)農試環境部、農業技術課

木曽地域におけるアカヒメヘリカメムシの発生生態と防除対策

木曽の一部地域ではアカヒメヘリカメムシによる著しい斑点米被害が発生している。本種は出穂後の水田で1世代を経過し、成幼虫が斑点米を発生させる。防除対策としてMR.ジョーカー粉剤DL2回とスミバッサ粉剤20DL1回の合計3回散布の効果が比較的高い。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成25年(2013年)野花試佐久支場

施設栽培セルリーにおける紫外線除去フィルムによる斑点病の発病軽減

施設栽培セルリーにおいて、ハウス外張り被覆資材として紫外線除去フィルムを利用することで、慣行の一般農業用フィルムと比較して斑点病の発生を軽減できる。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成25年(2013年)野花試環境部

セルリーほ場における萎黄病発生程度と土壌生物性との関連性

セルリー萎黄病の発生ほ場では、クロルピクリン等土壌くん蒸処理で土壌の糸状菌の多様性が減少するがその後回復する。しかし、ほ場毎の多様性回復力に差が認められ、回復力の弱いほ場では萎黄病が多発する危険性が高いので注意が必要である。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成25年(2013年)野花試環境部、農業技術課

トマトかいよう病の病徴とイムノクロマト法による簡易診断法

トマトかいよう病の近年増加している病徴は、最初、葉に萎れや黄化が認められ、後に、株全体が萎凋し枯死に到る。本病は、イムノクロマト法により簡易に診断できる。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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