研究情報

研究成果『技術情報』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成24年(2012年)野花試・環境部

ハクサイ黄化病助長要因とその耕種対策

ハクサイ黄化病はネグサレセンチュウ類により発生が助長される。助長要因であるネグサレセンチュウ類はライムギ「R-007」の栽培・すき込みにより密度増加が抑制される。

野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成24年(2012年)野花試・環境部・佐久支場、農業技術課

全面マルチほ場における植生帯による土壌流出防止効果

全面マルチほ場の傾斜下に奥行き50cm以上の植生帯を設置することにより、降雨により発生した表流水によるマルチ押さえ用土壌の流出を0.2~5%程度に抑えることができる。

果樹・土壌肥料 平成24年(2012年)果樹試・環境部

りんご新わい化栽培における点滴かん水が根および地上部の生育に及ぼす影響

りんご樹に対して点滴かん水を行うと、かん水滴下位置付近の根量が増加する。根量と地上部生育の間には正の相関が認められる。

畜産 平成24年(2012年)畜試・飼料環境部

多収と低硝酸のための春播きエンバク栽培法

超極早生品種を用いたエンバクの春播き栽培において、散播は密条播よりも乾物収量が高く、硝酸態窒素濃度が低下する。窒素施用量4kg/10a、播種量11kg/10aで散播栽培した場合に最も多収であり、硝酸態窒素濃度は安全なレベルを維持できる。

畜産 平成24年(2012年)畜試・養豚養鶏部

竹粉に乳酸菌を添加することにより発酵品質が良好なサイレージが調製できる

竹粉製造機で製造した竹粉に、乳酸菌(畜草1号)を添加してサイレージ調製すると、無添加の竹粉サイレージに比べ2倍以上の乳酸含量となり、pHが低いサイレージとなる。

畜産 平成24年(2012年)畜試・養豚養鶏部

WL雌豚の育成・繁殖成績およびWLD産子の肥育成績は、それぞれLWおよびLWDと同等であった

WLの育成期発育、繁殖成績および産子授乳期発育はLWと同等の成績であった。WLD産子肥育はLWDに比べ、発育は同等、枝肉の皮下脂肪は薄い傾向で肉色の赤色度は低かったが、肥育豚として十分に利用できる。

畜産 平成24年(2012年)畜試・養豚養鶏部

豚肥育前期に抗菌性物質を添加しない場合の発育への影響

肥育前期(体重35~70㎏)における抗菌性物質の無添加飼料の給与は、発育に悪影響を及ぼさない。

畜産 平成24年(2012年)畜試・養豚養鶏部

肥育豚飼料への乾燥トウフ粕と飼料用米の組み合わせ利用効果

肥育豚飼料にトウフ粕を前期20%、後期15%利用する場合、飼料用米をトウモロコシの代替として前期40%、後期50%併用することにより、豚の脂肪融点はトウモロコシ・大豆粕主体飼料を給与した場合と同等となる。

畜産 平成24年(2012年)畜試・養豚養鶏部

肥育豚への乾燥リンゴジュース粕と飼料用米の給与効果

肥育豚への乾燥リンゴジュース粕と飼料用米の給与は、栄養価を考慮して飼料配合すれば肥育成績は低下せず、豚脂肪中の多価不飽和脂肪酸が減少しオレイン酸が増加する。

畜産 平成24年(2012年)畜試・酪農肉用牛部

DDGSと飼料用米を用いた発酵TMRは、黒毛和種育成期および肥育前期の飼料として利用できる

黒毛和種育成期から肥育前期において、トウモロコシサイレージをベースにDDGS、飼料用米および粗飼料等を混合した発酵TMRを給与したところ、対照区と比較し血液成分値およびルーメン内容液の性状には差があったが同程度の発育を示した。

畜産 平成24年(2012年)畜試・酪農肉用牛部

黒毛和種育成期において、高消化性ソルガムサイレージ「風高」は輸入チモシー乾草の一部代替となる

黒毛和種育成期において、輸入チモシー乾草の一部代替として高消化性ソルガムサイレージ「風高」を給与したところ、粗飼料として輸入乾草を給与した区と同程度の発育を示した。

畜産 平成24年(2012年)畜試・酪農肉用牛部

次亜塩素酸ナトリウム200ppm溶液はプレディッピングによる乳頭清拭に利用できる

搾乳時のプレディッピングに次亜塩素酸ナトリウム200ppm溶液を用い清浄な脱水布タオルで適切に清拭することにより十分な除菌効果が得られる。

野菜・花き・きのこ 平成24年(2012年)野花試・花き部

シャクヤク切花の不開花率と花持ちに及ぼす、品種別の切り前、品質保持剤、湿式輸送の影響

シャクヤクは開花しやすさと、花持ちの品種間差が大きいので品種ごとに適する切り前を把握して収穫する必要がある。STSの前処理および消費者段階での後処理剤の併用によって不開花率を低減して花持ちを延長することが可能である。湿式輸送するとより咲き進んだ状態で観賞価値を終える。

野菜・花き・きのこ 平成24年(2012年)野花試・花き部

スタンダードカーネーションの花持ちの品種間差異および後処理剤、湿式輸送の効果

スタンダードカーネーションは花持ちの品種間差異が大きいため品種選定に当たって考慮する必要がある。STSの処理後に湿式輸送を行い、さらに後処理剤を用いることで花持ちが延長する。

野菜・花き・きのこ 平成24年(2012年)野花試・花き部

スタンダードカーネーションに対するSTSの適正処理方法

STSの処理はSTSの吸収量を目安にする。眠り病が発生しやすい品種は切り花重100g当たり2μmolとする。処理の目安は0.4mMで2~4時間、0.2mMで8~16時間である。眠り症状の発生しにくい品種は切り花重100g当たり1μmolとする。

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