研究情報

研究成果『技術情報』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。

果樹・病害虫 平成24年(2012年)南信試・栽培部

フジコナカイガラムシの発生予察にフェロモントラップが利用できる

かきにおけるフジコナカイガラムシ発生消長はフェロモントラップで雄成虫捕獲消長を調査することにより、把握することができる。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成24年(2012年)野花試・環境部、農業技術課

レタスを加害するアザミウマ類とその発生時期

レタスを加害するアザミウマ類はミカンキイロアザミウマが主体であり、8~9月頃に被害が顕著になる。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成24年(2012年)野花試・佐久支場

レタスのナモグリバエに対するジノテフラン顆粒水溶剤の効果期間

レタスのナモグリバエ防除に、ジノテフラン顆粒水溶剤(スタークル、アルバリン)の定植時セル苗かん注処理が利用されているが、同剤に対するナモグリバエの感受性が低下している可能性があり、効果の持続期間が短くなっている。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成24年(2012年)野花試・佐久支場

ナモグリバエの食害はレタス腐敗病の発病を助長する

レタス腐敗病菌は、レタス葉の気孔、水孔などの自然開孔部のほか、ナモグリバエの食害痕などの傷口を侵入門戸として感染する。腐敗病の発病には、必ずしもナモグリバエの食害を必要としないが、ナモグリバエによる食害が多いほどレタス腐敗病の発病度が高まる。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成24年(2012年)野花試・環境部

オオタバコガのフェロモントラップへの誘殺消長とレタスへの産卵消長の関係

粘着式フェロモントラップのオオタバコガ誘殺消長とレタスでの発生消長は関連があり、フェロモントラップへの第1世代成虫の誘殺増加期にレタスへの産卵が開始される。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成24年(2012年)野花試・環境部

スイカ果実軟腐病菌の感染経路の解明

スイカ果実軟腐病菌は、主に果皮に生じた傷口から果実に感染し、内部を腐敗させる。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成24年(2012年)野花試・環境部・佐久支場、農業技術課

ストロビルリン系薬剤に耐性を持つイチゴ炭疽病菌の発生

ストロビルリン系薬剤に耐性を持つイチゴ炭疽病菌が確認された。これら薬剤耐性菌に対し、ストロビルリン系薬剤の防除効果が得られない。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成24年(2012年)野花試・環境部、農業技術課

アスパラガスに発生した褐斑病の特徴

Cercospora asparagi Sacc.によるアスパラガス褐斑病は、アスパラガス斑点病と病徴が酷似しているが、両病害は病斑上に形成される分生子の形態で区別できる。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成24年(2012年)野花試・環境部

ハクサイ黄化病助長要因とその耕種対策

ハクサイ黄化病はネグサレセンチュウ類により発生が助長される。助長要因であるネグサレセンチュウ類はライムギ「R-007」の栽培・すき込みにより密度増加が抑制される。

野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成24年(2012年)野花試・環境部・佐久支場、農業技術課

全面マルチほ場における植生帯による土壌流出防止効果

全面マルチほ場の傾斜下に奥行き50cm以上の植生帯を設置することにより、降雨により発生した表流水によるマルチ押さえ用土壌の流出を0.2~5%程度に抑えることができる。

果樹・土壌肥料 平成24年(2012年)果樹試・環境部

りんご新わい化栽培における点滴かん水が根および地上部の生育に及ぼす影響

りんご樹に対して点滴かん水を行うと、かん水滴下位置付近の根量が増加する。根量と地上部生育の間には正の相関が認められる。

畜産 平成24年(2012年)畜試・飼料環境部

多収と低硝酸のための春播きエンバク栽培法

超極早生品種を用いたエンバクの春播き栽培において、散播は密条播よりも乾物収量が高く、硝酸態窒素濃度が低下する。窒素施用量4kg/10a、播種量11kg/10aで散播栽培した場合に最も多収であり、硝酸態窒素濃度は安全なレベルを維持できる。

畜産 平成24年(2012年)畜試・養豚養鶏部

竹粉に乳酸菌を添加することにより発酵品質が良好なサイレージが調製できる

竹粉製造機で製造した竹粉に、乳酸菌(畜草1号)を添加してサイレージ調製すると、無添加の竹粉サイレージに比べ2倍以上の乳酸含量となり、pHが低いサイレージとなる。

畜産 平成24年(2012年)畜試・養豚養鶏部

WL雌豚の育成・繁殖成績およびWLD産子の肥育成績は、それぞれLWおよびLWDと同等であった

WLの育成期発育、繁殖成績および産子授乳期発育はLWと同等の成績であった。WLD産子肥育はLWDに比べ、発育は同等、枝肉の皮下脂肪は薄い傾向で肉色の赤色度は低かったが、肥育豚として十分に利用できる。

畜産 平成24年(2012年)畜試・養豚養鶏部

豚肥育前期に抗菌性物質を添加しない場合の発育への影響

肥育前期(体重35~70㎏)における抗菌性物質の無添加飼料の給与は、発育に悪影響を及ぼさない。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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