研究成果『技術情報』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。
畜産 平成23年(2011年)畜試飼料環境部
改良フレール型コンバインベーラを利用したライムギサイレージのダイレクト調整と添加剤の効果改良フレール型コンバインベーラ(YWH1500)を利用すると、ライムギを高水分のままダイレクト調製しても変敗することなく、サイレージが調製できる。また収穫時に乳酸菌製剤またはショ糖水を添加すると乳酸発酵が促進されたサイレージが調製できる。 |
畜産 平成23年(2011年)畜試飼料環境部
ライムギの倒伏要因と飼料品質への影響ライムギの窒素吸収量と茎数には正の相関があり、窒素の吸収過多が茎数を増加させ、倒伏の要因となる。また、倒伏を引き起こすレベルの窒素吸収は硝酸態窒素濃度を増加させ、単少糖含量を減少させることにより、飼料品質を低下させる |
畜産 平成23年(2011年)畜試飼料環境部
モーアコンディショナを活用した高消化性スーダン型ソルガムの低水分ロールベールサイレージ調整法高消化性スーダン型ソルガムのロールベールサイレージ調製では、モーアコンディショナによる刈取りがディスクモーアによる刈取りよりも短期間で原料草の水分含量を低下させることができ、水分含量 50%以下で酪酸の生成を抑えることができる。 |
畜産 平成23年(2011年)畜試飼料環境部
アントシアニン高含有トウモロコシサイレージの発酵品質と家畜嗜好性アントシアニン色素高含有とうもろこしを原料とするサイレージの発酵品質は、通常のとうもろこしのサイレージと同等であり、家畜による嗜好性も差がない。 |
畜産 平成23年(2011年)畜試飼料環境部
紫斑点病(BC-3株)の接種による罹病がソルガム「葉月」の収量、飼料品質、嗜好性に及ぼす影響高消化性兼用型ソルガム「葉月」は、紫斑点病の罹病により収量、飼料品質および嗜好性が低下するなどの影響がみられる。 |
畜産 平成23年(2011年)畜試養豚養鶏部
肥育後期豚への乾燥りんごジュース粕給与効果肥育後期豚に乾燥リンゴジュース粕を飼料穀物の代替として 20%配合給与すると、肉の風味は良好となるが冷蔵保存中のドリップロスが増加する傾向がある。 |
畜産 平成23年(2011年)畜試酪農肉用牛部
黒毛和種繁殖牛へのFSH1回投与によって漸減投与法と同様の卵巣反応が得られるFSH30AUを生理食塩水30mlに溶解し、黒毛和種繁殖雌牛に1回投与すると、誘起発情時には漸減投与法と同様の卵巣反応が得られる。 |
畜産 平成23年(2011年)畜試酪農肉用牛部
乳頭清拭用タオル専用の塩素系アルカリ洗剤は布タオルの除菌に有効である乳頭清拭用布タオル専用の塩素系アルカリ洗剤を用いて布タオルを洗濯すると高い除菌効果が得られる。 |
野菜・花き・きのこ 平成23年(2011年)野花試花き部
量販需要に向けたキクの密植栽培における栽植密度・仕立て方法量販需要に向けた輪ギクの密植栽培では、a 当たりの仕立て本数を 7,200 本とした時に 70cm 調整重 30g 以上の切り花本数が多くなる。この時の株間と株当たり仕立て本数は、床幅 60cm 程度の2条植えでは、株間 7.5cm×3本/株または株間 10cm×4本/株とする。 |
野菜・花き・きのこ 平成23年(2011年)野花試花き部
トルコギキョウの日持ち性に及ぼす栽培環境要因トルコギキョウの抑制栽培では、発蕾期以降の適度なかん水と4条植の疎植栽培により、切り花品質が高まり、日持ち性も向上する。 |
野菜・花き・きのこ 平成23年(2011年)野花試育種部
精度向上のためのレタス斑点細菌病抵抗性ほ場検定の時期と施肥条件ほ場でレタス品種・系統の斑点細菌病に対する抵抗性の検定を行う場合、試験実施時期は5月下旬~6月上旬及び8月下旬~9月上旬定植の作期で行うと良好な結果が得られる。また、施肥窒素を減肥することによって、抵抗性を示す品種または系統の選抜が容易になる。 |
野菜・花き・きのこ 平成23年(2011年)野花試佐久支場
ハクサイ、キャベツ、グリーンボール、ブロッコリーに発生する黒斑細菌病は発病に作物間差および品種間差があるハクサイ、キャベツ、グリーンボール、ブロッコリーにおける黒斑細菌病に対する感受性はグリーンボールとハクサイで相対的に高く、キャベツで低い。また、各作物とも品種間差がみられる。 |
野菜・花き・きのこ 平成23年(2011年)野花試野菜部
植物原料由来生分解性マルチ「エコデイア」の特性植物原料由来生分解性マルチ「エコディア」は、作業性が既存の生分解性マルチと同程度である。既存の生分解性マルチより生分解はやや遅く、品目によっては生育がやや遅れることがあるものの、実用性が高い。 |
野菜・花き・きのこ 平成23年(2011年)野花試野菜部
盛夏期のトマト施設栽培における高温対策用被覆資材の特性盛夏期のトマト施設栽培において、遮光率 30%程度の被覆資材である「ふあふあ」および「クールホワイト」を利用することにより、無被覆に比べてトマト果実の表面温度と葉面温度が下がり、トマト生長点位置における施設内最高気温も低下する。 |
野菜・花き・きのこ 平成23年(2011年)野花試佐久支場
ブロッコリーの品種「おはよう」と「ファイター」は、播周期に低温に遭遇しても花らいが紫色になりにくく、品質も良好である晩秋期どりのブロッコリーで花らいにアントシアニン(花らいが紫色になる)が発現しにくく、花らいの品質が良好な品種として「おはよう」と「ファイター」がある。 |