研究成果『技術情報』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。
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畜産 平成24年(2012年)畜試・酪農肉用牛部
圧ぺん・粉砕加工した飼料用玄米の乳牛における消化特性飼料用玄米は圧ぺんあるいは粉砕加工により 24 時間浸漬で 70%以上が消失し、加工前に比べ 55%以上消化性が改善される。また、加工後の飼料用玄米は消化の早い大麦圧ぺんに近い消失パターンを示す。 |
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野菜・花き・きのこ 平成24年(2012年)農試・知的財産管理部
CAPSマーカーを用いた県職務育成夏秋採りいちご品種の識別葉片および果実組織から抽出したDNAを用いた5種類のCAPSマーカーによる解析で、 県職務育成夏秋採りいちご品種「サマープリンセス」および「サマーエンジェル」を、供試した15品種と識別できる。 |
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作物 平成24年(2012年)農試・作物部
麦作における難防除雑草ヤグルマギクの出芽パターンと除草剤に対する反応ヤグルマギクの出芽は越冬前に9割以上に達し、麦類の播種期を遅らせることにより生存個体数は減少する。生育期茎葉処理型除草剤のアクチノール乳剤およびバサグラン液剤に一定の防除効果がある。 |
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野菜・花き・きのこ 平成23年度(2011年度)野花試野菜部、南信試栽培部
長野県の夏秋どり栽培で利用されている四季成り性いちご品種の特性と利用法長野県の夏秋どり栽培で利用されている四季成り性いちご品種の特性を明らかにした。既存品種の中では「サマープリンセス」と「すずあかね」が収量性等の点で優れており、本県での高設栽培に適している。 |
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野菜・花き・きのこ 平成23年度(2011年度)野花試育種部・野菜部
アスパラガス採種親株の体細胞胚を利用した増殖法は、側芽培養法より増殖効率が良いアスパラガス優良品種の採種親株を増殖するため、体細胞胚を利用した培養法は、従来の側芽培養法に比べ増殖効率が優る。また、本培養法により得られた成植物は側芽培養法により得られた成植物と形態的に大きな差はない。 |
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病害虫 平成23年(2011年)農試企画経営部 農業技術課
ハウス栽培における電気柵設置によるハクビシン侵入防止技術すそ張りのあるハウスに電気柵を 1 段設置することでハクビシンの侵入を防ぐことができる。 |
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野菜・花き・きのこ・病害虫 平成23年(2011年)農試企画経営部
ポリエチレン製樹木剥皮防止ネットでさつまいものニホンザル被害を回避できる市販のポリエチレン製樹木剥皮防止ネット(菱目22mm)をさつまいもの定植直後から畝の上にかぶせ、ペグで固定することにより、ニホンザルの被害を回避できる。 |
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病害虫 平成23年(2011年)農試企画経営部
ニホンザルの被害を受けにくい農作物ハバネロ、ししとう、パセリ、モロヘイヤ、ケール、あわ、ゴマ、アマランサスはニホンザルの被害を受けにくい農作物である。 |
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病害虫 平成23年(2011年)農試企画経営部
ニホンジカの誘引に市販の塩類が利用できる農地周辺、公共牧場におけるニホンジカの誘引に市販の塩類(食塩、天日塩、鉱塩)が利用できる。 |
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野菜・花き・きのこ・病害虫 平成23年(2011年)野花試環境部
カーネーションに発生するナミハダニの薬剤感受性カーネーションに発生したナミハダニについて薬剤感受性の検討を行った結果、一部の個体群で殺ダニ剤などに対して感受性の低下が認められた。 |
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果樹・病害虫 平成23年(2011年)果樹試環境部、南信試栽培部
果実吸蛾類に対するレピガードの効果高輝度LED光源を用いた害虫防除機(レピガードR)を概ね7m間隔で地上 50cm の位置に上向きに設置した場合、果実吸蛾類に対して防除効果が認められた。さらに効果を高めるためには、果実面で1Lux の明るさが確保できるように設置カ所数を増設、または設置方法の検討をする必要がある。 |
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作物・病害虫 平成23年(2011年)農試環境部
斑点米カメムシ類に対する農薬の殺虫効果斑点米カメムシ類(アカヒゲホソミドリカスミカメ、オオトゲシラホシカメムシ、アカヒメヘリカメムシ)に対する主要な農薬の殺虫効果には、カメムシの種類によって薬剤間の効果差が認められる。 |
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野菜・花き・きのこ・病害虫 平成23年(2011年)野花試環境部・花き部
長野県下のりんどうから検出されるウイルス種とその病徴長野県下の主要なりんどう産地からは、主にキュウリモザイクウイルス(CMV)とソラマメウイルトウイルス(BBWV)の2種ウイルスが広域に多数検出される。病徴は、CMV検出株が糸葉症状や株の生育不良であり、最も検出頻度の高いBBWV検出株では単独感染で葉のモザイクや軽いえそ症状を呈する程度であるが、CMVとの重複感染でわい化や極端な萎縮が認められる。 |
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野菜・花き・きのこ・病害虫 平成23年(2011年)野花試環境部
平成23年に中信地区のすいかで多発した果実腐敗症状はスイカ果実軟腐病である平成23年に中信地区のすいか産地で、収穫時に健全であった果実が出荷後1~2日のうちに外果皮を残して軟化腐敗する病害が発生した。原因究明を行ったところ、多くの野菜類に軟腐症状を引き起こす Erwinia carotovora subsp. carotovora によるスイカ果実軟腐病であることが明らかになった。 |
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野菜・花き・きのこ・病害虫 平成23年(2011年)野花試環境部
長野県内のカラーピーマンに発生しているウイルス病害の発生状況長野県内のカラーピーマンに発生しているウイルス病害株からは、キュウリモザイクウイルス(CMV)が最も多く検出され、次いでインパチェンスえそ斑紋ウイルス(INSV)、トマト黄化えそウイルス(TSWV)、ソラマメウイルトウイルス(BBWV)の順である。また、季節別で各ウイルスの検出頻度が異なり、特に初夏から夏季高温期に検出頻度の高いTSWV、CMVにより、経済的な被害が生じる危険性が高い。 |










