研究成果『技術情報』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。
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畜産 平成23年(2011年)畜試酪農肉用牛部
乳頭清拭用タオル専用の塩素系アルカリ洗剤は布タオルの除菌に有効である乳頭清拭用布タオル専用の塩素系アルカリ洗剤を用いて布タオルを洗濯すると高い除菌効果が得られる。 |
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野菜・花き・きのこ 平成23年(2011年)野花試花き部
量販需要に向けたキクの密植栽培における栽植密度・仕立て方法量販需要に向けた輪ギクの密植栽培では、a 当たりの仕立て本数を 7,200 本とした時に 70cm 調整重 30g 以上の切り花本数が多くなる。この時の株間と株当たり仕立て本数は、床幅 60cm 程度の2条植えでは、株間 7.5cm×3本/株または株間 10cm×4本/株とする。 |
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野菜・花き・きのこ 平成23年(2011年)野花試花き部
トルコギキョウの日持ち性に及ぼす栽培環境要因トルコギキョウの抑制栽培では、発蕾期以降の適度なかん水と4条植の疎植栽培により、切り花品質が高まり、日持ち性も向上する。 |
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野菜・花き・きのこ 平成23年(2011年)野花試育種部
精度向上のためのレタス斑点細菌病抵抗性ほ場検定の時期と施肥条件ほ場でレタス品種・系統の斑点細菌病に対する抵抗性の検定を行う場合、試験実施時期は5月下旬~6月上旬及び8月下旬~9月上旬定植の作期で行うと良好な結果が得られる。また、施肥窒素を減肥することによって、抵抗性を示す品種または系統の選抜が容易になる。 |
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野菜・花き・きのこ 平成23年(2011年)野花試佐久支場
ハクサイ、キャベツ、グリーンボール、ブロッコリーに発生する黒斑細菌病は発病に作物間差および品種間差があるハクサイ、キャベツ、グリーンボール、ブロッコリーにおける黒斑細菌病に対する感受性はグリーンボールとハクサイで相対的に高く、キャベツで低い。また、各作物とも品種間差がみられる。 |
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野菜・花き・きのこ 平成23年(2011年)野花試野菜部
植物原料由来生分解性マルチ「エコデイア」の特性植物原料由来生分解性マルチ「エコディア」は、作業性が既存の生分解性マルチと同程度である。既存の生分解性マルチより生分解はやや遅く、品目によっては生育がやや遅れることがあるものの、実用性が高い。 |
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野菜・花き・きのこ 平成23年(2011年)野花試野菜部
盛夏期のトマト施設栽培における高温対策用被覆資材の特性盛夏期のトマト施設栽培において、遮光率 30%程度の被覆資材である「ふあふあ」および「クールホワイト」を利用することにより、無被覆に比べてトマト果実の表面温度と葉面温度が下がり、トマト生長点位置における施設内最高気温も低下する。 |
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野菜・花き・きのこ 平成23年(2011年)野花試佐久支場
ブロッコリーの品種「おはよう」と「ファイター」は、播周期に低温に遭遇しても花らいが紫色になりにくく、品質も良好である晩秋期どりのブロッコリーで花らいにアントシアニン(花らいが紫色になる)が発現しにくく、花らいの品質が良好な品種として「おはよう」と「ファイター」がある。 |
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果樹 平成23年(2011年)南信試栽培部
果実袋「特撰南水二重袋特大」による「南水」の日焼け軽減効果日本なし「南水」に果実袋「特選南水二重袋特大」を被袋することにより、果実袋「特選南水袋特大」に比べて日焼けを軽減できる。果重、糖度、硬度等は同程度であるが、果色・地色が薄く色調が異なり「南水」用カラ-チャ-トは利用できない。 |
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果樹 平成23年(2011年)果樹試育種部
あんず「信州サワー」における生食用収穫期の留意点および着果基準「信州サワー」の生食用収穫は、満開後 80 日、糖度 11%程度を目安とし、果皮色、果こうの離脱性、核ばなれの状態を収穫期の判定指標として利用できる。なお、着果基準は葉果比 30~35 程度とする。 |
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作物・その他 平成23年(2011年)農試企画経営部
フィールドサーバの適正な運用を図るための保守管理事項気温、湿度、画像等のほ場の環境情報および生育状況を収集するフィールドサーバを長期間安定して運用するためには、機器の保守管理が必要である。保守管理事項をまとめ、フィールドサーバ運用時の保守マニュアルを作成した。 |
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作物 平成23年(2011年)農試育種部・知的財産管理部・環境部
コシヒカリいもち病抵抗性準同質遺伝子系統の育成いもち病真性抵抗性遺伝子と穂いもち圃場抵抗性遺伝子を複合して持つ、7種類の水稲いもち病抵抗性準同質遺伝子系統を育成した。これらの形態特性は、原品種の「コシヒカリ」とほぼ同等で、ほ場条件で顕著ないもち病抵抗性を有している。DNAマーカーを用いることにより抵抗性系統選抜と固定を効率的に行うことができる。 |
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野菜・花き・きのこ・病害虫 平成23年(2011年)野花試・環境部
ピーマン炭疽病の簡易診断法と防除対策下伊那地域で発生しているピーマンの斑点症状の原因はColletotrichum simmondsii R.G.Shivas & Y.P.Tan による炭疽病である。特に果実で被害が大きく、6月上旬に初発が認められる。Ca 欠乏症との識別が困難な場合があるが、3日間の常温・湿室条件で簡易診断が可能である。本病に対してはアミスターオプティフロアブル、ダコニール 1000 による予防散布が有効である。 |
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野菜・花き・きのこ・病害虫 平成23年(2011年)野花試・環境部
北信地域の露地アスパラガスに多発する茎枯病の特徴とその防除対策長野県北信地域の露地アスパラガスで多発している茎枯病は、前年の罹病残茎等からの若茎への感染に端を発し、立茎後の発病蔓延に至る。さらに、秋季刈り取り後の罹病残茎等が翌年の伝染源となっている。本病を効率的に防除するためには、立茎前の畦面への盛り土や立茎後の速やかな薬剤防除など、各防除方法を組み合わせた体系防除が必要である。 |
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野菜・花き・きのこ・病害虫 平成23年(2011年)野花試・環境部
新たに確認されたアブラナ科野菜黒斑細菌病菌の病原型とその宿主範囲近年県内のアブラナ科野菜では黒斑細菌病が多発生しているが、優占している病原型は平成14年にアメリカで確認された新型の Pseudomonas syringae pv. alis alensis である。本病原型は、日本国内で既報の P . syringae pv. maculicola よりも宿主範囲がやや広く、特にエンバクに対して強い病原性を示すため、輪作作物の選定には注意が必要である。 |










