研究情報

研究成果『技術情報』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。

作物・病害虫 平成22年(2010年)農試・環境部

水稲の種子伝染性細菌病害の発生に影響を及ぼす育苗培土の諸性質

水稲の種子伝染性細菌病害の発生は、育苗培土の吸着性、 pH および粒径の影響を受ける。

果樹・土壌肥料 平成22年(2010年)南信試・栽培部

窒素追肥時期の違いが干し柿「市田柿」原料かきの生育、果実収量および品質に及ぼす影響

干し柿「市田柿」原料かきに対して6月に窒素の追肥を行う場合、現行の施肥基準の8月に行う場合と比べ、幹周肥大、1結果枝当たりの着果数、果実肥大、葉身および収穫果実中の窒素濃度、果実収量および果実品質は同等である。

野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成22年(2010年)野花試・環境部

ブロッコリー栽培では速効性肥料と緩行性肥料のいずれを用いても収量及び品質に差はない

ブロッコリーの春まき及び夏まき作型において、速効性肥料と緩効性肥料では花蕾の収量及び品質に差はなく、価格の安い速効性肥料を用いた方がコスト的に有利である。

畜産 平成22年(2010年)畜試・飼料環境部

スーダン型ソルガム「涼風(東山交31号)」1番草の刈り取り適期

スーダン型ソルガム「涼風」の1番草刈り取り適期は止葉期~出穂始であり、1番草の刈り取りが遅れた場合、1番草の飼料品質および2番草収量が低下するなどの影響がみられる。

畜産 平成22年(2010年)畜試・飼料環境部

除草剤を使用しないソルガムの散播・密着栽培におけるタイプ・品種間差異

ソルガムの散播・密植栽培は、品種によりその適性が異なる。この栽培への適性が高いスーダン型ソルガム「涼風(東山交 31 号)」は播種量が 10a あたり6kg の場合でも雑草発生量が少ない。

畜産 平成22年(2010年)畜試・養豚養鶏部

「信州黄金シャモ」における籾米の嗜好性

籾米全粒は、単味飼料として給与した場合、配合飼料に対して嗜好性は劣るが、配合飼料に添加することにより嗜好性は向上し、選択採食される。

畜産 平成22年(2010年)畜試・養豚養鶏部

肥育後期に粉砕籾米添加飼料を給与した豚の発育と肉質成績

市販配合飼料に粉砕した籾米 12%を添加して肥育後期豚に給与しても発育及び飼料要求率に影響はない。枝肉では脂肪色の明度がやや低いが、筋肉内粗脂肪割合及び皮下脂肪内層の脂肪酸組成は玄米 10%添加及び無添加と差はない。

畜産 平成22年(2010年)畜試・酪農肉用牛部

ソルガムを原料としたきのこ収穫後培地の飼料成分及び栄養価

きのこ培地原料にソルガムを 40%用いた収穫後培地の乾物中成分は、粗蛋白が 20%、粗灰分が 15%と多く、NFCは7%と少ない。消化率は粗蛋白、NFCで低くTDNは乾物中 47%である。

畜産 平成22年(2010年)畜試・酪農肉用牛部

高消化性ソルガムサイレージは採食性に優れ乳用育成牛の飼料として十分に利用できる

高消化性ソルガムサイレージは乳用牛育成期飼料として利用でき、乾物摂取量の 20%程度を給与する場合、慣行飼料と同等の発育を確保できる。

畜産 平成22年(2010年)畜試・酪農肉用牛部

ウオーターカップの吐水量の違いが生乳生産に及ぼす影響

タイストール乳牛舎において、ウォーターカップの吐水量を4kg/分から 12kg/分に増やすと、1日あたりの飲水量が増加し、乾物摂取量及び乳量の増加が期待できる。

畜産 平成22年(2010年)野花試・畑作育種部

トウモロコシ黒穂病抵抗性の新たな評価法

トウモロコシ黒穂病の圃場接種法において、病徴を 11 種類に分類して調査することで、国内育成自殖系統の黒穂病抵抗性が評価できる。

野菜・花き・きのこ 平成22年(2010年)野花試・菌茸部

エノキタケ高生産性培地のコーンコブミールならびにコメヌカの代替資材

エノキタケ高生産性培地「YK2」のコーンコブミール代替資材として、バガスパウダー(サトウキビ茎葉粉砕物)、モミガラ粉砕物およびソルガム茎葉粉砕物が有望で、バガスパウダーは全量、モミガラ粉砕物およびソルガム茎葉粉砕物は 50%程度まで代替可能である。また、コメヌカの代替資材として、一般フスマは 50%程度まで代替可能である。

野菜・花き・きのこ 平成22年(2010年)南信試・栽培部

ヒペリカムの2度切り栽培技術

6月下旬に主枝を1株当たり10本残して芽整理を行い、8月以降に電照を行うことで季咲き(7月下旬)収穫と秋期(10月上~中旬)収穫の2度切りが可能である。2度切り栽培ではさび病に罹りにくい品種を選定する。8月~9月の気象条件により収量及び品質が変動することに注意する。

野菜・花き・きのこ 平成22年(2010年)南信試・栽培部

アルストロメリアの茎葉管理技術

据え置き栽培では60~90本/㎡の立茎数を目標に管理する。立茎数が多い場合は間引き及び芽整理を行うことで収量及び品質が向上する。夏期(6~8月)収穫を行うと年間の収量は増加するが、収穫量を増やすと9~12月の収量が減少するため、品質や株の状態によって夏期の収穫量を調整する。

野菜・花き・きのこ 平成22年(2010年)南信試・栽培部

夜間冷房及び地中冷却・地中加温がカーネーションの品質に及ぼす影響

ヒートポンプを用いて7月~9月に夜間冷房または地中冷却を行うことで切り花重が増加し切り花品質が向上する。低温期に約16℃の地中加温を行うことで切り花長が長くなる。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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