研究情報

研究成果『技術情報』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。

野菜・花き・きのこ 平成22年(2010年)野花試・花き部

トルコギキョウの抑制11月切り作型

トルコギキョウの抑制 11 月切り作型は早生及び中生品種を用い、2週間程度の短日処理と電照による日長処理及び加温を行うことで、10 月下旬から 11 月下旬まで切り花することができる。

野菜・花き・きのこ 平成22年(2010年)野花試・野菜部

生分解性マルチ「カエルーチR」の特性

生分解性マルチ「カエルーチR」は、作業性や分解性が既存の生分解性マルチと同程度である。既存の生分解性マルチよりやや乾燥しやすく、品目によっては生育がやや遅れることがあるものの、実用性が高い。

野菜・花き・きのこ 平成22年(2010年)野花試・野菜部

カラーピーマンの光照射による追熟技術

カラーピーマン栽培終了時の残果対策として、催色期(10~20%着色)の果実を収穫後、ポリエチレン製の袋で密封し光を照射することにより着色が促進され販売可能になる。

野菜・花き・きのこ 平成22年(2010年)野花試・野菜部・佐久支場

加工・業務用レタスの経営試算と栽培指針

加工・業務用レタス栽培には、適品種の選定、疎植、固化培地育苗・全自動移植機の利用、大玉収穫、無選別出荷、切り口の無洗浄等を組み合わせることで、作業時間を短縮でき、加工歩留まりの高いレタスを生産できる。

果樹 平成22年(2010年)果樹試・育種部

あんず「サニーコット」、「ニコニコット」の品種特性

7月上旬に収穫できる「サニーコット」、「ニコニコット」((独)農研機構果樹研究所育成)は外観・食味に優れる生食用あんずである。

果樹 平成22年(2010年)果樹試・育種部

プルーン品種「オータムキュート」(プルーン長果7)の育成

9月下旬に収穫でき、外観・食味の優れる晩生種「オータムキュート(プルーン長果7)」を育成した。結実性はよく、主要品種に比べて裂果が少ない。

果樹 平成22年(2010年)果樹試・育種部

プルーン品種「サマーキュート」(プルーン長果6)の育成

8月下旬に収穫でき、外観・食味の優れる中生種「サマーキュート(プルーン長果6)」を育成した。結実性はよく、主要品種に比べて裂果が少ない。

果樹 平成22年(2010年)南信試・栽培部

干し柿「市田柿」の原料果実に対するスマートフレッシュくん蒸剤の鮮度保持効果

スマートフレッシュくん蒸剤は干し柿「市田柿」の原料果実に対して鮮度保持効果が認められるが、収穫が早すぎる果実や、適熟期であっても果皮色が進みすぎた果実に対しては、十分な鮮度保持効果が得られない。

果樹 平成22年(2010年)果樹試・栽培部

西洋なし「ラ・フランス」におけるヨード・デンプン反応低下遅延年の収穫法

西洋なし「ラ・フランス」において満開後 165 日を経過してもヨード・デンプン反応指数が 3.5 以下に低下しない年は、満開後 165 日を経過後は直ちに収穫する。そのような果実でも正常に追熟して食味は優れる。

果樹 平成22年(2010年)南信試・栽培部

ナシ黒星病に強く、ナシ黒斑病抵抗性を有する日本なし早生品種「サザンスイート(南農ナシ4号)の育成

8月中下旬に成熟し、食味が良好な早生品種「サザンスイート」を育成した。本品種は「幸水」よりも一週間ほど早く収穫可能であり、収穫期の糖度が「幸水」よりも1~2%ほど高い。また、日本なしの主要病害であるナシ黒星病に強く、ナシ黒斑病には抵抗性を持つ。

果樹 平成22年(2010年)果樹試・育種部

ぶどう「クイーンニーナ」(無核栽培)の品種特性

ぶどう「クイーンニーナ」の無核栽培では、果粒重 15~18g 程度と大粒で、肉質が良く、高糖度で食味の良い果実が生産できる。

果樹 平成22年(2010年)果樹試・栽培部、農業技術課

ぶどう「ナガノパープル」の強樹勢樹に対する主枝部への環状はく皮処理の効果

ぶどう「ナガノパープル」の強樹勢樹に対して、満開30~35日後に主枝部に幅5mm の環状はく皮を実施することにより、果皮の着色、糖度上昇が早まり、収穫時の着色、糖度が向上する。

果樹 平成22年(2010年)果樹試・育種部

りんご晩生品種「シナノホッペ」(リンゴ長果20)の育成

「シナノホッペ」(リンゴ長果20)は、「ふじ」より10日程度早い10月末~11月上旬に成熟する、果実の大きさが300g程度で食味が良く、みつの入る晩生品種である。本品種は「ふじ」の直前に収穫でき、着色が良好で毎年安定している。

果樹 平成22年(2010年)果樹試・栽培部・育種部、南信試・栽培部、旧農総試・保鮮流通部

りんごに対するスマートフレッシュくん蒸剤の鮮度保持効果

収穫直後から6日後のりんご果実に対しスマートフレッシュくん蒸剤を処理することにより、長・短期貯蔵中の果肉硬度の低下が抑えられ鮮度保持期間が延長できる。

果樹 平成22年(2010年)農業技術課、園芸畜産課

りんご「シナノゴールド」の高品質果実生産樹の樹相

りんご「シナノゴールド」では、早期に果皮色が黄色くなり、食味が良好な果実を生産する樹の樹相は、目通り付近のほぼ水平な結果枝の頂端新梢長が 11~15cm 程度である。

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