研究情報

研究成果『技術情報』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。

畜産 平成20年(2008年)畜試(養豚養鶏部)

カフェイン添加による豚液状保存精液の活力回復効果

豚液状保存精液を 3 日以上保存した場合は授精前にカフェインを添加し 37℃で加温することにより精子活力を短時間で回復することが可能である。

畜産 平成20年(2008年)畜試(肉用牛部)

細断型ロールベーラを利用して再密封したとうもろこしサイレージの品質は劣化しない

固定サイロから取り出したとうもろこしサイレージを細断型ロールベーラを用いて再密封してもサイレージ品質を保持できる。

畜産 平成20年(2008年)畜試(肉用牛部)

黒毛和種の若齢肥育における飼料給与方法と産肉成績の関係

黒毛和種の若齢肥育において、23.5 ヵ月齢以降にビタミン A を日本飼養標準の 100% 量投与することで、採食量が有意に多くなり枝肉重量の増加が期待できる。一方、給与飼料の高エネルギー化については、粗飼料価指数等を考慮しないと増体や肉質への改善効果はない。

野菜・花き・きのこ 平成20年(2008年)野花試(菌茸部)

ブナシメジ子実体を食害するキノコバエの生活史と対策

長野県北部で見つかったブナシメジ子実体を食害するキノコバエは、 Mycetophilapenicillata Sasakawa 2005(和名なし)によく似た別種で、ブナシメジ生育室での雌の発育期間は 42 日、春先および晩秋に施設内に侵入し生育室内で増殖する。防除は防虫ネットによる侵入防止と捕虫器等による捕殺を行う。

野菜・花き・きのこ 平成20年(2008年)南信試(栽培部)

アルストロメリアに対する補光及び地中加温の効果

アルストロメリア栽培において、10 月から3月の高圧ナトリウム灯による補光と低温期の地中加温を組み合わせて実施することで切り花収量が向上する。

野菜・花き・きのこ 平成20年(2008年)野花試(花き部)

新規導入花木品目の栽培特性

新規性のある34種の花木について特性調査を行った結果、定植後2~3年で早期出荷が可能な品目としてアメリカテマリシモツケ「ルテウス」と「ディアボロ」、およびスモークツリー「ロイヤルパープル」が有望である。

野菜・花き・きのこ 平成20年(2008年)野花試(花き部・病虫土肥部)、南信試(栽培部・病虫土肥部)

LED「レピガードR」の照明がキクの生育・開花に及ぼす影響

LED「レピガード R 」は、照度が高いとキクの開花を抑制するが、夏秋ギクでは 2 ~4Lux 程度の低い照度では開花期や品質への影響が小さい。また、照明の均一性が高くパルス駆動によって照度を変えることが可能である。

野菜・花き・きのこ 平成20年(2008年)野花試(野菜部)

収穫時期および保存方法の違いによるアスパラガスの品質

アスパラガスのルチン含量およびアスコルビン酸含量は春どりが最も高く、Brix 値や新鮮重当たりの水分含量は収穫時期による影響が少ない。若茎の硬さ(切断応力)は夏秋どりの温度下降期が最も大きく、保存により大きくなる。

野菜・花き・きのこ 平成20年(2008年)野花試(野菜部)

カラーピーマンの定植時期を分散させると7月~10月の収量を平準化できる

4月から6月の定植では、定植時期が早いほど収量が多い。定植時期を4月上旬と5月上旬に分散させると7月~10月における単位面積あたりの収穫周期が平準化し、時期別に起こる収穫量のムラを軽減することができる。

野菜・花き・きのこ 平成20年(2008年)野花試(野菜部・佐久支場)

夏秋どり業務用レタスにおける適品種と株間拡張による大玉生産

夏秋どりレタスで業務用適性の高い品種は、エンパイヤ系やサリナス系、サリナス・エンパイヤ系、エンパイヤ・マック系の品種群に多い。また、慣行栽培より株間を広げることで大玉生産ができる。

果樹 平成20年(2008年)果樹試(育種部)

ネクタリン「サマークリスタル」の貯蔵方法の違いによる果実品質保持期間

ネクタリン「サマークリスタル」は 25℃貯蔵では2日で完熟レベルへ達する。また0℃、5℃貯蔵での果実品質保持期間はそれぞれ 14 日、10 日程度と推測される。

果樹 平成20年(2008年)果樹試(栽培部)

ももの凍害防止のための防寒資材の効果

ワラ巻きは温度変動を抑制する効果が高く、防寒、昇温防止効果ともに優れる。ワラの厚さは 5 ㎝以上で十分に密着させて被覆するのがよい。また、白塗剤、透湿性防水シート(タイベック)は、日中の昇温防止効果はあるが防寒効果がないので、温度低下の著しい地帯では凍害防止効果が低い。

果樹 平成20年(2008年)果樹試(育種部)

ぶどう「オリエンタルスター」(無核栽培)の品種特性

ぶどう「オリエンタルスター」の無核栽培では、果粒重 12g程度と大粒で、肉質が良く、高糖度で食味の良い果実が生産できる。

果樹 平成20年(2008年)果樹試(育種部・栽培部)

ぶどう「シャインマスカット」(無核栽培)の収穫時期の目安

ぶどう「シャインマスカット」(無核栽培)は、露地栽培では満開後 80 日前後となり果皮色が「ロザリオビアンコ」カラーチャート指数5を越えた頃を、加温栽培では満開後積算温度 2,300℃以上となり果皮色が「ロザリオビアンコ」カラーチャート指数4程度となった頃を目安にすることにより、糖度 18%程度の果実が収穫できる。

果樹 平成20年(2008年)果樹試(栽培部・育種部)

ぶどう「シャインマスカット」(無核栽培)は短梢せん定栽培においても生産に必要な花穂が確保できる

ぶどう「シャンイマスカット」(無核栽培)を短梢せん定で栽培した場合、定芽を用いることにより良品生産可能な花穂を1新梢当たり1個以上確保できる。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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