研究情報

研究成果『技術情報』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。

畜産 平成19年(2007年)畜試・飼料環境

ソルガム「葉月」のミネラルバランスおよび硝酸態窒素濃度に及ぼすライムギ作付けの効果

ソルガム「葉月」の前作としてライムギを作付けると、ソルガムのミネラルバランスの改善と硝酸態窒素濃度の低減化が図れる。

畜産 平成19年(2007年)畜試・飼料環境

ソルガム類におけるカリウム濃度および硝酸態窒素濃度のタイプ・品種間差異

ソルガム類のカリウムおよび硝酸態窒素濃度には品種間差が認められ、スーダン型およびスーダングラスは、子実型、兼用型およびソルゴー型ソルガムと比較してこれら濃度が高く、品種間差も大きい。また、当場育成品種の「葉月」、「風高(東山交 29 号)」および「東山交 31 号」は、同一タイプに属する品種の中では、カリウムおよび硝酸態窒素濃度が比較的低く、飼料利用しやすい品種(系統)である。

野菜・花き・きのこ・畜産・病害虫 平成19年(2007年)畜試・飼料環境、野花試・佐久支場、農業技術課・専技、佐久・松本農改

飼料作物を利用した野菜ほ場の農薬ドリフト低減

ライ麦「春一番」、「春香」を障壁作物として栽培することにより、ソルガム使用前の 5 月中旬から 7 月中旬に野菜ほ場における農薬のドリフトを低減できる。また、障壁作物として飼料用ソルガム、ライ麦を利用した場合、ドリフト低減ノズルを併用するとより効果的にドリフトを低減する。

畜産 平成19年(2007年)畜試・養豚養鶏

バークシャー種を用いた交雑肥育豚の発育及び肉質成績

バークシャー種を大型品種と交雑利用することにより良好な発育が期待できる。枝肉は背脂肪が厚く、腿の充実に欠ける傾向があるが歩留まりは良好である。また、デュロック種との交雑豚肉では風味が良好となる。

畜産 平成19年(2007年)畜試・養豚養鶏

アメリカ系種豚精液を用いた同一品種内交配による種雄豚・種雌豚の産肉能力.体型の変化及び産子成績

シンシュウLにアメリカ系ランドレース種を交配して作出した産子は、産肉性では発育に優れ、全体にずんぐりと短く低く、四肢が短く太く、肢蹄強健性に優れた体型をしており、繁殖性では産子数、産子総体重が良好である。

畜産 平成19年(2007年)畜試・肉用牛

牛の過剰排卵処理開始時に共存する大型卵胞および発情時卵胞数と採卵成績

過剰排卵処理開始時には大型卵胞が高率に共存したが、FSH 総量 15AU の過剰排卵処理において、採卵成績への悪影響は認められなかった。また、誘起発情時の卵胞数と採卵時黄体数および黄体数と回収卵数の推移から、採卵成績のバラツキは外因性ホルモンに対する反応性の違いに加え、排卵障害による影響も大きいと考えられた。

畜産 平成19年(2007年)畜試・肉用牛

肉質系交雑種肥育牛における稲発酵粗飼料の利用と枝肉特性

肉質系の交雑種肥育牛に稲発酵粗飼料を育成期から給与すると、発育および枝肉成績は良好で、生産された牛肉はビタミンE含量が高く、肉色の褐色化、脂質の酸化が抑制される。

畜産 平成19年(2007年)畜試・酪農

乳牛の窒素排泄量が低減できる低蛋白質TMRの条件

動物質飼料に依存せずに高エネルギー(TDN78%・NFC39%・NDF35%程度、粗脂肪5%台以下)・低蛋白質TMRを給与して日乳量 40kg と窒素排泄量の低減を達成するためには、飼料中の粗蛋白質(CP)含量を乾物中 14.5%程度とし、有効分解性蛋白質(ECPd)含量を乾物中 9%台とする。

畜産 平成19年(2007年)畜試・酪農

乳牛の空胎日数と乳蛋白質率の関係

長野県の過去 6 年間の乳用牛群検定終了成績(ホルスタイン種)において、空胎日数の長い牛(空胎日数 121 日以上)は空胎日数の適正な牛(空胎日数 120 日以下)に比較して 305 日成績の乳蛋白質率が低い。

野菜・花き・きのこ 平成19年(2007年)野花試・花き、農総試・機械施設

アルミ農ポリフィルム「ホワイトシルバー」による空気膜ハウスの暖房燃料消費量の削減

空気膜ハウスの内張資材としてアルミ農ポリフィルム「ホワイトシルバー」を展張すると、農POフィルムに比べ保温性が高まり、慣行ハウス(外一重+内張ハウス)に比べ約 50%の暖房燃料消費量を削減できる。

野菜・花き・きのこ 平成19年(2007年)農事試・原村試験地

スターチス・シヌアータの夏秋切り作型において1番花仕立本数を調整すると2番花以後の切り花比率及び品質が向上する

夏秋切りスターチス・シヌアータの1番花切り花本数を制限することにより2番花以降の切り花品質が向上し、秋切りの比率が高くなり、開花調節としても有効である。

野菜・花き・きのこ 平成19年(2007年)野花試・花き、農事試・原村試験地

カーネーションの秋1回切りを延長した2年切り作型における生育開花特性

カーネーションを 10 月中心に 1 回切り花した後、冬期を最低夜温 2℃程度で管理すると、2 年目は 6 月から採花でき通常の 2 回切り作型と同程度の収量を得ることができる。

野菜・花き・きのこ 平成19年(2007年)野花試・育種

圃場での簡易なレタス腐敗病.斑点細菌病抵抗性検定法

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成19年(2007年)南信試・栽培野花試・佐久支場

接ぎ木したスイカの本圃における生育不良株発生

接ぎ木スイカの生育不良株は、断根挿し接ぎや呼び接ぎに比べ、断根片葉切断接ぎで多発し、台木ではカボチャ台で少なく、ユウガオ、トウガン台で多い。接ぎ木したセル苗を鉢上げ育苗し、定植時に根部形成の悪い株を除去すれば、発生を減らせる。

果樹 平成19年(2007年)中信試・畑作栽培

赤ワイン用ぶどう新品種「ビジュノワール」の特性

研究成果の検索

農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

  • 農業試験場
  • 果樹試験場
  • 野菜花き試験場
  • 畜産試験場
  • 南信農業試験場
  • 水産試験場
  • 研究課題の募集
  • 視察研修の受け入れについて
  • 研究成果
  • スマート農業
Copyright © Nagano Prefecture. All rights reserved.