研究情報

研究成果『技術情報』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成18年(2006年)野花試・病虫土肥部

迅速免疫診断濾紙検定法(簡易RIPA法)によりトルコギキョウえそ萎縮ウイルス(仮称)は検出できる

トルコギキョウに発生するトルコギキョウえそ萎縮ウイルスは、その抗血清を用いた迅速免疫診断濾紙検定法により感染の有無が判断できる。

果樹・病害虫 平成18年(2006年)果樹試・病虫土肥部・育種部

りんご品種「シナノスイート」、「シナノゴールド」、「秋映」におけるリンゴさび果病の病徴

「シナノスイート」、「秋映」でのリンゴさび果病の主な病徴は、果実の着色不良(斑入りと不均質な着色)である。「秋映」では果面にさびや凹凸が生じることがある。「シナノゴールド」では通常、無病徴である。ただし、果実が赤く着色した部位に斑入りが生じることがある。

果樹・病害虫 平成18年(2006年)果樹試・病虫土肥部

根頭がんしゅ病菌フリー候補のりんご台木マルバカイドウ.M.9の選抜

果樹試験場で保存するウイルスフリー母樹のマルバカイドウの5系統およびM.9の7系統を根頭がんしゅ病菌フリー候補として選抜した。

野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成18年(2006年)野花試・佐久支場

セルリーの春まき作型における養分吸収量の経時的変化

セルリーの窒素吸収は定植後6週目以降増加し、収穫時まで続く。

土壌肥料 平成18年(2006年)野花試・病虫土肥部・野菜部、中信試・畑作栽培部

コーンコブ廃培地堆肥の窒素無機化及び分解特性

コーンコブ廃培地堆肥の畑条件 30℃、2 か月での窒素無機化量は、現物 1t あたり 1~2kg である。黒ボク土での廃培地堆肥の窒素分解率は、1 年で 30%、2 年で 50%、4 年で 70%程度である。排出後間もない廃培地では施用後約 1 か月は窒素有機化が優先し、その後の窒素無機化量も堆肥より少ない。

野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成18年(2006年)野花試・病虫土肥部

ブロッコリーマルチ栽培における部位別養分吸収量と生育特性

ブロッコリー収穫時の部位別養分吸収量は、マルチ栽培と無マルチ栽培で大差ないが、品種間差は明瞭であり、「ハイツ」は「ピクセル」、「フォレスト」より養分吸収量が多い。マルチ栽培では無マルチ栽培より収穫期が4日程度早まり、生育の揃いが向上する。

作物・土壌肥料 平成18年(2006年)農事試・病虫土肥部

有機質肥料を用いて育苗した水稲苗の形質

無肥培土に有機質肥料を混合した培土でプール育苗したときの苗の草丈、窒素吸収量等の形質を肥料の種類、量、培土への混合時期等で比較すると、それぞれ違いが見られる。

その他 平成18年(2006年)農総試・機械施設部

ブームスプレーヤ防除作業における作業方向・散布圧力とドリフト程度

慣行ノズルのブームスプレーヤ防除作業を無風状態で行った場合でも、左右方向よりも進行方向にドリフトする傾向があり、散布圧力をに下げても、ドリフトの程度は変わらないため、 1.5MPa 終点前に散布を終了するなど作業上の注意を要する。

その他 平成18年(2006年)農業技術課・専技、農総試・機械施設部・環境保全部、病害虫防除所、北信農改

産業用無人ヘリコプター(RCヘリ)の薬剤散布では、散布終了ラインで機体の引き起こしを行うとドリフトが発生する

RCヘリで液剤の少量散布を行う場合、散布終了ラインにおいて機体の引き起こしを行うとライン前方20m程度まで飛散するが、機体の引き起こしを行わない場合はほとんど飛散が見られない。

作物・その他 平成18年(2006年)農総試・経営情報部

耕種的技術を組み合わせた水稲の雑草防除体系の経営的評価

除草剤によらない除草技術として比較的有効な、アイガモ除草、除草機除草、米ぬか+除草機除草は農薬費の削減が可能であるが、除草作業に労働時間を要するため1時間当たりの所得は低くなる。除草剤を使用しないため、有機米や無農薬米としての付加価値販売が期待できる。

畜産 平成18年(2006年)畜試・飼料環境

播種時期の遅延が飼料用とうもろこしの生育・収量に及ぼす影響

飼料用とうもろこしの栽培で十分な収量と栄養価を確保するには、適期の播種が重要である。県内準高冷地(標高:650~800m)において、適期(5月上~中旬)を外して6月以降に播種したとき、早生または中生の品種(相対熟度: RM 115~122)は、極早生または中晩生または晩生の品種に比較して、晩播による収量や栄養価の低下が小さい傾向にある。

畜産 平成18年(2006年)畜試・飼料環境

飼料用とうもろこしの不耕起栽培における根の生育と収量の関係

飼料用とうもろこしの不耕起栽培では、耕起栽培に比較して根の生育量が少ないため引き抜き抵抗値は小さくなり、生草収量は低くなる傾向にある。

畜産 平成18年(2006年)畜試・飼料環境

「ムギ類+飼料用とうもろこし(不耕起栽培)」の周年作付け体系における品種組み合わせと年間乾物収量

ムギ類収穫後に飼料用とうもろこしを不耕起栽培する周年作付け体系では、ライムギ「サムサシラズⅡ」+飼料用とうもろこし「セシリア」、ライコムギ「ライダックス」+飼料用とうもろこし「セシリア」の組合せにより、飼料用とうもろこし「セシリア」の標準播耕起栽培に比較して、年間乾物収量はそれぞれ6%,24%増加する。

畜産 平成18年(2006年)畜試・飼料環境

「ソルガム+ライムギ」の周年作付けによる土壌中硝酸態窒素の軽減効果

ソルガム収穫後にライムギを作付ける周年作付けは、ソルガムの単作と比較して年間の窒素吸収量が多く、窒素利用率が高い。ポーラスカップで地下80cmから採水した土壌溶液中の硝酸態窒素濃度は、周年作付けすることでソルガムの単作に比較して低下し、土壌下層へ移行する硝酸態窒素の低減が期待できる。

畜産 平成18年(2006年)畜試・飼料環境

ソルガム出穂性に関するSSRマーカー検索方法

ソルガム出穂性に関する RFLP連鎖地図とイネ連鎖地図をもとにより近傍のソルガムDNAマーカーを検索するための方法としてその候補となるマーカーの選抜にアクリルア SSR ミドゲル電気泳動は有効であった。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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