研究情報

研究成果『技術情報』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。

野菜・花き・きのこ 平成19年(2007年)野花試・病虫土肥・野菜・佐久支場

レタス根腐病レース2抵抗性品種に生じる根部維管束褐変

現状のレタス根腐病レース2抵抗性品種(抵抗性検定で発病指数が0またはそれに近い数値の品種)を圃場で栽培した際、根部維管束に褐変を生じる場合があるが、それはレース2の感染によるものではない。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成19年(2007年)野花試・病虫土肥・野菜

北信地域に発生しているアスパラガス立枯症状の発生要因

北信地域(飯山市、中野市)のアスパラガスに発生している立枯症状は、土壌病害または土壌の理化学性不全等の耕種的な原因によるものと考えられる。関与する土壌病害は株腐病、立枯病であり、それらに湿害等の耕種的要因が加わって立枯に至っている可能性が高い病原菌が関与せず耕種的要因のみで立枯が生じている場合もある。

果樹 平成19年(2007年)果樹試・栽培

おうとう「紅秀峰」.「さおり」のハウス栽培に必要な低温要求量

おうとう「紅秀峰」、「さおり」の加温ハウス栽培において生産の安定化に必要となる低温要求量は、7.2℃以下の低温遭遇時間で1,200時間以上が目安となる。

野菜・花き・きのこ・その他 平成18年(2006年)農総試・バイテク部

組織培養による早生系えぞりんどうの越冬芽形成苗増殖法

早生系えぞりんどうの茎頂培養において、4月上旬までに茎頂を採取し、シュートを増殖してから発根させ、発根苗の順化を 9 月上旬までに開始することにより越冬芽形成苗が得られる。

病害虫・土壌肥料 平成18年(2006年)南信試・病虫土肥部

ケイ酸質資材(とれ太郎、スーパーイネルギー)を施用したいちご栽培におけるイチゴうどんこ病の発生量

いちご「章姫」定植前の培地にケイ酸質資材「とれ太郎」11g/株または「スーパーイネルギー」4g/株を混和処理するとイチゴうどんこ病の発生が少なかった。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成18年(2006年)野花試・病虫土肥部

定植時に展開葉2葉残して摘葉することでイチゴうどんこ病の発生を軽減できる

いちご「章姫」の栽培において、苗にイチゴうどんこ病の発生がみられた場合、定植時に展開葉2葉を残して摘葉する。摘葉により、本圃におけるイチゴうどんこ病の発生を軽減できる。

作物・病害虫 平成18年(2006年)中信試・畑作育種部

ダイズ紫斑病のチオファネートメチル耐性菌は県内に広く存在する

ダイズ紫斑病(Cercospora kikuchii)のチオファネートメチル(トップジンM)耐性菌は県内の大豆産地に広く存在する。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成18年(2006年)野花試・佐久支場・病虫土肥部

市販黄色蛍光灯防除資材がレタスのオオタバコガに対して防除効果を示す範囲

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成18年(2006年)野花試・病虫土肥部

迅速免疫診断濾紙検定法(簡易RIPA法)によりトルコギキョウえそ萎縮ウイルス(仮称)は検出できる

トルコギキョウに発生するトルコギキョウえそ萎縮ウイルスは、その抗血清を用いた迅速免疫診断濾紙検定法により感染の有無が判断できる。

果樹・病害虫 平成18年(2006年)果樹試・病虫土肥部・育種部

りんご品種「シナノスイート」、「シナノゴールド」、「秋映」におけるリンゴさび果病の病徴

「シナノスイート」、「秋映」でのリンゴさび果病の主な病徴は、果実の着色不良(斑入りと不均質な着色)である。「秋映」では果面にさびや凹凸が生じることがある。「シナノゴールド」では通常、無病徴である。ただし、果実が赤く着色した部位に斑入りが生じることがある。

果樹・病害虫 平成18年(2006年)果樹試・病虫土肥部

根頭がんしゅ病菌フリー候補のりんご台木マルバカイドウ.M.9の選抜

果樹試験場で保存するウイルスフリー母樹のマルバカイドウの5系統およびM.9の7系統を根頭がんしゅ病菌フリー候補として選抜した。

野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成18年(2006年)野花試・佐久支場

セルリーの春まき作型における養分吸収量の経時的変化

セルリーの窒素吸収は定植後6週目以降増加し、収穫時まで続く。

土壌肥料 平成18年(2006年)野花試・病虫土肥部・野菜部、中信試・畑作栽培部

コーンコブ廃培地堆肥の窒素無機化及び分解特性

コーンコブ廃培地堆肥の畑条件 30℃、2 か月での窒素無機化量は、現物 1t あたり 1~2kg である。黒ボク土での廃培地堆肥の窒素分解率は、1 年で 30%、2 年で 50%、4 年で 70%程度である。排出後間もない廃培地では施用後約 1 か月は窒素有機化が優先し、その後の窒素無機化量も堆肥より少ない。

野菜・花き・きのこ・土壌肥料 平成18年(2006年)野花試・病虫土肥部

ブロッコリーマルチ栽培における部位別養分吸収量と生育特性

ブロッコリー収穫時の部位別養分吸収量は、マルチ栽培と無マルチ栽培で大差ないが、品種間差は明瞭であり、「ハイツ」は「ピクセル」、「フォレスト」より養分吸収量が多い。マルチ栽培では無マルチ栽培より収穫期が4日程度早まり、生育の揃いが向上する。

作物・土壌肥料 平成18年(2006年)農事試・病虫土肥部

有機質肥料を用いて育苗した水稲苗の形質

無肥培土に有機質肥料を混合した培土でプール育苗したときの苗の草丈、窒素吸収量等の形質を肥料の種類、量、培土への混合時期等で比較すると、それぞれ違いが見られる。

研究成果の検索

農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

  • 農業試験場
  • 果樹試験場
  • 野菜花き試験場
  • 畜産試験場
  • 南信農業試験場
  • 水産試験場
  • 研究課題の募集
  • 視察研修の受け入れについて
  • 研究成果
  • スマート農業
Copyright © Nagano Prefecture. All rights reserved.