研究情報

研究成果『技術情報』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。

畜産 平成19年(2007年)畜試・酪農

乳牛の窒素排泄量が低減できる低蛋白質TMRの条件

動物質飼料に依存せずに高エネルギー(TDN78%・NFC39%・NDF35%程度、粗脂肪5%台以下)・低蛋白質TMRを給与して日乳量 40kg と窒素排泄量の低減を達成するためには、飼料中の粗蛋白質(CP)含量を乾物中 14.5%程度とし、有効分解性蛋白質(ECPd)含量を乾物中 9%台とする。

畜産 平成19年(2007年)畜試・酪農

乳牛の空胎日数と乳蛋白質率の関係

長野県の過去 6 年間の乳用牛群検定終了成績(ホルスタイン種)において、空胎日数の長い牛(空胎日数 121 日以上)は空胎日数の適正な牛(空胎日数 120 日以下)に比較して 305 日成績の乳蛋白質率が低い。

野菜・花き・きのこ 平成19年(2007年)野花試・花き、農総試・機械施設

アルミ農ポリフィルム「ホワイトシルバー」による空気膜ハウスの暖房燃料消費量の削減

空気膜ハウスの内張資材としてアルミ農ポリフィルム「ホワイトシルバー」を展張すると、農POフィルムに比べ保温性が高まり、慣行ハウス(外一重+内張ハウス)に比べ約 50%の暖房燃料消費量を削減できる。

野菜・花き・きのこ 平成19年(2007年)農事試・原村試験地

スターチス・シヌアータの夏秋切り作型において1番花仕立本数を調整すると2番花以後の切り花比率及び品質が向上する

夏秋切りスターチス・シヌアータの1番花切り花本数を制限することにより2番花以降の切り花品質が向上し、秋切りの比率が高くなり、開花調節としても有効である。

野菜・花き・きのこ 平成19年(2007年)野花試・花き、農事試・原村試験地

カーネーションの秋1回切りを延長した2年切り作型における生育開花特性

カーネーションを 10 月中心に 1 回切り花した後、冬期を最低夜温 2℃程度で管理すると、2 年目は 6 月から採花でき通常の 2 回切り作型と同程度の収量を得ることができる。

野菜・花き・きのこ 平成19年(2007年)野花試・育種

圃場での簡易なレタス腐敗病.斑点細菌病抵抗性検定法

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成19年(2007年)南信試・栽培野花試・佐久支場

接ぎ木したスイカの本圃における生育不良株発生

接ぎ木スイカの生育不良株は、断根挿し接ぎや呼び接ぎに比べ、断根片葉切断接ぎで多発し、台木ではカボチャ台で少なく、ユウガオ、トウガン台で多い。接ぎ木したセル苗を鉢上げ育苗し、定植時に根部形成の悪い株を除去すれば、発生を減らせる。

果樹 平成19年(2007年)中信試・畑作栽培

赤ワイン用ぶどう新品種「ビジュノワール」の特性

果樹 平成19年(2007年)果樹試・育種・栽培

ぶどう「シャインマスカット」(無核栽培)の品種特性

ぶどう「シャインマスカット」は、本県における無核栽培では、果粒重12g程度と大粒でマスカット香があり、高糖度で食味の良い果実が生産できる。

果樹 平成19年(2007年)南信試・栽培、果樹試・栽培

日本なし「王秋」の長野県における果実特性

日本なし「王秋」は長野県で 10 月下旬~ 11 月上旬に収穫となる極晩生品種である。果実重 600 ~ 700g、糖度 13 ~ 14 %で食味は良好である。

果樹 平成19年(2007年)南信試・栽培

南信農業試験場の日本なしの発芽日.開花日.満開日の予測

南信農業試験場では、日本なし「幸水」、「豊水」、「南水」、「二十世紀」は、(独)農研機構果樹研究所で開発されたDVRモデル(発育速度モデル)を利用して発芽日、開花日、満開日を予測できる。

果樹 平成19年(2007年)南信試・栽培

有袋栽培の日本なし「南水」の果実表面観察による適熟果の収穫

有袋栽培の日本なし「南水」のていあを含む果実半分を観察した時、長野県経済連作成南水カラーチャートで選別するとカラーチャート値2.3以上の果実では、ていあ周囲から赤道にある果点の見え方が不明瞭になるなどの果実表面に特徴がみられた。ていあ周囲から赤道の果点の見え方を指標に果実を収穫するとカラーチャート値2.3未満の果実の収穫が回避され、適熟果の収穫が可能となる。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成19年(2007年)野花試・病虫土肥

上伊那地域のシンテッポウユリから分離した葉枯病菌の薬剤感受性

上伊那地域のシンテッポウユリから分離した葉枯病菌は、ジカルボキシイミド系剤に対して、高度な薬剤耐性が生じている可能性が高い。よって、防除薬剤の選択には注意が必要である。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成19年(2007年)野花試・病虫土肥・育種

りんどうに新発生した黒点病の病徴

りんどうの茎、葉、花弁に輪紋状の斑点を形成し、葉枯れや茎枯れを伴う被害が発生した。原因究明を行ったところ、Alternaria alternataによる「黒斑病」であることが判明した。本病は生育初期からの感染が多発生を引き起こす可能性があるので、特に育苗中では発病させないようにする。

野菜・花き・きのこ 平成19年(2007年)野花試・菌茸

大型ブナシメジの栽培法

通常の栽培ビン菌床を大きな容器に詰め直して栽培すると、規格品と異なった大型商品としてレストランや直売所で販売したり、イベントや直売所で人目を引く、大型ブナシメジを生産できる。

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農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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