研究情報

研究成果『試験して得られた技術事項』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「試験して得られた技術事項」の研究内容とその成果をご紹介します。

その他 平成10年(1998年)南信試

細繊度黄繭蚕品種「C6×C125」の性状

繭・生糸の差別化、高付加価値化による国際競争力の向上及び消費者ニーズの多様化に対応した絹製品開発のため、繭糸に特徴がある蚕品種の選定、育成に対する強い要望がある。その中で、繭糸繊度が2.0d以下の細繊度で、繭糸に特徴を持った蚕品種の開発を目標に、細繊度黄繭系統「C125」と細繊度系統「C6」との中中一代交雑種「C6×C125」についてその性状を検討した。

その他 平成10年(1998年)南信試

極細繊度黄繭蚕品種「C5×C125」の性状

繭・生糸の差別化、高付加価値化による国際競争力の向上及び消費者ニーズの多様化に対応した絹製品開発のため、繭糸に特徴がある蚕品種の選定、育成に対する強い要望がある。その中で、繭糸繊度が2.0d以下の細繊度で、繭糸に特徴を持った蚕品種の開発を目標に、細繊度黄繭系統「C125」と細繊度系統「C5」との中中一代交雑種「C5×C125」についてその性状を検討した。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成10年(1998年)営技セ

レタス根腐病菌による根部褐変症状

平成7年に初確認されたレタス根腐病はその後発生面積が拡大し、確実な防除対策の実施が必要となっている。これ以上の発生拡大を阻止するためには本病の初発生を速やかに把握することが、極めて重要である。しかし、本病診断の重要な指標である根部導管の褐変は、他の病害や線虫害、緑芯症や植え痛みをはじめとする生理障害など様々な要因で生じるため、現場での識別に苦慮している。そこで、地上部に異常のみられた株の根部導管褐変状況と病原菌分離の有無との関係を調査し、レタス根腐病診断の資料とする。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成10年(1998年)野菜花き試

天敵(コレマンアブラバチ)による施設栽培いちごのアプラムシ防除

環境に対する農薬の影響が問題とされているが,環境にやさしい農業を推進するため,天敵による害虫防除の方策が模索されている。トマトでは,オンシツコナジラミに対してオンシツツヤコバチを利用する防除方法が普及技術として取り上げられている。いちごにおいても受粉のためのミツバチの利用や観光農園などの栽培形態から農薬以外による害虫防除が求められている。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成10年(1998年)野菜花き試

殺菌剤、酸性水の大腸菌及びレタス腐敗病菌に対する殺菌効果

近年、病原性大腸菌による被害が発生して以来、クリーンな農産物を求める声が高まっている。昨年までの研究で、圃場のレタス葉に病原性大腸菌が存在する可能性は極めて低いことが確認されたが、レタス1gあたりの一般細菌数は、他の野菜と比較し高い。また、まれにレタス葉に一般大腸菌が存在する場合もあるので、クリーン農産物栽培の観点から、殺菌剤および、近年抗菌作用が注目される酸性水について大腸菌、レタス腐敗病菌に対する殺菌効果を検討した。

野菜・花き・きのこ・畜産・土壌肥料 平成10年(1998年)営技セ

はくさいの時期別養分吸収量

はくさいは葉菜類の中では養分吸収量が多く、施肥量も多いが、産地では結球部の肥大をはかるため多肥となる傾向がある。窒素施用量の違いによるはくさいの時期別養分吸収量について調査し、適正な肥培管理を行なうための一助とする。

野菜・花き・きのこ・畜産・土壌肥料 平成10年(1998年)南信試

露地ピーマンの育苗ポット全量基肥栽培における減肥と収量性

環境保全型農業推進の中で化学肥料の施肥量削減は大きな柱である。肥効調節型肥料の使用や局所施肥により肥料の利用率を高めることで、減肥が達成できると考えられるが、果菜類では検討されていなかった。露地栽培比率が高く施肥量が多いピーマンについて、肥効調節型肥料を用いたポット施肥による減肥方法を検討した。

畜産・土壌肥料 平成10年(1998年)畜試

牛ふん堆肥水抽出液の近赤外透過反射スペクトルによる生育阻害性の推定

牛ふん堆肥の作物に対する直接的な生育阻害性は、堆肥中のアンモニア態窒素濃度、フェノールカルボン酸濃度、pHおよびECと関連が深いことを前報の得られた技術で明らかにした。そこで、これらの物質の濃度や抽出液の性状がその近赤外透過反射スペクトルと関連性があるものと仮定して、牛ふん堆肥水抽出液の近赤外透過反射スペクトルの解析から、コマツナに対する生育阻害性を迅速に推定する方法が可能かどうかを検討した。

野菜・花き・きのこ・畜産・土壌肥料 平成10年(1998年)畜試

牛ふん堆肥水抽出液の化学性とコマツナに対する生育阻害性との関係

未熟な家畜ふん堆肥が作物の生育を阻害する要因は、揮発性脂肪酸、フェノールカルボン酸、アンモニア態窒素等の生育阻害性物質が直接に作物に作用する場合と易分解性有機物が土壌中で急激に分解することによって起こる窒素飢餓のように間接的に作物に作用する場合との2つに大きく分けることができる。ここでは、未熟な牛ふん堆肥の直接的な生育阻害性を簡易に判定する技術を開発する目的で、堆肥水抽出液の化学性とコマツナに対する生育阻害性との関係について検討した。

畜産・土壌肥料 平成10年(1998年)畜試

準高冷地における長大型飼料作物の養分吸収特性

家畜ふん堆肥を有効に利用し、かつ化学肥料の施用量を低減し、環境に配慮した長大型飼料作物栽培システムを構築するための基礎的な知見を得ることを目的に、準高冷地における慣行栽培体系下の養分吸収特性を調査した。

野菜・花き・きのこ 平成10年(1998年)農総試

微細孔フイルムを活用した生シイタケの包装改善

現在、生シイタケの大半は塩ビやポリエチレンのフィルムによるストレッチ包装が行われている。しかしこの形態は完全に密封することが困難で、空気漏れによる変色などの品質低下を招きやすいことが問題となっている。そこで密封が比較的容易な小袋包装形態で品質保持が優れるフィルムの検索を行った。

野菜・花き・きのこ 平成10年(1998年)農総試

ナメコの微凍結予冷による保冷効果

高温期におけるナメコは発泡スチロール容器に保冷材として約1kgの袋詰め氷封入を行い出荷されている(昭和58年普及事項)。しかし、この方法は冷蔵庫の設置に加え保冷材を購入する必要があり、コスト的な問題が残されている。このため氷封入が省略できるマイナス温度帯での予冷方法を検討した。

野菜・花き・きのこ 平成10年(1998年)農総試

トルコギキョウの短期貯蔵限界

市場休日増に対応するため、当日出荷とほぼ同程度の品質保持が可能な貯蔵方法及び貯蔵日数を把握する。

野菜・花き・きのこ 平成10年(1998年)農総試

カーネーションをつぼみ切りする場合の収穫ステージ及びその後の管理技術

冬季における収穫打ち切り時の未開花蕾の有効活用を目的としたつぼみ切り技術を確立する。

野菜・花き・きのこ・その他 平成10年(1998年)農総試

野菜用新型セルトレイの全自動移植機への適応性

新型の全自動移植機用セルトレイが開発されたので育苗特性、全自動移植機への適応性などを調査して、露地野菜生産の安定化、コスト低減につなげる。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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