研究情報

研究成果『試験して得られた技術事項』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「試験して得られた技術事項」の研究内容とその成果をご紹介します。

平成17年(2005年)野菜花き試

はくさいのべと病耐病性およびゴマ症発生程度の品種間差

はくさいのべと病に対する耐病性およびゴマ症の発生程度には大きな品種間差が認められ、「黄愛65」および「みねぶき505」はべと病に耐病性を有しゴマ症の発生が少ない品種である。

平成17年(2005年)野菜花き試

ソバまたはマリーゴールドを輪作作物として作付けすることにより、レタス根腐病の発病が抑制される

レタス栽培において、輪作作物としてソバまたはマリーゴールドを2年以上作付けすることにより、レタス根腐病菌数が減少し、根腐病の発病が抑制される。根腐病感受性品種の連作は、根腐病の発病を助長するので危険である。

平成17年(2005年)野菜花き試

固化培地育苗が葉茎菜類の生育に及ぼす影響

あらかじめ根鉢状に成型された固化培地によるセル成型育苗は、従来培地よりも若い生育ステージでセルトレイから抜き取り定植でき、育苗日数の短縮や活着及び生育促進などの効果がみられる。

平成17年(2005年)野菜花き試

夏秋どり向きの高品質レタス「長・野35号」の育成

レタス「長・野35号」は、外観品質に優れた初夏どり向きの新系統であり、根腐病レース1と斑点細菌病に対する耐病性を示す。

果樹 平成17年(2005年)南信試

干し柿「市田柿」の加工は適熟果を利用する

未熟な原料果実から加工した干し柿「市田柿」は、貯蔵中に粉の戻りが発生しやすく、商品価値が低下するので、干し柿「市田柿」の加工には適熟果を使用する。

果樹 平成17年(2005年)果樹試

日本すもも「貴陽」の受粉樹の選定と受粉時期の把握

日本すもも「貴陽」の受粉樹として、「ハリウッド」、「エレファントハート」が適している。受粉時期は、開花が5分咲きの頃から落花が始まる頃までの期間であり、人工受粉を必ず実施する。

果樹 平成17年(2005年)果樹試

もも晩生種「モモ長果8」の育成

9月上中旬に成熟し、果実の大きさが400g前後の大玉で、着色が良く、外観が優れる「モモ長果8」を育成した。本品種はもも品種の中ではかなり遅い時期に収穫できる品種に位置づけられ、全国的に見ても遅く出荷できる品種にあたるため、晩生種として期待できる。

果樹 平成17年(2005年)果樹試

もも品種・台木の組み合わせと凍害発生

もも品種「川中島白鳳」は「川中島白桃」に比べ、また、もも台木「おはつもも」は「筑波4号」に比べ凍害発生が多く、特に、「川中島白鳳」と「おはつもも」の組み合わせで発生が増加する。

果樹 平成17年(2005年)果樹試

ぶどう「ナガノパープル」の果皮色による収穫適期の把握法

ぶどう「ナガノパープル」は、満開後85日以降、果てい部まで赤紫色に着色した果房を収穫することで、18%以上の糖度が得られる。

果樹 平成17年(2005年)果樹試

りんご「メイポール」の省力的な花芽確保法

りんご「メイポ-ル」は、落花後に1年枝を基部3芽程度残して切除するだけで、摘果作業を行わなくても翌年の花芽が確保できる。

果樹 平成17年(2005年)果樹試

りんごわい性台木苗木の新梢先端部へのビーエー液剤の繰り返し散布は、フェザー発生促進効果が高い

りんごのわい性台木を用いたフェザー付きの 2 年生苗木育成において、苗木育成 2 年目に、伸長中の苗木新梢の先端部へビーエー液剤を繰り返し(5 回以内)散布する。散布回数が多いほど、新梢上に多数のフェザーが発生する。

平成17年(2005年)農事試 農総試

大豆の不耕起栽培技術

部分耕不耕起播種機を用いた大豆不耕起栽培は、大豆・麦体系における作業競合の緩和に有効である。

平成17年(2005年)農事試

麦の部分耕不耕起播種機を用いた不耕起栽培技術

部分耕不耕起播種機を用いた麦不耕起栽培は、耕起作業が省略できるため麦の適期播種が容易となる。

平成17年(2005年)農事試

水稲有機栽培におけるプール育苗の特徴

水稲プール育苗により、有機培土を用いた苗は、通常の粒状培土を用いた苗に近い苗が得られる。また、育苗期の病害抑制傾向が認められる。

平成17年(2005年)農事試 農業技術課

加温処理による過酸化石灰被覆籾の出芽促進効果

過酸化石灰被覆籾(以下,カルパー籾)の蒸気式育苗器を用いた加温処理は、水稲湛水直播の出芽促進に有効である。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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