研究情報

研究成果『試験して得られた技術事項』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「試験して得られた技術事項」の研究内容とその成果をご紹介します。

畜産 平成16年(2004年)畜試

フレキシブルコンテナバッグを利用してエノキタケ廃培地を乾燥できる

エノキタケ廃培地をフレキシブルコンテナバッグ(大きさ約 1?)に約 2 ヵ月間保管すると乾燥できる。また、発生臭気強度は堆積切り返し処理に比較して弱い。

畜産 平成16年(2004年)畜試

フレキシブルコンテナバッグを利用して乳牛ふん尿を堆肥化できる

オガクズを用いて初期水分を約 75%に調整した乳牛ふん尿をフレキシブルコンテナバック(大きさ約 1?)に4 ヵ月間(春~秋)保管すると十分な腐熟の進行がみられる。また、バーンクリーナーを利用してふん尿とオガクズの混合およびフレキシブルコンテナバッグへの投入が可能である。

畜産 平成16年(2004年)畜試

ルーメン内の炭水化物と蛋白質の分解性を合わせることにより、高泌乳牛の尿中窒素排泄量を低減できる

ルーメン内の炭水化物と蛋白質の分解性を合わせることにより、TMRの乾物中粗蛋白質含量が14%程度の低レベルであっても、摂取した粗蛋白質が効率よく利用され、高泌乳と窒素排泄量の低減を両立させることができる。

畜産 平成16年(2004年)畜試

牛群検定の実施と飼養技術の改善により、乳量において過去5年間で268Kg/年の改良効果を認めた

牛群検定成績の活用と研究成果等の実証により、過去 5 年間で年当り 268 ㎏の乳量改良ほか乳成分、分娩間隔などの改善が図られた。

野菜・花き・きのこ 平成16年(2004年)野菜花き試

微酸性電解水のきのこ害菌に対する殺菌効果

希塩酸を電気分解して得られる微酸性電解水は、きのこ栽培で見られる害菌に対して殺菌効果があり、きのこ栽培室へ散布した場合、除菌効果がある。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成16年(2004年)野菜花き試

熱水土壌消毒法によるアスター萎凋病の物理的防除

熱水土壌消毒はアスター萎凋病の物理的防除法として有効で、クロルピクリン処理と同等の発病抑制効果があり、また切り花品質も良好である。

野菜・花き・きのこ 平成16年(2004年)南信試

オキシペタラムの鉢物栽培技術

オキシペタラムの鉢物は、は種を2~4月に行い、6~7月に出荷する作型で品質が優れる。5号鉢に3~4株を定植し、1回の摘心を行う。基肥は緩行性肥料を用い、1鉢当たり窒素成分で0.4~0.6gを施用する。品種は「ケルレウム」が適する。

平成16年(2004年)野菜花き試

アスパラガスのアレロパシーに起因する生育不良圃場では、活性炭フロアブル剤をかん注することによりアレロパシーを軽減できる。

アスパラガスのアレロパシーに起因する生育不良圃場では、浸透性および分散性が優れる活性炭フロアブル剤のかん注処理が、アスパラガスの根圏土壌に高濃度で存在する生育阻害物質を吸着させるのに有効な手法である。

平成16年(2004年)野菜花き試

アスパラガスの収穫終了時に、収穫茎全ての茎径を各株ごとに地際部で計測することにより、開発したプログラムを使って品種・系統間差および処理間差の優劣の推定ができる

アスパラガスの収穫終了時に、収穫茎全ての茎径を各株ごとに地際部で計測することにより、収量優劣推定プログラムを使って、品種・系統間差および処理間差の優劣の推定ができる。これにより、現地栽培実証試験の収量調査の負担を軽減できる。

平成16年(2004年)野菜花き試

遊休きのこ栽培施設等の暗所にアスパラガスの根株を伏せ込むことで、覆土をしないホワイトアスパラガスの周年生産が可能である

遊休きのこ栽培施設等の暗所にアスパラガスの根株を伏せ込むことで、覆土をしないホワイトアスパラガスを生産できる。一定の環境条件で栽培することにより、年間を通じて安定した品質のホワイトアスパラガスを生産できる。

平成16年(2004年)野菜花き試

アスパラガスの海外導入品種の特性

第3回国際アスパラガス品種比較試験の結果、収量、品質(L級規格以上割合)と若茎の伸長性、若茎頭部の締まり、病害抵抗性等から、アメリカの「Grande」、「Jersey Giant」、「NJ953」、「NJ977」、オランダの「Gijnlim」、当場育成の「0008G2」等が有望と考えられた。

平成16年(2004年)野菜花き試

はくさいの減化学肥料栽培における収量および品質

はくさいの夏播き作型での減化学肥料栽培における窒素肥料成分の有機物代替が可能か検討したところ、なたね油かすを用いた場合には、50%及び100%代替が可能と判断された。

平成16年(2004年)野菜花き試

レタス根腐病菌防除対策マニュアル

長野県レタス根腐病対策委員会発行の「レタス根腐病の防除対策」を基に各種試験成績から防除対策を体系化し、マニュアルを構築した。マニュアルはインターネットエクスプローラー等のウェブブラウザーにより、配布CDまたはインターネット上で閲覧する。

平成16年(2004年)野菜花き試

レタス根腐病レース2耐病性系統「長・野37号」の育成

レタス「長・野 37 号」は、レタス根腐病レース2に対して高い耐病性を示し、かつ晩抽性を有する。

平成16年(2004年)野菜花き試

カラーピーマンの新仕立て法(長野野菜花き試方式)

カラーピーマンの新仕立て法(長野野菜花き試方式)は、通常の仕立て法(Enza方式)に比べて、省力で増収する。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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