研究情報

研究成果『畜産』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「畜産」の研究内容とその成果をご紹介します。

技術情報 令和5年(2023年度)畜産試験場(持続的畜産領域)飼料環境部・養豚養鶏部

養豚における密閉縦型堆肥化装置の発酵の特徴と脱臭の状況

密閉縦型堆肥化装置の発酵の特徴と脱臭の状況を調査した。冬季は加温が望ましい。発酵期間は短く堆肥は未熟である。木材チップの脱臭効果は認められない。

技術情報 令和5年(2023年度)畜産試験場(AW領域)養豚養鶏部

2.5羽/平方メートル飼育が県産地鶏「長交鶏3号」の生産性とAWを向上させる

県産地鶏「長交鶏3号」を2.5羽/平方メートルで飼育すると、雄鶏における脚弱の発生を予防し、胸部水疱の発生リスクを低減するだけでなく、産肉性を向上させる。

技術情報 令和5年(2023年度)畜産試験場(AW領域)養豚養鶏部

28日齢以降の低濃度飼料の給与は「長交鶏3号」の胸部水疱の発生リスクを上昇させる

県産地鶏「長交鶏3号」に対する低濃度飼料の給与は、低栄養から胸部水疱の発生リスクを上昇させるとともに、雄鶏ではムネ肉の産肉性を低下させる。

技術情報 令和5年(2023年度)畜産試験場(生産振興領域)養豚養鶏部

豚の希少品種「マンガリッツァ」種の飼養特性、枝肉成績及び肉質の特徴

マンガリッツァ種は、一般的な大型品種と比較して子豚の生産効率及び発育性は劣るが、皮下脂肪はオレイン酸が多く、融点が約30℃と低い特徴がある。

技術情報 令和5年(2023年度)畜産試験場(温暖化対策領域)酪農肉用牛部

メタン削減効果のある柿皮パウダーの長期給与は、搾乳牛・肉用繁殖牛の生産性等を阻害せず、肥育牛の日増体量を増加させる

メタン排出の抑制効果が得られる柿皮パウダーを、搾乳牛、肉用繁殖牛及び黒毛和種肥育牛に長期間給与しても生産性や繁殖性を阻害せず、肥育牛では日増体量が向上するとともに肉質の消費者評価が高まった。

試行技術 令和5年(2023年度)畜産試験場(生産振興領域)養豚養鶏部

粗蛋白中のリジン比率を約3%に調整した配合飼料の給与により豚の筋肉内脂肪含量を増加させることができる

県内の飼料製造業者から購入が可能で、粗蛋白中のリジンの比率を約3%に調整した飼料を肥育後期豚に給与することにより、筋肉内脂肪含量が多い豚肉の生産が可能である。

試行技術 令和5年(2023年度)畜産試験場(生産振興領域)養豚養鶏部、園芸畜産課

霜降り豚肉の認定基準値として筋肉内脂肪含量は4%以上が望ましい

筋肉内脂肪含量が高い豚肉は「やわらかさ」「ジューシーさ」「食感の好ましさ」が高く、霜降り豚肉としてブランド化を図る場合は、筋肉内脂肪含量の基準として4%以上を用いることが望ましい。

普及技術 令和5年(2023年度)畜産試験場(生産振興領域)酪農肉用牛部

温暖期におけるOPUの実施48時間前のFSH製剤投与による効率的な体外受精卵の生産技術

温暖期のOPU実施48時間前にFSH製剤を投与すると、発生胚盤胞胚数の割合が高くなる。また、寒冷期は温暖期と比較して胚盤胞胚の発生数は少ない。

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試行技術 令和5年(2023年度)畜産試験場(温暖化対策領域)飼料環境部

乳牛ふん尿の温度が堆積開始後1~2週間ほどで55℃程度までしか上がらないと想定される場合、堆積開始時に完熟堆肥で被覆すると温室効果ガスの発生量をCO2換算で最大25%程度減少できる

乳牛ふん尿の堆肥化処理時に副資材の混合量が少なく堆積開始後1~2週間ほどで堆積物温度が55℃程度までしか上がらないと想定される場合、初回切返しまでの期間に多量の温室効果ガスが発生する。堆積開始時に完熟堆肥で表面を覆うと堆肥化処理時の温室効果ガスの発生量をCO2換算で最大25%程度減少できる。

普及技術 令和5年(2023年度)畜産試験場(温暖化対策領域)飼料環境部

乳牛ふん尿の温度が堆積開始後1~2週間で70℃以上になるようにもみ殻を添加すると、温室効果ガスの発生量をCO2換算で3割程度減少できる

乳牛ふん尿を堆肥化する場合、堆積開始後1~2週間ほどで堆積物温度が70℃以上になるように乳牛ふん尿にもみ殻を添加すると、もみ殻の添加量が少なく55℃程度までしか上がらない場合に比べ、温室効果ガスの発生量をCO2換算で3割程度減少できる。

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普及技術 令和5年(2023年度)畜産試験場(飼料対策領域)飼料環境部

飼料用とうもろこし中生品種「KD731」は多収で有望である

飼料用とうもろこし「KD731」は相対熟度(RM)123の中生品種で、「タカネフドウ」より多収である。

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普及技術 令和4年(2022年度)畜産試験場(飼料対策領域)飼料環境部・酪農肉用牛部

スーダングラス立毛中における硝酸態窒素濃度の簡易推定法

スーダングラス立毛中に、地際から1/4位置の茎搾汁液を硝酸イオンメーターで測定することによって、乾物中の硝酸態窒素濃度を推定できる。

普及技術 令和4年(2022年度)畜産試験場(生産振興領域)酪農肉用牛部

交雑種レシピエントに自然哺乳をさせることで高増体の黒毛和種子牛を育成できる

交雑種(ホルスタイン×黒毛和種)の雌牛をレシピエント(受卵牛)として黒毛和種子牛(和子牛)を分娩させた後、自然哺乳をさせた場合、高増体の和子牛を育成できる。

試行技術 令和4年(2022年度)畜産試験場(温暖化対策領域)酪農肉用牛部

柿皮パウダー400gを牛に給与すると乳用牛と肉用牛の生産への影響なく、第一胃内メタン古細菌が抑制されメタン濃度は低下する

県内特産品の干し柿の製造副産物である柿皮を分解処理、乾燥したパウダー400gを牛に給与すると、乳量や健康に影響なく第一胃内メタン古細菌が抑制され第一胃内メタン濃度が低下する。

試行技術 令和4年(2022年度)畜産試験場(AW領域)養豚養鶏部

県産地鶏「長交鶏3号」における敷料による胸部水疱の発生軽減策

県産地鶏「長交鶏3号」に発生する胸部水疱は、敷料の利用量増加及び敷料としてオガクズよりモミガラを利用することで軽減できる。

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農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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