研究情報

研究成果『畜産』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「畜産」の研究内容とその成果をご紹介します。

試行技術 令和4年(2022年度)畜産試験場(温暖化対策領域)飼料環境部

堆肥化処理のため乳牛ふん尿にもみ殻を加え水分65%に調整すると、水分73%に調整した場合と比較して、温室効果ガスの発生量をCO2換算で3~4割減少できる

乳牛ふん尿ともみ殻を容積比1:3で混合し水分65%、容積重0.322kg/Lに調整すると、乳牛ふん尿ともみ殻を容積比2:3で混合し水分73%、容積重0.447kg/Lに調整した場合と比較して、堆肥化処理時の温室効果ガスの発生量をCO2換算で3~4割減少できる。

普及技術 令和4年(2022年度)畜産試験場(生産振興領域)養豚養鶏部

経口ホルモン製剤(アルトレノゲスト)を用いた母豚の発情同期化技術

経口ホルモン製剤(アルトレノゲスト)は、発情周期に関わらず同期化が可能であり、グループ生産システムの導入に適する。未経産の多産系母豚では、アルトレノゲスト15mgを19日間経口投与した時の発情回帰までの日数は平均6.14日であった。

普及技術 令和4年(2022年度)畜産試験場(DX領域)養豚養鶏部

市販のクラウド型環境(温度、湿度、炭酸ガス)モニタリングシステムの豚舎への応用技術

市販のクラウド型の環境モニタリングシステムを応用し、温度、湿度、炭酸ガスセンサー部位を改良することで、豚の飼養環境下でも運用できるシステムを開発した。畜産用の環境システムと比較するとランニングコストは10分の1ほどに抑えることができた。

技術情報 令和4年(2022年度)畜産試験場(生産振興領域)酪農肉用牛部

黒毛和種繁殖雌牛の繁殖性に影響する血中生化学成分

黒毛和種繁殖雌牛の分娩前後の栄養度、血中成分を分析した結果、受胎にいたるまでの授精回数等に影響のある可能性がある成分があった

技術情報 令和4年(2022年度)畜産試験場(生産振興領域)酪農肉用牛部

交雑種レシピエントに自然哺乳をさせることで高増体の黒毛和種子牛を育成できる

交雑種(ホルスタイン×黒毛和種)の雌牛をレシピエント(受卵牛)として用いた後、自然哺乳をさせた場合、高増体の黒毛和種子牛(和子牛)を育成できた

技術情報 令和4年(2022年度)畜産試験場(持続的畜産領域)飼料環境部

堆肥を年間5t/10a施用する場合、ドライブハローを利用した簡易耕による青刈りとうもろこしの栽培は3年連用を限度とする

堆肥を年間5t/10a施用する場合、ドライブハローを利用した簡易耕による青刈りとうもろこし栽培は、ほ場を耕うんした慣行栽培と同等の収量が得られるが、土壌の塩基蓄積が高まるため3年連用を限度とする。

技術情報 令和4年(2022年度)畜産試験場(飼料対策領域)飼料環境部

県内で栽培された子実用とうもろこしのフモニシン含量は配合飼料の管理基準値を超えることがある

県内で栽培された子実用とうもろこしのフモニシン含量は配合飼料のフモニシン管理基準値4ppmを超えることがある。

技術情報 令和4年(2022年度)畜産試験場(温暖化対策領域)養豚養鶏部

地鶏「長交鶏3号」に対するとうもろこし子実の給与効果

地鶏「長交鶏3号」にとうもろこし子実又はとうもろこし子実サイレージを配合飼料と併用給与すると配合飼料のみを給与した場合と同様に発育し、産肉量にも影響せず配合飼料摂取量を80%程度まで削減できる。また、サイレージ化していないとうもろこし子実の給与により食味が向上する傾向が認められる。

試行技術 令和3年(2021年度)畜産試験場飼料環境部

飼料用ソルガム「東山交38号」は高消化性の極晩生品種として有望である

飼料用ソルガム「東山交38号」は高消化性遺伝子(bmr-18)を持つ極晩生のソルゴー型ソルガムで、収量が高く、牛の消化性や選好性に優れ、「風立」の後継品種として有望である。

普及技術 令和3年(2021年度)畜産試験場酪農肉用牛部

パスチャライザーで余剰乳からの発酵乳製造が可能である

パスチャライザーは発酵乳作製に利用でき、余剰乳と市販ヨーグルトから作製した発酵乳を給与したF1子牛の日増体量は代用乳給与F1子牛と同程度であった。

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技術情報 令和3年(2021年度)畜産試験場飼料環境部

中信の公共牧場におけるニホンジカによる牧草の減収割合

調査した公共牧場でのニホンジカによる牧草の減収割合は、美ヶ原牧場で56.2%、高ボッチ牧場で35.4%であった。

技術情報 令和3年(2021年度)畜産試験場養豚養鶏部

「信州黄金シャモ」に対する生菌剤給与による成長促進と腸内細菌叢の改善効果

「信州黄金シャモ」の雛へ枯草菌(Bacillus subtilis C-3102株)資材を添加する場合、飼料に対し1%までは成長を促進する効果があるが、3%まで添加すると成長促進効果は認められない。また、枯草菌の添加により、腸内細菌叢が改善される。

技術情報 令和3年(2021年度)畜産試験場養豚養鶏部

「信州黄金シャモ」の母鶏名古屋種としての愛媛県保有系統の特性

愛媛県が保有する名古屋種は当場保有系統と比較して産卵率が高い傾向がある。愛媛県保有系統を母鶏としてシャモ833系統と交配して得られた「信州黄金シャモ」は慣行の「信州黄金シャモ」と同様に発育するが、産肉量は雌鶏でやや少なく、腹腔内脂肪量は雌鶏、雄鶏ともに少ない特徴がある。

技術情報 令和3年(2021年度)畜産試験場酪農肉用牛部

和牛間交雑種(短黒牛)における放牧を取り入れた牛肉生産技術

肥育素牛の和牛間交雑種(短黒牛)を放牧後、畜舎内肥育を行うと赤身牛肉が生産できる。

技術情報 令和3年(2021年度)畜産試験場酪農肉用牛部

柿皮粉末は牛の第一胃内メタン濃度を低下させる

県内特産品の干し柿の製造副産物である柿皮を分解処理、乾燥したパウダーを牛に給与すると第一胃内メタン濃度を低下させる。

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農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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