研究情報

研究成果『畜産』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「畜産」の研究内容とその成果をご紹介します。

技術情報 令和2年(2020年度)畜産試験場飼料環境部

イタリアンライグラス早生種の結実種子を利用した草地更新法

イタリアンライグラス早生種は8月中旬に3番草が結実する。その結実種子を利用して、ディスクハローを用いた簡易耕により草地更新が可能である。

技術情報 令和2年(2020年度)畜産試験場養豚養鶏部

初生雛の寒冷馴致は体重増加を促進する傾向が認められる

2日齢の県産地鶏素雛を寒冷な環境温度に馴致すると、3週齢までの発育が向上する。

試行技術 令和2年(2020年度)畜産試験場酪農肉用牛部

飼料用イネ「たちすずか」ホールクロップサイレージをソルガムサイレージ混合発酵TMRもしくは分離給与で泌乳中後期牛へ乾物中20~25%程度給与することが可能である

高糖分高消化性イネ「たちすずか」ホールクロップサイレージを輸入チモシー乾草の代替として泌乳中後期牛に給与する場合、ソルガムサイレージも併用した発酵TMRもしくは分離給与で乾物中20~25%程度給与することが可能である。

普及技術 令和元年(2019年)畜産試験場飼料環境部

飼料用とうもろこし「P9027」、「P1063」は多収で病虫害の発生が少なく有望である

飼料用とうもろこし「P9027」は極早生種、「P1063」は早生種で多収である。「P9027」 と「P1063」の主な病虫害の発生は少ない。

普及技術 令和元年(2019年)畜産試験場飼料環境部

アルファルファの栽培およびロールベール収穫・調製マニュアル

地帯別にアルファルファの適品種を選定し、栽培法を確立した。さらに前年度までに明らかにしたロールベール収穫・調製技術、雑草およびアルファルファタコゾウムシの防除技術を加えて、栽培および収穫・調製マニュアルを作成した。

マニュアルはこちらをクリック

試行技術 令和元年(2019年)畜産試験場酪農肉用牛部

特別な器材や技術を必要としないプロテアーゼ処理は牛受精卵の孵化率向上が期待できる

Bランク受精卵を1%プロテアーゼ液に1分浸漬すると、孵化率向上が期待でき、凍結融解後に移植した際、受胎率向上も期待できる。

技術情報 令和元年(2019年)畜産試験場飼料環境部

オーチャードグラス品種「アキミドリⅡ」及び「まきばたろう」は高冷地でも栽培可能で、チモシーと同程度の収量が得られる

オーチャードグラス品種「アキミドリⅡ」及び「まきばたろう」は高冷地で3番草まで収穫することができ、チモシーと同程度の収量を確保することができる。

技術情報 令和元年(2019年)畜産試験場酪農肉用牛部

パルミチン酸を主体とするルーメンバイパス油脂は暑熱期の乳脂率向上に寄与する

暑熱期の搾乳牛に脂肪酸組成がパルミチン酸を主体とするルーメンバイパス油脂(飼料添加物)を給与すると乳脂率を高めることができる。

技術情報 平成30年(2018年)畜産試験場飼料環境部

乳酸菌・繊維分解酵素製剤の添加によりロールベール水分が50~65%の範囲で良質な アルファルファロールベールサイレージが調製できる

乳酸菌・繊維分解酵素製剤を添加することにより乳酸生成量が増加し、酪酸及び揮発性塩基態窒素の生成が抑えられ、ロールベール水分が50~65%の範囲でVスコア80点以上、pH5未満の良質なアルファルファロールベールサイレージが調製できる。

技術情報 平成30年(2018年)畜産試験場飼料環境部

子実収穫に適した飼料用とうもろこしの有望品種

市販の飼料用とうもろこし品種「P9400」、「36B08」、「LG3490」、「34N84」、「TX1334」、「KD641」の6品種は、子実収量が優れ、倒伏・折損、立枯れ、子実のかび毒の発生が少なく、子実用として有望である。

試行技術 平成30年(2018年)畜産試験場酪農肉用牛部

飼料用イネ「たちすずか」WCSを乾物中40%混合した発酵TMRは泌乳中後期牛へ給与することが可能である

高糖分高消化性イネ「たちすずか」WCSを輸入チモシー乾草の代替として泌乳中後期牛に給与する場合、大豆粕や綿実で養分を補正することにより乾物中40%まで給与することが可能である。

技術情報 平成29年(2017年)畜試・飼料環境部

アルファルファ単播草地における1番草収穫時の越年雑草と夏季のイヌビエ発生軽減策

アルファルファ単播草地では、越年雑草対策として4月上旬のチフェンスルフロンメチル剤散布、イヌビエ対策として7~8月の刈取り間隔を短縮し、3番草を8月上旬に収穫することで、雑草の発生を軽減できる。

技術情報 平成29年(2017年)畜試・飼料環境部

高品質なアルファルファロールベールサイレージ調製のための刈り取り・予乾法

アルファルファのロールベールサイレージ調製における目標水分は50~60%である。ディスクモーアによる刈り取り、直後にレーキで集草して予乾する方法は、ロールベーラ収穫の直前にレーキで集草する方法よりも葉部の損失が少なく、粗蛋白質含量が高い。

技術情報 平成29年(2017年)畜試・飼料環境部

とうもろこし子実の国産汎用コンバインによる収穫作業能率は、時間当たり50aである

とうもろこし子実の国産汎用コンバインによる収穫作業能率は、茎葉の表面が乾いた状態であれば時間当たり約50aで、時間当たりの収穫量は3.8t程度である。収穫係数(坪刈り収量に対する実収量の割合)は約80%である。

技術情報 平成29年(2017年)畜試・養豚養鶏部

低深度地中熱交換装置を利用した送風により授乳母豚の暑熱ストレスを低減できる

暑熱期に、外気を地下2mに配管した塩ビ管を通過させると、その温度は平均4.5(最大11.1)℃低下する。この空気を畜舎内配管により授乳母豚の頸部に送風すると、暑熱による呼吸数の増加や体表温度の上昇が抑制できる。

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農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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