研究情報

研究成果『畜産』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「畜産」の研究内容とその成果をご紹介します。

技術情報 平成21年(2009年)畜試・飼料環境

吹き流しを応用した省力・低コストなカラス害回避の方法

使用済みの肥料袋を短冊状の吹き流しとして圃場内に張る方法は、軽作業でコストも少なく、カラスの侵入もみられない。

技術情報 平成21年(2009年)畜試・飼料環境

オーチャードグラス・チモシー市販流通品種の早晩性

オーチャードグラス市販流通品種の出穂期は準高冷地(標高 760m)で5月上旬~下 旬、高冷地(標高 1,000m)で5月中旬~6月上旬の幅があり、チモシー市販流通品種 の出穂期は準高冷地で5月下旬~7月上旬、高冷地で6月上旬~7月中旬の幅がある。 最も早生のオーチャードグラス「アキミドリⅡ」と最も晩生のチモシー「なつさかり」 の出穂期の差は約2ヶ月である。

技術情報 平成21年(2009年)畜試・養豚養鶏

バークシャー種を用いた交雑肥育豚の飼料費

バークシャー種を大型品種と交雑利用した場合の飼料費を試算した結果、各交雑利用方法とも、バークシャー純粋肥育豚より減少したが、LWD 肥育豚と比較すると、枝肉1k gあたり約 30 円増加した。

試行技術 平成20年(2008年)農総試(経営情報部)

稲発酵粗飼料の給与を特色とする牛肉のマーケティングプロセスは、地場産の特色ある畜産物の販路定着や消費拡大に活用できる

稲発酵粗飼料の給与を特色とする牛肉のマーケティング手順に従って特色ある地場産畜産物の商品価値評価、実需者・消費者ニーズに合った品質での安定供給体制の確立、営業活動などを実施すると、地域のブランド品として販路の定着や消費拡大が期待できる。

試行技術 平成20年(2008年)農総試(経営情報部)

稲発酵粗飼料導入のための経営計画モデルは交雑種肥育牛経営および稲作農家における導入条件の検討に利用できる

立科町の調査データから作成した「経営計画モデル」の単体表と線形計画法プログラム XLP を用いると、稲発酵粗飼料の定着に必要な品種構成や栽培方式、収益目標、助成金水準等を試算することができ、生産・給与体系を検討する際のツールとして活用できる。

試行技術 平成20年(2008年)中信試(畑作栽培部)

輸入乾草に対するさやえんどうを用いた除草剤クロピラリドの生物検定法

さやえんどうを用いた生物検定により、輸入乾草における除草剤クロピラリドの残留程度を推定できる。

試行技術 平成20年(2008年)畜試(飼料環境部)

耕作放棄地における除草剤を使わないソルガムの散播密植栽培法

散播密植栽培を行うことにより、1年生雑草が優占する耕作放棄地において、除草剤を使用しないソルガムの栽培が可能である。

試行技術 平成20年(2008年)畜試(飼料環境部)

飼料用ソルガム「涼風」(東山交31号)は高品質で嗜好性に優れるスーダン型品種である

飼料用ソルガム「涼風」(東山交31号)は高消化性遺伝子を持ち、飼料品質ならびに嗜好性に優れるスーダン型ソルガム品種である。

試行技術 平成20年(2008年)畜試(養豚養鶏部)

玄米は信州黄金シャモの飼料原料として活用できる

信州黄金シャモに玄米全粒を給与した場合、嗜好性がよく、飼料原料のトウモロコシの半量を代替しても同等の生産性を得られる。肉色、脂肪色は黄色みが低下し、皮下脂肪の脂肪酸組成は、オレイン酸が上昇、リノール酸が低下する。

試行技術 平成20年(2008年)畜試(養豚養鶏部)

肥育後期豚に玄米を給与する場合は粉砕した方が飼料効率が良好で肉質への効果が高い

肥育後期豚に市販配合飼料に粉砕した玄米を 10%添加して給与する場合は、2mm 平方の網目以下に粉砕することで飼料効率が良好となり、肉質への効果が高くなる。

試行技術 平成20年(2008年)畜試(肉用牛部)

黒毛和種繁殖雌牛において分娩後早期に採胚してもその後の人工授精によって1年1産を達成することが可能である

黒毛和種繁殖牛において、分娩後約 50 日で過剰排卵処理により正常胚が採取でき、80 日までに授精することによって分娩間隔を約 365 日とすることができる。

試行技術 平成20年(2008年)畜試(酪農部)

無線機能付万歩計を用いた乳用育成牛の発情の発見法

無線機能付万歩計を用いて、放し飼い方式で飼養している乳用育成牛の発情発見及び発情開始時刻の推定ができる。

普及技術 平成20年(2008年)中信試(畑作育種部)

飼料用とうもろこし「31P41」は中生品種として有望である

飼料用とうもろこし「31P41」は相対熟度(RM)120 の中生品種で、茎葉消化性が高く多収な品種である。

普及技術 平成20年(2008年)畜試(飼料環境部)

オーチャードグラス「ハルジマン」は採草利用品種として有望である

オーチャードグラス「ハルジマン」は収量性、生育特性に優れた晩生品種であり、採草利用品種として有望である。

普及技術 平成20年(2008年)畜試(飼料環境部)

チモシー「クンプウ」、「オーロラ」は採草利用品種として有望である

チモシー「クンプウ」は出穂始期が「ノサップ(現奨励品種)」より 19 日早く(畜試 3 ヵ年平均)、耐倒伏性の高い多収品種である。チモシー「オーロラ」は出穂始期が「ノサップ」より 6 日早い(畜試 3 ヵ年平均)多収品種である。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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