研究成果『畜産』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「畜産」の研究内容とその成果をご紹介します。
|
普及技術 平成21年(2009年)畜試・酪農肉用牛部
とうもろこしまたはソルガムサイレージを細断型ロールベーラーで再密封しても、発酵品質は保持できる固定サイロから取出したとうもろこしおよびソルガムサイレージを細断型ロールベーラを用いて梱包後、再密封してもサイレージは変敗せず、発酵品質を保持できる。本技術は、スタック、バンカーサイロで調製したサイレージの好気的変敗防止に利用できる。 |
|
普及技術 平成21年(2009年)畜試・酪農肉用牛部
高消化性ソルガム品種「葉月」サイレージを主原料とした発酵TMRを交雑種肥育牛に給与すると発育に優れ、TDN自給率は向上する高消化性ソルガム品種「葉月」のサイレージを主原料に調製した発酵 TMR を交雑種肥育牛に全期間または前期および後期に給与すると、対照区に比較して発育に優れ、枝肉重量は重い。 TDN 自給率は対照区の5%に対し、発酵 TMR 給与区は全期間区 20%、前後期区 15%と大幅に向上する。 |
|
技術情報 平成21年(2009年)畜試・飼料環境部
長大型飼料作物と牧草生産における作業別燃料消費量および所要時間長大型飼料作物の生産に要する燃料消費は耕起と収穫・調製作業で多い。細断型ロールベーラ体系によるとうもろこし生産の燃料消費量は 29.0L/10a、延べ作業時間は 246 分/10a であり、牧草生産では、それぞれ、その4割、6割である。 |
|
技術情報 平成21年(2009年)畜試・養豚養鶏部
籾米は鶏の筋胃内で磨砕されるため、全粒のまま給与できる籾米は、筋胃の収縮運動により籾殻剥離、磨砕され十二指腸に移行するため、鶏に全粒のまま給与できるが、信州黄金シャモでは30%添加して給与すると発育は劣る。 |
|
技術情報 平成21年(2009年)畜試・養豚養鶏部
アメリカ系ランドレース種豚精液を用いて生産したLW種雌豚繁殖成績シンシュウLにアメリカ系ランドレース種を交配した種雌豚(MIX)にW種 を交配して生産したLW種雌豚(MIXF1)は、シンシュウLにW種を交配して生産したLW種雌豚(SLF1)に比べて産子数、離乳数、総体重において成績が良好であり、分娩間隔には差がみられなかった。 |
|
技術情報 平成21年(2009年)畜試・養豚養鶏部
安息香酸ナトリウムカフェインを添加した豚液状精液の授精成績保存日数3日以上の豚液状保存精液でも、授精前に安息香酸ナトリウムカフェインを精液中濃度 0.08mg/ml となるよう添加して 37℃5分間加温振盪することにより良好な 授精成績が得られる。 |
|
技術情報 平成21年(2009年)畜試・養豚養鶏部
有機態銅、亜鉛給与による豚ふん中の銅、亜鉛濃度の低減効果飼料添加物の無機態銅、亜鉛を有機態銅、亜鉛に代替しても、豚ふん中の銅、亜鉛 排せつ量の安定した低減効果は得られない。 |
|
技術情報 平成21年(2009年)畜試・養豚養鶏部
飼料中の胴、亜鉛含量と豚ふん中の胴、亜鉛濃度の関係飼料中の銅、亜鉛含量の増加に比例して、豚ふん中の銅、亜鉛濃度は上昇し、ふんの色調はふん中銅濃度の影響により黒色に変化する。 |
|
技術情報 平成21年(2009年)畜試・酪農肉用牛部
ソルガムサイレージを主原料に調製した発酵TMRにおける開封後の安定性ソルガムサイレージを主原料に発酵 TMR を調製する場合、2週間程度貯蔵することで開封後、好気的条件下でも発熱せず、安定した発酵品質を保持できる。 |
|
技術情報 平成21年(2009年)畜試・酪農肉用牛部
黒毛和種育成期における配合飼料給与量が肥育期の発育と枝肉成績に及ぼす影響黒毛和種育成期(8ヵ月齢まで)に育成期用配合飼料を体重比 2.5%または 1.5% 給与した牛をほぼ同一飼養条件で肥育した結果、枝肉重量、ロース芯(胸最長筋) 面積等枝肉成績に大きな影響を及ぼさなかった。 |
|
技術情報 平成21年(2009年)畜試・酪農肉用牛部
黒毛和種育成期における配合飼料給与量が育成期の発育に及ぼす影響黒毛和種育成期に育成期用配合飼料を体重比 2.5%給与した場合、1.5%給与と比 較し、体高・体長等の発育に優れる傾向であるが、腹囲胸囲差の減少ならびに過肥になる可能性があるので注意する。一方、1.5%給与した場合、遺伝的発育能力に適う成長を確保できない場合があるので注意する。 |
|
技術情報 平成21年(2009年)畜試・酪農肉用牛部
県有種雄牛の在胎期間と生時体重の特徴「栄寿」産子は生時体重が重く、在胎期間も長い傾向にあり 「丸山福」産 、 子は在胎期間が短く、生時体重は軽い傾向にあった。交配した種雄牛により在胎期間および生時体重に特徴が見られた。 |
|
技術情報 平成21年(2009年)畜試・酪農肉用牛部
黒毛和種種雄牛「穂里平茂」、「仁志国」、「金井屋」および「辰福茂」の遺伝的特徴広域後代検定において、黒毛和種種雄牛「穂里平茂」が枝肉重量の成績が優れていたため共同利用候補種雄牛に選抜された。育種価解析結果において、黒毛和種種 雄牛「穂里平茂」「仁志国」「金井屋」「辰福茂」の遺伝能力の特徴が明らかとなった。 |
|
技術情報 平成21年(2009年)畜試・酪農肉用牛部
黄色ブドウ球菌性乳房炎の牛郡内の蔓延を疑う牛群検定成績の指標検定牛のリニアスコアの年平均値が 3.5 以下の牛群において、体細胞数 200,000 cells/ml 以上の頭数が搾乳牛中の 30%を超える検定月が増加すると、黄色ブドウ球菌による慢性乳房炎の牛群内の蔓延が疑われる。 |
|
技術情報 平成21年(2009年)畜試・酪農肉用牛部
乳牛の初産分娩月齢の早期化が乳生産に及ぼす影響乳牛の初産分娩月齢を 22 ヵ月齢程度に早めた場合、初産次乳量は少ない傾向があるものの、 2産次、3産次の乳生産には影響はなく、1日当たり乳量は高い傾向を示す。また、57 ヵ月 齢までの乳生産性は向上した。 |










