研究情報

研究成果『技術情報』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。

畜産 令和2年(2020年度)畜産試験場養豚養鶏部

初生雛の寒冷馴致は体重増加を促進する傾向が認められる

2日齢の県産地鶏素雛を寒冷な環境温度に馴致すると、3週齢までの発育が向上する。

野菜・花き・きのこ 令和2年(2020年度)野菜花き試験場菌茸部

ブナシメジの生育障害回避のため、培養時の通風確保と栓の目詰まり防止が重要である

ブナシメジ栽培において、培養時のビン間温度のピークが25℃を超えないように管理されていても収量や品質の低下等の生育障害がみられた場合、ビン間の風通しや栓の目詰まりに問題はないか確認してみる

野菜・花き・きのこ 令和2年(2020年度)野菜花き試験場菌茸部

エノキタケの巻紙を利用したカット出荷用ブナシメジの簡易な栽培技術

エノキタケ栽培に用いられている、ポリエチレン(PE)製の巻紙をブナシメジに巻くと、カット出荷用に適したブナシメジが栽培できる。巻紙は筒タイプで、高さを既製品の半分(62.5㎜)程度に調整したものが適しており、慣行の光照射開始時期と同時期に巻くとよい。

野菜・花き・きのこ・土壌肥料 令和2年(2020年度)野菜花き試験場花き部・環境部

肥効調節型肥料を利用したシクラメンの省力栽培技術

シクラメンの4号鉢栽培において、仕上げ鉢への定植時に肥効調節型肥料「スーパーエコロング413-S180」を鉢当たり2.8g培土に混合施肥する方法は、置き肥による追肥体系と同等の鉢花品質が得られる。肥効調節型肥料を利用することで、追肥作業時間と肥料費を削減できる。

野菜・花き・きのこ 令和2年(2020年度)野菜花き試験場花き部

切り花小ギクにおける短期貯蔵後の日持ち性とSTS剤前処理の効果

切り花小ギクの短期貯蔵後の観賞可能日数は、貯蔵日数が長い程、短くなる。STS剤で前処理すると葉の黄化や褐変が抑制され、2~7℃で乾式貯蔵した場合、貯蔵日数が6日程度までであれば10日以上の日持ち性が確保できる。

野菜・花き・きのこ 令和2年(2020年度)野菜花き試験場佐久支場

ミシマサイコの薬用作物としての生育特性と栽培方法

ミシマサイコの移植栽培では、4月下旬~5月中旬に定植すれば10月下旬~11月下旬に収穫でき、地下部の乾物収量は1年生で70kg/10a程度、2年生で160kg/10a程度となる。

野菜・花き・きのこ 令和2年(2020年度)野菜花き試験場野菜部・育種部

夏秋どりいちご苗のハウス内越冬時における温度環境と収量性

寒冷地における無加温ハウス内越冬では、ハウス1重被覆による保温管理で収量性に問題ない越冬苗が確保できる。

野菜・花き・きのこ 令和2年(2020年度)野菜花き試験場野菜部・育種部

夏秋どりいちご「長・野53号(サマーリリカル)」のランナー発生特性と採苗株数増加技術

「長・野53号(サマーリリカル)」のランナー発生数は「サマープリンセス」と比べ少ないが、8月初めからランナー出しするか採苗専用株とすることで採苗株数が増加する。

野菜・花き・きのこ 令和2年(2020年度)野菜花き試験場育種部

夏秋どりいちご「長・野53号(サマーリリカル)」の果実品質特性と貯蔵性

「長・野53号(サマーリリカル)」は「サマープリンセス」と同等以上の貯蔵性を有し、業務用途に適する。収穫適期は「サマープリンセス」に準じる。

野菜・花き・きのこ 令和2年(2020年度)野菜花き試験場野菜部、育種部

夏秋どりいちご「長・野53号(サマーリリカル)」の芽数管理方法

「長・野53号(サマーリリカル)」の芽数は「サマープリンセス」に比べ初期から後半までやや少なく推移し、芽数管理は収穫開始前が1株当たり4芽以下の場合は放任でよい。芽数管理する場合は、2芽以下にしない。

野菜・花き・きのこ 令和2年(2020年度)野菜花き試験場野菜部

いちご品種「かおり野」は長野県での促成栽培に適する

いちご品種「かおり野」は開花が早く、草勢が強く、果数型の多収品種で、うどんこ病の発生も少ないため本県での促成栽培に適する。

野菜・花き・きのこ 令和2年(2020年度)野菜花き試験場野菜部

いちご促成栽培ハウスへの蓄熱材(エネバンク)設置による灯油消費量削減効果

いちご促成栽培ハウスの高設ベンチ下に、潜熱蓄熱材(商品名:エネバンク)をa当たり200枚程度設置すると、暖房機8℃の設定条件下では、暖房用の灯油消費量が30%程度削減可能で、それに伴いCO2排出削減が実現される。

野菜・花き・きのこ 令和2年(2020年度)野菜花き試験場野菜部

キャベツ収穫機の利用により、手収穫と比較して収穫作業時間が短縮し、軽労化できる

キャベツ収穫機(KCH1400)を利用すると手収穫と比較して労働生産性が47%向上し、収穫作業時間が短縮される。また、作業姿勢の改善及び搬出作業が軽労化できる。

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野菜・花き・きのこ 令和2年(2020年度)野菜花き試験場育種部

キャベツ「YRSE」の改良品種「長・野交58号」の育成

キャベツ「長・野交58号」の形態的特性、生態的特性は「YRSE」と同等であり、「YRSE」の異型株率を低減させ、均一性を向上させた寒玉キャベツである。

果樹 令和2年(2020年度)南信農業試験場栽培部

日本なし「南水」の日焼け果発生に影響する着果条件

日本なし「南水」は、着果方位が北西、北、北東、東、着果向き(ていあ部の傾き)が横~下向き、枝葉に概ね5割以上覆われている果実で日焼け果発生率が低い。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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