研究成果『技術情報』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。
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畜産・土壌肥料 令和6年度畜産試験場飼料環境部
県内牛ふん堆肥の肥料成分の特徴とそこに含まれるリン酸及びカリウムの肥料効果の傾向県内牛ふん堆肥の生産状況と肥料成分を調査した。25年前と比べて、水分は下がっており、肥料成分は高まっていた。また、堆肥に含まれるリン酸は緩効性が主体でカリは速効性が主体である。 |
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畜産 令和6年度畜産試験場飼料環境部、養豚養鶏部
密閉縦型堆肥化装置を利用した豚ふん処理過程において、発酵槽にリン酸液を投入することでアンモニア排出量及び臭気を低減できる可能性がある密閉縦型堆肥化装置の発酵槽内にリン酸液85%を直接投入することにより、脱臭槽内に脱臭資材として籾殻豚ふん堆肥等のみを投入した場合と比較して、アンモニア排出量及び臭気を低減できる可能性がある。 |
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畜産 令和6年度畜産試験場飼料環境部
長野県の準高冷地におけるオーチャードグラスの刈取り危険帯は11月上旬である長野県の準高冷地におけるオーチャードグラスの生育停止期は、平均気温が5℃を下回る12月上旬であり、刈取り危険帯はその20~30日前の11月上旬である。刈取り危険帯から生育停止期までの積算温度は221~300℃である。 |
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畜産 令和6年度畜産試験場酪農肉用牛部
卵巣穿刺による卵子吸引時の寒冷感作は受精卵の胚盤胞率を経時的に低下させると畜場由来卵巣から吸引した卵子を冷凍庫及び冷蔵庫に静置したとき、媒精及び培養後の卵割率に有意な変化はないが、胚盤胞率は経時的に低下する |
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野菜・花き・きのこ 令和6年度野菜花き試験場菌茸部
パーム核油かすのエノキタケ培地資材ビートパルプとの代替利用技術未利用資材のパーム核油かすはエノキタケYK3培地の構成資材ビートパルプとの50%までの代替が可能であり、収量や品質に影響なく栽培できる。 |
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野菜・花き・きのこ 令和6年度野菜花き試験場菌茸部
ブナシメジにおけるワイン粕の培地利用による収量等への影響ブナシメジ培地資材として、乾燥させたワイン粕はコーンコブ、ワタミガラ及びオガコ(乾物重)を10g程度代替して利用でき、培地利用には破砕物がより適する。 |
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野菜・花き・きのこ 令和6年度野菜花き試験場花き部
ダリアに対する適正な長日処理技術8月以降の短日期のダリア栽培において「黒蝶」、「ムーンストーン」及び「エターニティロマンス」に対して赤色LEDを用いた2時間の暗期中断を行うことで、露芯花の発生が抑制され切り花品質及び可販数が向上する。 |
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野菜・花き・きのこ・土壌肥料 令和6年度野菜花き試験場花き部
肥効調節型肥料を利用したシクラメン3号鉢の低コスト栽培技術シクラメンの3号鉢栽培において、定植時に肥効調節型肥料「オスモコートハイエンド 15-9-12」又は「ハイコントロールトータル391(180E)」を鉢当たり1.0g培土に混合施肥することで3号鉢としての標準的な鉢花品質を確保でき、肥料経費を削減できる。 |
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野菜・花き・きのこ 令和6年度野菜花き試験場花き部
木材チップ「DWファイバーⓇ」を培土資材としたシクラメン5号鉢の栽培方法木材チップ「DWファイバーⓇ」はシクラメンの鉢培土として利用可能で、5号鉢定植時に慣行培土の100%まで代替しても鉢花品質への影響は小さい。 |
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野菜・花き・きのこ 令和6年度野菜花き試験場野菜部
既存株埋没改植法によるアスパラガス枠板式高畝栽培アスパラガス栽培における既存株埋没改植法は、前作根株の抜根等を省略し新たな客土を行った上で植え替える改植法であり、収量性は従来法と同等以上である。 |
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野菜・花き・きのこ 令和6年度野菜花き試験場野菜部
ブロッコリー「SK9-099」の花蕾径は出蕾後の積算温度から推定できるブロッコリー「SK9-099」の夏秋どり作型では、花蕾肥大量と出蕾後の日平均気温の積算温度の間に高い相関があり、花蕾径の計測値から、数日後の花蕾径を推定することができる。 |
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野菜・花き・きのこ・病害虫 令和6年度野菜花き試験場野菜部、環境部
白ネギの早出し(7月収穫)作型における品種特性と定植晩限白ネギの早出し(7月収穫)作型について、主要3品種の収量性や病害の発病程度を明らかとした。また、寒冷地及び温暖地における白ネギ7月収穫の定植晩限は3月中旬となる。 |
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果樹 令和6年度南信農業試験場栽培部
「市田柿」における摘らい及び摘花の実施が果実品質及び樹体生育へ及ぼす影響「市田柿」において、満開15日前以降の摘らいまたは摘花を摘果と組み合わせて実施すると、摘果のみと比べて果実肥大、果実重の階級別割合、果実品質及び翌年産向けの花芽原基数には差がなく、生理落果は同程度か低下し、新梢伸長量は同程度か増加する傾向がある |
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果樹 令和6年度果樹試験場育種部
日本すもも「シナノパール」と県内主要品種の交雑和合性日本すもも「シナノパール」のS遺伝子型はSaScである。「シナノパール」の結実確保のためには、「菅野中生」、「太陽」及び「ハリウッド」が有効である。 |
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果樹 令和6年度南信農業試験場栽培部
日本なし「天空のしずく」の成熟特性および果実熟度の把握日本なし「天空のしずく」は満開後140日頃に適熟に達し、収穫適期は満開後140~150日頃である。果皮の地色指数は熟度指数と強い相関を示し、果皮地色は熟度を把握するのに有効である。携帯型分光計により果皮地色を非破壊で測定することができ、適熟果実の地色指数(非破壊)は3.0~4.0程度である。 |










