研究情報

研究成果『技術情報』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。

果樹 令和6年度果樹試験場栽培部

ぶどう「クイーンルージュⓇ(長果G11)」の除袋時期が果皮色に及ぼす影響

※この技術情報の提供は、長野県内の生産者に限定しています。詳細は試験場又はお近くの農業農村支援センターにお問い合わせ下さい。

果樹 令和6年度果樹試験場栽培部

ぶどう「ナガノパープル」の樹冠拡大完了後の果房重と果実品質

県内の生産ほ場及び試験場内ほ場より採集した「ナガノパープル」の調査サンプルを解析したところ、4本主枝の樹冠拡大完了後は果房重500gを超える果房の割合が多くなる。果房重500gを超えると、カラーチャート指数4を下回る着色不良が一部認められる。着粒数が少ないと果粒重が増加する傾向があり、着粒数と果房重に明確な傾向は認められない。

果樹・土壌肥料 令和6年度果樹試験場栽培部、上伊那農業農村支援センター

りんごM.9台木生産におけるケイ酸加里施用の効果

りんごM.9台木生産(横伏せ取り木法、再養成法)において、ケイ酸加里を施用すると良好な台木を生産できる。

果樹 令和6年度果樹試験場栽培部 

りんご「シナノリップ」に対する石灰硫黄合剤の摘花効果

「シナノリップ」に対する石灰硫黄合剤100倍液散布は、満開日以降の散布であれば散布時期によらず摘花効果が認められる。ただし、開花が遅い「遅れ花」を摘花するには、満開日より満開3日後散布の効果が高い。石灰硫黄合剤1回散布の場合は、満開3日後を目安に散布する。

果樹 令和6年度果樹試験場栽培部

りんご「シナノスイート」の高密植栽培における摘花剤利用時の省力的な着果管理方法

摘花剤として石灰硫黄合剤を散布した条件で摘果開始時期を遅らせると、摘花効果に加え生理的な落果も進むため、着果数はさらに減少する。そのため、摘果作業に要する時間を短縮でき、省力的である。果実重は減少するが糖度と果皮色に影響はない。

作物 令和6年度野菜花き試験場畑作部

7月中下旬播き作型における大豆品種の特性

「ナカセンナリ」、「すずみのり」を7月中下旬播きすると、生育期間が短縮され生育と収量が減少する。「ナカセンナリ」は、7月下旬播きで栽植密度を2倍に高めても単位面積当たりの子実重は増加しない。

病害虫 令和6年度農業試験場環境部

主要薬剤の産業用マルチローター(ドローン)によるコムギ赤かび病に対する防除効果

シルバキュアフロアブルの16倍液、トップジンMゾルの8倍液、ミラビスフロアブルの8~16倍液またはワークアップフロアブルの16倍液のドローンでの開花期1回散布によるコムギ赤かび病に対する防除効果は地上散布と同等からやや低い傾向にある。

畜産 令和6年度畜産試験場酪農肉用牛部

乳用牛群の飼養管理においてバルク乳中のDenovo脂肪酸の割合は、乳中(%Milk)で0.85%以上、乳脂肪全体(%FA)で23.6%以上が指標値となる

バルク乳の脂肪酸組成分析結果から、Denovo脂肪酸の乳用牛群の飼養管理における指標値は、0.85%Milk以上で23.6%FA以上が目安となり、乳脂肪率3.5%以上を維持するためには、Denovo脂肪酸を0.73%Milk以上、Mixed脂肪酸を1.03%Milk以上に保つ飼養管理を行う必要がある

病害虫 令和5年(2023年度)野菜花き試験場環境部、上伊那農業農村支援センター

ネギ葉枯病防除に、概ね収穫1か月前~収穫直前の薬剤散布が有効である

概ね収穫1か月前~収穫直前の期間に重点的に薬剤散布することで、ネギ葉枯病を効果的に防除できる。

病害虫 令和5年(2023年度)南信農業試験場栽培部

スワルスキープラスを主体とした施設栽培かんきつ(レモン)のミカンハダニ防除

施設栽培かんきつ(レモン)においてミカンハダニの発生直前~発生初期に天敵製剤スワルスキープラスを1樹あたり4パックの割合で設置することで、ミカンハダニの密度及び果実被害を低減できる。なお、スワルスキーカブリダニ放飼後は、ミカンハダニの発生状況に応じてスワルスキーカブリダニに影響の少ない殺ダニ剤で防除する。

作物・病害虫 令和5年(2023年度)農業試験場環境部

水稲品種の割れ籾率の品種間差とカスミカメムシ類による斑点米発生リスク評価

水稲品種のカスミカメムシ類による斑点米発生リスクを割れ籾の発生程度に基づいて評価し、「天竜乙女」をやや高い、「つきあかり」、「ひとめぼれ」、「金紋錦」及び「山恵錦」を中、「ひとごこち」をやや低いとした。

作物・病害虫 令和5年(2023年度)農業試験場環境部

水稲種子温湯処理が割れ籾の発芽に及ぼす影響

60℃15分の温湯処理では割れ籾の発芽率が低下し、割れ籾率が高い種子では発芽率が90%を下回る場合がある。

作物・病害虫 令和5年(2023年度)農業試験場環境部

コムギ赤かび病に対する県内主要品種の発病程度差

県内の小麦の主要品種はコムギ赤かび病に対する発病程度に品種間差が認められ、接種試験による相対的な比較において、外部病徴による発病程度は「東山53号(ハナチカラ)」が高い。

土壌肥料 令和5年(2023年度)農業試験場環境部

水田土壌可給態窒素の迅速評価法の本県土壌における適応性

水田土壌可給態窒素の迅速評価法は、本県の水田土壌の可給態窒素濃度の目安として活用できる。迅速評価法をパックテストで実施し、RGB値で評価した場合、乾土100gあたりのCODが190mg以上の土壌は本県の土づくり目標値を超えた。

作物・土壌肥料 令和5年(2023年度)農業試験場環境部

有機物の連用処理が土壌理化学性及び水稲の収量・品質に及ぼす影響

稲わら800㎏/10a(全量鋤き込み相当)の長期連用は土壌中の交換性カリウム、可給態窒素濃度を増加させる。豚糞堆肥や発酵鶏糞の長期連用は土壌中の可給態リン酸濃度を顕著に増加させる。

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農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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