研究情報

研究成果『技術情報』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。

野菜・花き・きのこ 平成29年(2017年)野花試・花き部

ルリタマアザミの台刈りによる開花調節技術

ルリタマアザミ「ベッチーズブルー」は台刈りによる開花調節が可能である。5月中旬に台刈りを行うと7月下旬~8月上旬に開花し、6月上旬に台刈りを行うと8月上旬~9月上旬に開花する。

野菜・花き・きのこ 平成29年(2017年)野花試・花き部

アルストロメリアの給液量、散水及び二酸化炭素施用が切り花収量と品質に及ぼす影響

アルストロメリアの潅水同時施肥栽培において、給液量を増やし定期的な散水を行うとともに、二酸化炭素を施用すると切り花収量が増加する。一方、それぞれの施用量が多いと花梗や苞葉が長くなる。

野菜・花き・きのこ 平成29年(2017年)野花試・花き部

洋マム品種の7月開花作型における短日処理開始時期と品種特性

洋マム品種を7月に開花させるには、育苗期から長日処理を行い、切花期の40日~50日程度前(5月下旬~6月上旬)から開花まで短日処理を行なう。また、切り花品質には品種間差が認められる。

野菜・花き・きのこ 平成29年(2017年)野花試・花き部

県内キク産地の電照栽培で使用されている耐候性赤色LEDの特性

耐候性赤色LEDは、キクの開花抑制に効果が高い630nm付近の波長域を特異的に含み、開花抑制効果が白熱電球とほぼ同等であることから白熱電球の代替として使用できる。

野菜・花き・きのこ 平成29年(2017年)野花試・野菜部

寒冷地における冬季の無加温ハウスを利用したレタスの早春期収穫技術

寒冷地の無加温ハウスを利用し、内カーテン、トンネル被覆、べたがけ被覆、マルチ栽培を組み合わせてレタスを栽培すると、3月から4月に収穫することができる。適品種は、3月中旬収穫は「インカム」、4月上旬収穫は「シグマ」と「レイヤード」、4月下旬収穫は「レイヤード」である。

野菜・花き・きのこ 平成29年(2017年)野花試・野菜部、佐久支場

将来的な地球温暖化によるレタスの抽だいリスクの予測(第2報)

レタス品種「エスコート」、「シナノパワー」、「シナノリード」の抽だい推定式から、生育期間中の日平均気温が1℃又は2℃上昇した場合の茎長を産地ごと推定したところ、栽培が不適となる作型が明らかになった。

果樹 平成29年(2017年)南信試・栽培部

平成元年~29年における、かき「市田柿」の生態と収穫期の推移

平成元年~29年の生態調査より、近年かき「市田柿」の発芽期は1週間~10日程度、開花期は5日~1週間程度の前進傾向が認められた。今後さらに生育が前進すると、発芽期の凍霜害の危険性、かび発生、落果の増加など加工への影響拡大が懸念される。

果樹 平成29年(2017年)南信試・栽培部、農業試験場・企画経営部

日本なし「サザンスイート」、「南水」及び「幸水」の自発休眠覚醒に必要な低温要求量

自発休眠覚醒に必要な低温要求量は、7.2℃以下の低温遭遇時間で「サザンスイート」800~900時間、「南水」900~1000時間、「幸水」1100~1200時間と推測される。

果樹 平成29年(2017年)果樹試・育種部

ネクタリン品種「ネクタリン長果2」の育成

7月下旬に収穫できるスイートタイプのネクタリン早生種「ネクタリン長果2」を育成した。

果樹 平成29年(2017年)果樹試・育種部

ぶどう品種「ブドウ長果11」の育成

無核栽培ができ、皮ごと食べられる食味が良い赤色品種「ブドウ長果11」を育成した。

果樹 平成29年(2017年)果樹試・育種部

りんごの果肉褐変程度の品種間差と「シナノプッチ」の褐変特性

長野県のりんご主要品種の果肉の褐変程度には品種間差が認められ、「シナノプッチ」は県オリジナル品種の中で最も褐変しにくい特性をもつ。また、「シナノプッチ」の総ポリフェノール含量とポリフェノール酸化酵素の活性は、いずれも褐変しやすい「ふじ」に比べて低い。

果樹 平成29年(2017年)果樹試・栽培部、農業技術課

もも「なつっこ」の払子台木樹及び、ひだ国府紅しだれ台木樹の若木期における樹体生育及び果実品質

もも「なつっこ」において、ひだ国府紅しだれ台木及び払子台木を利用すると、おはつもも台木を利用した場合と比べて若木期の樹体凍害が軽減される。樹体生育は、払子台木樹がおはつもも台木樹と比較して同等かやや旺盛で、ひだ国府紅しだれ台木樹は最も樹体が小さかった。初期収量は払子台木樹が多く、果実品質は台木間で大きな差は認められなかった。

果樹 平成29年(2017年)果樹試・栽培部、育種部

満開後50日間の日平均気温を用いた、もも「白鳳」、「あかつき」、「なつっこ」及び「川中島白桃」の収穫期(収穫始め)予測

もも「白鳳」、「あかつき」、「なつっこ」及び「川中島白桃」の満開から収穫始めまでの日数(成熟日数)は、満開日翌日から50日後の平均気温を用いて収穫始めが予測出来る。また、いずれの品種においても、6月下旬から収穫日までの日平均気温が高いと収穫始めが遅れる傾向である。

果樹 平成29年(2017年)果樹試・栽培部

長野県須坂市における白ワイン用ブドウ14品種、赤ワイン用ブドウ13品種の特性

白ワイン用ブドウ14品種の収穫期は9月3日~10月17日、糖度は14.9%~22.0%、酸度は0.41~0.86 g/100mLの範囲であった。赤ワイン用ブドウ13品種の収穫期は9月6日~10月28日、糖度は14.8~22.3%、酸度は0.41~0.98 g/100mLの範囲であった。

果樹 平成29年(2017年)果樹試・栽培部

適期に収穫したぶどう「ナガノパープル」の普通冷蔵貯蔵期間

適期に収穫したぶどう「ナガノパープル」は温度2~3℃、湿度85~95%の条件で貯蔵すると30日間は品質が保持できた。また、出庫後は15℃で7日間品質保持できた。満開後日数と果皮色から未熟と判定された果房を2~3℃で貯蔵すると、適熟な果房と比べて果房重の減少が大きく、食味が劣る。

研究成果の検索

農業関係試験場について

長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

  • 農業試験場
  • 果樹試験場
  • 野菜花き試験場
  • 畜産試験場
  • 南信農業試験場
  • 水産試験場
  • 研究課題の募集
  • 視察研修の受け入れについて
  • 研究成果
  • スマート農業
Copyright © Nagano Prefecture. All rights reserved.