研究情報

研究成果『技術情報』

長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。

果樹 平成28年度(2016年度)果樹試験場育種部

プルーン「オータムキュート」の雨よけ被覆による裂果軽減効果

プルーン「オータムキュート」は、収穫予定の3週間前(満開後 130 日)頃から雨よけ被覆をすることで裂果発生の軽減が図られる。

果樹 平成28年度(2016年度)果樹試験場栽培部

プルーン「オータムキュート」の苗木養成における接ぎ木方法と樹体生育

プルーン「オータムキュート」を穂木に用いて、ス台に接ぎ木を行う場合、3月下旬~4月上旬の期間の揚接ぎと居接ぎの間では、活着率に大きな差はない。また、揚接ぎ及び居接ぎで養成された苗木の定植後の初期の樹体生育には差はない。

果樹 平成28年度(2016年度)果樹試験場栽培部

寒冷紗被覆時期の違いがりんごの日焼け発生に及ぼす影響

りんご「つがる」と「シナノスイート」は、6月下旬からの長期寒冷紗被覆によって日焼け軽減効果が認められるが、葉つみから収穫までの短期寒冷紗被覆では、日焼け軽減効果が劣る。

果樹 平成28年度(2016年度)農業試験場企画経営部

M.9台木の横伏せ取り木法における作業時間及び経営費の実態

M.9台木の横伏せ取り木法は、定植2年目から約5千本/10a程度の収量が得られ、定植2~4年目の作業時間の平均は約43.2時間/10a・年、生産原価の平均は約240千円/10a・年、農業所得の平均は約1,299千円/10a・年である。

作物 平成28年度(2016年度)農業試験場作物部、農業技術課

水稲「風さやか」の収穫目安は帯緑色籾歩合10%から5%である

水稲「風さやか」は帯緑色籾歩合10%から5%の間に収穫をすることで、高品質な生産が可能になる。

作物 平成28年度(2016年度)農業試験場作物部

穀物の出荷製品への草本および木本植物の混入物の解析

米、小麦、大豆、そばの出荷製品に混入していた異物は、草本および木本科由来の植物である。混入状況、混入した植物の生態及び混入の原因を解析した。

果樹 平成28年(2019年)果樹試験場環境部

ふじ/M.9ナガノ10年生樹における11月肥および9月肥の施肥窒素の利用率

ふじ/M.9ナガノ10年生樹における11月肥の施肥窒素の利用率は、礫質褐色低地土で13.7%、多腐植質黒ボク土で16.5%、9月肥の施肥窒素の利用率は、礫質褐色低地土で 4.5%、多腐植質黒ボク土で 8.0%である。

果樹・病害虫 平成28年(2016年)南信試・栽培部

日本なし「幸水」の果実肥大期における黒星病の主要感染時期

日本なし「幸水」の果実肥大期における黒星病の主要感染時期は、6月中旬から7月上中旬である。7月下旬の感染は極わずかであり、8月以降はほぼ感染はない。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成28年(2016年)野花試・環境部

気門封鎖型薬剤のナミハダニに対する効果と天敵に対する影響

野菜類の主要な気門封鎖型薬剤の中で、アカリタッチ乳剤、サンクリスタル乳剤、サフオイル乳剤および粘着くん液剤はナミハダニ雌成虫に対する効果が高い。サフオイル乳剤、エコピタ液剤および粘着くん液剤はミヤコカブリダニ雌成虫への影響が小さい。サンクリスタル乳剤、サフオイル乳剤およびエコピタ液剤はタイリクヒメハナカメムシへの影響が小さい。

野菜・花き・きのこ・病害虫 平成28年(2016年)野花試・環境部・野菜部、農業技術課

アスパラガス疫病のイムノクロマト法による簡易診断

アスパラガス疫病は、イムノクロマト法により簡易に診断が可能であり、地下茎または貯蔵根の腐敗部位と健全部位の境目周辺の検体を供試する。

果樹・病害虫 平成28年(2016年)果樹試・環境部、栽培部

Podospaera leucotricha によるモモうどんこ病(毛じ障害)の感染時期と発生生態

Podosphaera leucotrichaによるモモうどんこ病(毛じ障害)の主要感染時期は落花期~落花20日後頃である。初発は落花15日後頃で、落花50日後(袋かけ時)以降は新たな発病は少ない。発病には品種間差異があり、「なつっこ」、「あかつき」では特に発病が多い。

作物・病害虫 平成28年(2016年)農試・環境部

水稲「風さやか」のいもち病(葉いもち)に対する感受性の高まる葉色の目安

水稲「風さやか」のいもち病(葉いもち)に対する感受性はカラースケール値で3.5前後、葉緑素計SPAD値では35前後を境に高まる傾向が見られる。「風さやか」は「コシヒカリ」より、いもち病(葉いもち)の感受性が高まる葉色が淡いため、適切な栽培管理に努める必要がある。

畜産 平成28年(2016年)畜試・飼料環境部、農業技術課

作溝型播種機あるいはディスクハローによる草地の簡易な植生改善法

作溝型播種機あるいはディスクハローにより簡易更新した草地は、翌春の1番草収量が低いが、2番草以降は全面更新法との収量差がなくなる。草地の維持にはハーモニー75DF水和剤による雑草の抑制と電気柵による獣害防止が有効である。

畜産・土壌肥料 平成28年(2016年)畜試・飼料環境部

飼料用とうもろこし畑における堆肥施用後に行う心土破砕の効果

飼料用とうもろこし畑において堆肥施用後にサブソイラーによる心土破砕を行うことで下層土が膨軟化し、作土層の成分濃度が低下する。また作物体のカリ濃度と硝酸態窒素濃度が低下する。

畜産 平成28年(2016年)畜試・飼料環境部・酪農肉用牛部

高消化性ソルガムのTDN推定値信頼性と糞中への子実排泄割合

高消化性ソルガムの酵素分析値から推定したTDNは消化試験による実測値と同程度であり、信頼性は高い。また、サイレージ中の子実の23%程度が糞中へ排泄される。

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長野県農業関係試験場は、県内6つの試験場を中心に農業・水産業の課題解決のための試験研究を行っています。

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