研究成果『技術情報』
長野県農業関係試験場にて取り組んだ「技術情報」の研究内容とその成果をご紹介します。
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畜産 平成28年(2016年)畜試・養豚養鶏部
周産期母豚の粗飼料としてワイン粕サイレージは利用できる白ワイン粕はサイレージ化により豚の粗飼料として利用でき、周産期母豚に給与すると授乳期の食い止まりが緩和され、特に若齢母豚の子豚の発育が向上する。 |
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畜産 平成28年(2016年)畜試・酪農肉用牛部
TMRの1日あたりの給餌回数を増やすと泌乳ピーク以降の乳量の低下を抑制できるTMRの1日あたりの給餌回数を2回から4回に増やすと泌乳ピーク以降の乳量の低下を抑制でき、泌乳持続性の向上に寄与する。 |
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野菜・花き・きのこ・その他 平成28年(2016年)野花試・菌茸部、農業技術課
きのこ生産施設周辺におけるキノコバエの捕獲消長と気温、降雨の関連性きのこ生産施設に侵入するキノコバエ科のハエの捕獲数が多くなるのは、4~5月と10~11月の年2回で、降雨があると捕獲数が増加することを確認した。また、冬季でも日最低気温が5℃以上の日には捕獲されることがある。 |
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野菜・花き・きのこ 平成28年(2016年)野花試・花き部
洋マム品種の開花特性と短日処理による開花促進現在種苗供給されている主要な洋マム品種の自然日長下における開花は、10月中旬から10月下旬である。また、短日処理を8月中旬から行うと9月下旬から10月上旬に切り花が得られる。 |
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野菜・花き・きのこ 平成28年(2016年)野花試・花き部、農業技術課
県内キク産地の電照栽培に用いられている光源の特性電球型蛍光管(TP415)および赤色LED(DELED-R-9W)は、キクの開花抑制に効果が高いとされる630nm付近の波長域を含んでおり、いずれの光源も電照栽培において開花抑制効果が認められる。ただし、電球型蛍光管の放射照度は低いため、また、赤色LEDは水平方向への拡散が小さいため、それぞれ設置間隔や設置方法を考慮する必要がある。 |
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野菜・花き・きのこ 平成28年(2016年)野花試・野菜部
カラーピーマンの台木としてトバモウイルス抵抗性遺伝子L4を持つ「L4台パワー」が利用できるカラーピーマンの台木としてトバモウイルス抵抗性遺伝子L4を持つ「L4台パワー」を用いた場合、現在使用している「ベルマサリ」や「台パワー」と同等の収量が得られる。「L4台パワー」は「台パワー」と同程度の疫病および青枯病抵抗性を持つ。 |
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野菜・花き・きのこ 平成28年(2016年)野花試・野菜部
短節間性かぼちゃ品種の普通作型における特性かぼちゃ「ほっとけ栗たん」、「ジェジェJ」、「くりゆたか7」、「くりまさる」、「くり将軍」は、短節間性で株元着果率が高く、収穫作業が容易な品種である。密植栽培が可能で、単位面積当たりの収量性が高い。 |
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野菜・花き・きのこ 平成28年(2016年)野花試・野菜部
アスパラガスの発泡ポリエチレンシートと農ポリフィルムまたは農POフィルムの二重トンネル被覆による凍霜害軽減効果および収穫期前進効果発泡ポリエチレンシートと農ポリフィルムまたは農POフィルムの二重トンネル被覆は保温効果が高く、露地栽培において4月~5月上旬の早期収量が増加する。また、日中の昇温抑制効果が高く、トンネルを閉めきりにしても若茎への高温障害を回避できる。 |
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野菜・花き・きのこ 平成28年(2016年)野花試・野菜部、農業技術課
盛夏期の遮光資材被覆によるアスパラガス異常茎発生の軽減効果遮光率約30%の遮光資材被覆により、アスパラガスの空洞茎および爆裂茎発生比率は低下する。遮光被覆の適期は外気温の最高気温が30℃以上、日照時間が1日当たり9~10時間程度となる盛夏期である。 |
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野菜・花き・きのこ 平成28年(2016年)野花試・野菜部、佐久支場
将来的な地球温暖化によるレタスの抽だいリスクの予測各レタス品種の抽だい推定式から、寒地(野辺山、軽井沢、菅平)および寒冷地(松本、佐久)において、平均気温が1℃または2℃上昇した場合の抽だいリスクを予測したところ、抽だいリスクの増大により栽培が困難となる作型があることが明らかになった。一方、寒地における「ルシナ66」の抽だいリスクは今後も小さいと考えられた。 |
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果樹 平成28年(2016年)果樹試・育種部
もも「まどかTM」の品種特性もも「まどかTM」は、無袋栽培が可能な良食味の中生品種である。果実重は280~330g程度、糖度14~16%程度の白肉品種で、着色良好である。成熟期は8月上中旬(須坂市)で「あかつき」に続いて収穫できる。 |
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果樹 平成28年(2016年)果樹試・栽培部
プルーン「オータムキュート」における2年生苗の初期の樹体生育と収量の推移プルーン「オータムキュート」において側枝付きの2年生苗を定植すると定植2年目までは樹勢が弱いが、定植3年目以降は樹勢が回復し、収量も増加する。 |
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果樹 平成28年(2016年)果樹試・栽培部
もも「あかつき」の強摘らいと短果枝数制限による着果管理作業の省力効果と果実品質への影響もも「あかつき」において強摘らいを行うと、通常の摘らいと比較して着果管理時間が3~11%削減が出来る。果実品質では、果実重が増加するが、核割れ果の発生は通常の摘らいと変わらない。また、短果枝数を1/3程度に制限しても核割れの発生は、通常の摘らいと変わらない。 |
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果樹 平成28年(2016年)果樹試・栽培部
ぶどう「ナガノパープル」および「シャインマスカット」の長期貯蔵におけるフレッシュホルダー装着による穂軸褐変および果房重減少抑制効果ぶどう「ナガノパープル」および「シャインマスカット」の長期貯蔵において、水を充填したフレッシュホルダー(特許2962350号)を穂軸に装着すると、穂軸褐変および果房重減少の抑制効果がある。 |
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果樹 平成28年(2016年)果樹試・栽培部
ぶどう「ナガノパープル」及び「シャインマスカット」の果粒単位販売に向けた栽培における摘らいと支柄単位摘粒の併用による効率的果房管理方法ぶどう「ナガノパープル」及び「シャインマスカット」の果粒単位販売に向けた栽培方法として、テキライグシを利用して花蕾数を制限し摘粒を支柄単位で実施すると、開花期前後に集中する果房管理作業時間が短縮される。果房形は不揃いとなるが果粒の品質は慣行栽培と同等である。 |










